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わたしの英語はどんな英語

世界で一番話されている言語はブロークンイングリッシュだそうです。

英語は私の母国語ではないし、訛りなんてあって当たり前。最低限通じればそれで良いやと、今まで英語の発音に対してあまり向上心を持っていませんでした。でも、もしかして、私の英語ってすごく伝わりにくいかもしれません。


英語で話していると、よく聞かれることがあります。

「あなたもしかしてフランス語、話す?」

初めて聞かれたときは「え!なんでわかるの!」と驚きました。答えは簡単、どうやら私の英語にはフランス語訛りがあるそうなのです。
よっぽど耳の良い人なのだなあと思ったのですが、これが1度や2度ではなくて、何度もいろんな人から尋ねられるんです。

日本語訛りがあるのは当然として、ちょっとお喋りをしただけでも分かるほどにフランス語訛りがあるなんて、びっくり。自分では自分の訛りが分かりません。

強い日本語訛りだって聞き取りにくいだろうに、そこにさらにフランス語訛りまで混ざっているなんて、一体わたしはどんな英語を話しているんでしょう?複数の言語を話すようになると、よくあることなのでしょうか。

訛りだけじゃなくて、話し方でも分かるよ!と教えてくれたのはスペイン語と英語と日本語と韓国語を操る友人。
「〜でしょ?」っていう時にフランス語で「〜, non?」って言うでしょ。Nanaoは英語でも「〜, no?」って言ってるよ、と教えてくれました。英語圏の人ならそこは「〜, right?」と言うそうです。
これにはとっても納得。確かに私は頻繁に「no?」とフランス語と同じ感覚で言っています。

日本語との距離に比べると、フランス語と英語の距離は近いから、ついつい英語がフランス語に引っ張られているみたいです。発音だけでなく、言い回しや話し方なんかにも、フランス語の癖が出ているなんて、面白い。

フランス語を話せば訛りで日本人だと分かり、日本語を話せば訛りで関西人と分かり、そして英語を話すとフランス語も話すのだと分かってしまう。すごいことです。話す言葉には私の人生の色が染みついているようです。
あんまり訛ってて伝わらないのは難儀なことですが、そこに今まで過ごした人生の時間が宿っているのだとを感じると、愛着も湧いてきます。


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