4「1番幸せになってほしい人 〜更に時が止まった編〜」③
Ps.お兄ちゃん
ずっと面倒を見てくれて、ありがとう。
体調が良くなるよう。
頑張り過ぎず、疲れたら休むから。
私の超スーパー負けず嫌いを分かってくれ、
目標を定めたら、ゴールするまで走り続ける事を止めない性格は、長所でもあり短所でもあった。
『上には上がいるんだよ』と、思い続けた事が裏目に出てしまった。
訓練という言葉が合っているのかは分からないけれど、訓練で夜のドライブ、訓練で真っ暗な映画館、運動不足の夜のジョギング。
他人からしたら、楽しい事しか無いかもしれない。
ただ、私にとって暗い場所や密閉空間が怖くてしょうがなかった。
映画館も1番後ろの扉に近い席を取った。
もし怖くなったら直ぐに出られるように…。
映画を観終わったら、
「映画、楽しかったね!最後まで観れて良かったね!今は心を休めようね!」と言ってくれ、毎日夜が来るのが怖くて、本当に本当に怖くて。
そんな時は、私の好きな曲をかけてくれて、落ち着かせてくれた。
面倒な船に乗らせてしまったと思っていたのに、そんな事なかった。
音に敏感になってテレビの音すらも怖い時があったね。
両耳を両手で塞いだ。そんな時は、
「運動でもするか⁉︎」と言ってくれ、
まだ引っ越す前の家の周りを、話しながら走った。
本当に本当にありがとう。ありがとうね…。
私のお兄ちゃんがお兄ちゃんで本当に良かった。
父と母が出会ってくれた事にも感謝したい。
お兄ちゃんの人生がいつまでもずっと、ずっと‼︎
輝きますように。末永くお幸せにね。
これからは、私に出来る事があったら言ってね。
ずっと強がっていたけど、
【抑えきれない涙】が止まらなかった。