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クルマの運転と国民性

こんにちは&はじめまして ななるです。

バケーションシーズン只中の7月。
パリ環状高速は、時間曜日関係なく、糞詰まりになります。

全ての道はローマにではなく、全ての道はパリへ。
フランス国内の交通網設計がそうなってるから仕方ない。
南北に縦断しようとすると、例えばヨーロッパで大人気のニースとか、パリとおって行かんかい!とばかりに、強制連行されます。

電車はさらに酷い。
世界最速TGVも、とにかくパリに来いやーとパリまで連れてってはくれますが、到着したら放置 笑
パリより先に行くのに、駅が変わる時もある。
何しろパリ市内には、大きな駅が4つある。
東西南北 目的地によって、出発駅が全然違う。
西からきた新幹線は品川、東からは上野、上野•
品川は在来線で移動してくれる?といわれたら、私ならキレる。パリはほぼここパターン。
駅同士が遠い時もあり、感覚的には池袋から東京駅くらい面倒くさい。
TGVの意味ねーと思いながら、地下鉄で芋虫の如く這って移動する。

と話がとんだところで軌道修正。
車の運転に国民性、あります、と断言したい。
特に夏、バケーションの季節は、クルマの組み方にも特徴が出るから、実は遠目でも判別できる国もある。当たる確率は、8割強。

ちなみに今 見かける頻度が高い国は 以下。

B ベルギー
D ドイツ
NL オランダ
DK デンマーク

2019年までは、右ハンドルのGB、英国車両も多かったですが、今年は見かけない。

高速の構成は、日本と変わらない。
お察しのとおり左右は逆。
右から順に走行車線→高速走行で、大型トラックは右側 走行が義務。牽引車両も、右側走行義務。
一番左の車線は、ずっと走っていると捕まる。
理由は、純粋に追い越しの車線だから。
抜いたら走行車線に戻るルールだが、延々に中央車線を、走行車線よりもゆっくり走り続けていたら、それはNL。
真ん中の車線が好きな人たちである。
片側3車線の真ん中は、追越車線。
後ろから高速車が迫ったら、必然で道を譲るが譲らない。譲っても3-4テンポのんびり屋さん。

Bも真ん中好きではあるけれど、早々に道をあけるあたりスマートだ。フランス車両も見習え!

Dは高速車線好き。
特にパリ近郊を走行中は、一番左車線を高速で吹っ飛んでいく。煽られてムっとする。
パリ近郊を離れた途端、右側通行・速度超厳守の君に戻るから驚く。ハンドリングは安定です。

Fはというと、衝動的。
渋滞が始まるとウロウロし出す。
140キロ走行中でも、ダッキングする。
前方にトラックがいれば、必然で車間距離は縮まる。
トラックの走行距離は80キロ、一般車両は120-140キロ。
何秒後に追いつくでしょう?算数問題。
同じ車線を走っていれば、追いつき・追い越すのは予定調和にもかかわらず、トラックの真後ろでブレーキを踏み、逃げ道を探す。

ブレーキ踏むまではわかる。
踏まなきゃぶつかる。

車間ギリギリに滑り込むのは、鼻先に入られたら、車内でふざけんなーの大合唱だ。

DKは堅実。とにかく堅実。
車線を変わるシグナルを、ふた呼吸ほど早くしてくれたら、もう最高。

運転のクセには、それぞれのお国の道路事情が強く関係しています。
舗装の仕方やメンテナンスなど、諸条件によって運転のスタイルが出来上がります。

日々の慣いは面白いもので、一旦国境を越えると条件が変わるというのに、変わったからとタガが外れるものでもないらしい。

脳に焼きついたパブロフの犬にも似た習いの強さを、運転しながら感じます。
人間って、やっぱり生き物なんだよなあ。

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