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神様は不公平だと悲しくなった

私が人生で初めて働いた場所はコンビニでした。
最後に行ったのは世がまだ平らな時です。
高校生の頃に週5回、5時間で働いていました。

日曜日、6〜7年ぶりに足を運びました。

そしたら、驚く光景を目にしてしまったのです。
あったはずのコンビニが無くなっていて、
更地になっていました。
それは私にとって信じられないことなのです。

例えば、ご家族の方が倒れて緊急入院してしまった時もバイトさんでシフトを繋ぎながら病院とコンビニを行き来していました。

お店を少しの間休みにしたり、
営業時間を縮めたり、一切しませんでした。

優しくて、私がメンタルを弱くした時、
どうしても働ける体調ではなくて。

でも私は働く事を止めたくなくて。
シフトの時間を一緒に考えて下さったりして。
随分と良くしてもらったのです。
「ウチは葉月ちゃんを見捨てないよ」
とまで言ってくれました。店長は、

「ウチが大変だった時に、ずっとお店にいてくれた恩を忘れられないからね」

私は救われました。泣いてしまいました。
無事に社会に復帰しましたが、
その時も快く送り出してくれました。

そのような事を思い出しながら家へと引き返していたら途中、昔一緒に働いていたパートさんに会ったのです。
不思議なものですね。
事情を知りたいと心底思っていると、会うものなのですね。

「あ!お久しぶりです〜!あの、コンビニが無くなっていて…何かご存知ですか?」

……。

その後、店長の電話番号を知っていたパートの方がその場で連絡してくれ、
久しぶりに電話で声を聞きました。

どうやら店長は倒れて、暫く入院していたみたいなのですが、
身体の右側が麻痺してしまったそうです。
杖が無いと歩けないらしく、
営業はもちろん、社会復帰するのも困難との事でした。


どうして店長なのだろう…。
優しくて常連さんも家族と同じように接して。
バイトの人も大切にしていました。
家族のような扱いをされすぎて面倒だと思ったりもしたものです🫢

親切にしてもらっていた時は気付かなかったけれど、親切にしてくれた事に対してもっと言葉にして伝えれば良かったと思うばかりです。

どうしてなのでしょうね。
親切で優しい人にそういうことが起きるのは。

でも、タクシーを使ってちょこちょこコンビニのあった場所へ訪れているみたいなので、

時間をつくって私もちょこちょこ見に行ってみようかと思います。

絶対ガラケーだった店長がスマホの方が逆に使いやすいとの事で、新しい連絡先も交換できたので、きっと会えるはず。

そんな気がするのと、改めてお礼を言って、
今の自分を見せたい気持ちでいっぱいです。

『運命』なんて言葉では片付けられません。

どうして神様は店長を選んだのだろう。

そんなふうに思う悲しい日でした。

……。

本当に悩みましたが、書いてOKと言っていただけたので、思いを綴りました。

⭐️心にアンテナを持った優しいフォロワーさんが私の文面の変化に気付き、心配してくださいました。
本当に、ありがとうございます🥲

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