【短歌】梅雨と仲良くなりたい

幸福が地獄の彩度を上げる夏もう生きるのは無理かもしれない

病名も地獄もハッピーエンドへと消費されないために詩を詠む

泣きながら眠る身体を干す場所も見つけられずに生臭くなる梅雨

もう人間キャンセル界隈 6月はかわいい芋虫として生きます

抱擁もショートケーキも自傷になる寄り添ってくれるのは歌だけ

ぬくもりを夜ごと辿った鍾乳洞 雨が止むまで灯し続ける

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