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思い出の写真を消すとき、

パソコンの容量が、スマホの容量が足りなくなったときに、過去の写真を消す儀式が始まる。

「あぁ、当時はこの人とたくさん遊んだなぁ」
「あぁ、6年も経つと自分もこんなに変わるのかぁ」

そんな写真の中で、たまに恥ずかしい写真も見つかってしまう。
「ドヤ顔で撮ってるけど、とんでもない顔してるなぁ、パートナーには見られたくないな。。」

パソコンの容量が無限にあれば、きっとこの写真を見返すことも、この時代を思い出すこともなかったでしょう。

クラウドに保存されていたとしても、削除ボタンを躊躇してしまう指。
まるで、自分の過去を忘れようとしている儀式みたい。

この写真は忘れたい。でも、この楽しかった思い出は忘れたくないみたい。
もう二度と見れないかもしれないし、もうこの思い出に浸ることはないかもしれない。
願わくば、自分が死ぬ5年前くらいにもう一度見たい。

とても幼い大人な自分にもう一度会いたい。

また突然やってくる思い出達、じゃあね。

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