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ECサイトの商品撮影|撮影テクニック5選と代行サービスの相場を紹介

ECサイトの商品画像は、ユーザーが商品を選定・購入するにあたり、とても重要な要素となります。もちろん、商品の説明文やクオリティなども重要な要素ですが、ユーザーの視界に一番に入ってくる情報は商品画像です。

見栄えの良くない画像やぼやけている画像などでは、商品を購入してもらえません。また、ECサイトやブランドのイメージに悪影響を及ぼすこともあります。

そこで今回は、ECサイトに載せる商品画像の撮影テクニックや、写真の良し悪しがECサイトに与える影響、商品撮影代行サービスの費用相場を紹介します。

商品撮影が上手くいかないとお悩みの方や、撮影代行サービスについて知りたい方は必見です。

ECサイトの商品撮影の重要性

ECサイトにおいて、商品画像は購入判断に大きく影響を与える重要な要素です。実店舗と異なり、商品を手に取ることができないため、視覚情報が顧客の第一印象を決定し、購買意欲を左右します。

商品画像が顧客にとって唯一の情報源となります。

そのため、高品質で魅力的な商品写真は、顧客の購買意欲を高め、コンバージョン率を上げ、返品・クレームを減らすことで、ECサイト全体の成功に貢献します。

ECサイトに掲載する写真の種類

ECサイトに掲載する写真は、大きく3つに分けられます。

単品撮影(物撮り)
単品撮影は、商品そのものを単独で撮影する写真です。商品のディテールを伝えるのに適しています。同一商品でも色やデザインの違いによって複数のパターンがある場合、SKUごとに単品撮影を実施するのがおすすめです。

イメージ撮影
イメージ撮影は、商品やブランドのイメージを反映した写真です。商品の内容を伝えるのではなく、コンセプトを伝えることを目的としています。 ECサイトのトップに掲載するイメージ画像、広告用のバナーや画像素材にも活用できます。

モデル撮影
モデル撮影は、商品の利用シーンを撮影する写真です。アパレルやインテリアなどの商材ではモデル写真があると、商品のイメージが格段に伝わりやすくなります。また、複数の商品を組み合わせて利用しているシーンを撮影することでクロスセルの促進になります。

プロカメラマンが写真撮影する際に意識している5つのポイント

プロのカメラマンがECサイトの写真撮影する際に意識しているポイントを5つご紹介します。

ご自身でECサイトに掲載する写真を撮影するのに役立つ情報です。素人が撮影したとは思えないような写真を撮影することが可能です。

商品の使用イメージを再現する

ユーザーにとって魅力的な商品写真とは、「基本的な情報+使用イメージができる写真」です。

たとえばプロのカメラマンが鍋の写真を撮影する際、鍋単体の写真や鍋を使って調理している写真などを撮影します。鍋の使用イメージを撮影することで、ユーザーはその鍋を使用するイメージがつきます。

ユーザーに商品の使用イメージを持たせることで購買意欲を高めることができます。

商品のイメージに合わせて明るさと背景を調整する

十分な採光がとれていないと商品の写りが悪くなるだけでなく、実際の色味も伝わりにくくなってしまいます。また、照明をあてる角度によって目立つ場所に影ができてしまうおそれがあるため、注意するといいでしょう。

そして、商品のイメージに合う背景色を選ぶことも大切です。色の相性を考えたり、柄のある商品にはシンプルな背景を合わせたりと、全体のバランスを整えるよう心がけることが大切です。

余白のバランスを意識する

ECサイトに掲載する写真を撮影する際は、上下左右に同じ程度の余白を作ることをおすすめします。バランスよく中央に商品を配置することで魅力がユーザーに伝わりやすくなります。

また、上下左右に同程度の余白があることで、後に文章の追加やトリミングする際に編集作業がしやすくなるという点があります。

商品がよくわかるアングルを選び、中央にバランスよく配置することを意識して撮影することが重要です。

さまざまな角度から撮影する

商品画像はできるだけ多くの角度から撮影することをおすすめします。ECサイトの特徴としてユーザーが実際の商品を見られないため、あらゆる角度から撮影した写真を掲載して商品の細部まで伝えることで購買意識を高めることができます。

商品の細部まで伝えないことで商品を購入後に、ユーザーの想像と実際の商品に乖離があり、クレームにつながるおそれがあります。

また、光のあたり方や加減によって色味の見え方が異なる場合、さまざまな角度から商品画像を撮影しておくことで色のイメージも伝わりやすくなります。

三脚やジンバルで手ブレを防ぐ

手ブレしている写真は、不鮮明に写るだけでなく、ECサイトやブランドのイメージに悪影響を与える恐れがあります。そこで活用したいのが三脚です。三脚を活用すれば、手ブレによるボツ写真が大幅に減少し、効率よく撮影ができます。

最近では、商品画像のほかに商品動画を撮影するケースも増えており、動画コマースとも呼ばれています。写真よりも情報量の多い動画を活用することでユーザーの購入を後押しする施策となっています。

また、動画を撮影する際はジンバルを活用するのも効果的です。ジンバルとは、カメラを平行に固定できるハンドルのようなもので、カメラが傾いたとしても自動で調整できます。

撮影代行サービスの相場費用と利用する際の注意点

代行サービスを利用し、商品撮影する際の注意点と撮影サービス相場について紹介します。

撮影代行サービスの相場費用

撮影代行サービスは、具体的にどのくらいのコストがかかるのかがわかりにくいサービスでもあります。内訳は人件費や技術料、機材費やスタジオレンタル費などが主にかかってくる費用です。

郵送撮影
郵送撮影とは、商品のみを郵送して撮影してもらうサービスです。リーズナブルな撮影方法となっており、1商品あたり1,000円から5,000円ほどで撮影してもらえます。

スタジオ撮影
スタジオ撮影とは、撮影用のレンタルスタジオを借りて撮影してもらうサービスです。時間料金の場合は1時間あたり8,000円から20,000円ほど、点数料金の場合は1商品あたり2,000円から10,000円ほどが相場です。

出張撮影
出張撮影とは、クライアントの希望する現場で撮影してもらうサービスです。1時間あたり10,000円から30,000円ほどが費用相場です。そのほかに交通費や機材費がかかることもあり、高額になりやすい撮影方法といえます。

撮影代行サービスを利用する際の注意点

ECサイトに掲載する画像は、売上に直結する重要な要素です。より魅力的かつわかりやすい写真に仕上げるためにも、プロのカメラマンに依頼することも選択肢の1つとして検討するといいでしょう。

依頼する際は、以下の5つのポイントを余すところなく伝えることが必要です。

商品のサイズ
プロは撮影するときに、商品サイズやECサイトで掲載する画像サイズを事前に共有することをおすすめします。おおよそのサイズ(縦〇cm×横〇cm×高さ〇cm)を伝えておきましょう。

商品点数(SKU)とカット枚数
撮影点数とカット枚数も事前に伝えておきます。撮影点数とカット枚数によって撮影にかかる時間、編集にかかる工数や納期が決まります。これらの情報がなければ、正確な見積もりも出せなくなってしまうため、とくに注意すべきポイントです。

写真の用途
イメージ画像なのか商品画像なのかについても伝えることが重要です。また写真を掲載する場所がSNSなのかチラシ、カタログなのかも伝えておくことで、より適した写真を撮影してもらえます。

商品やブランドのコンセプト
商品やブランドのコンセプトについても伝えておくことが重要です。また商品のターゲット層、イメージ、商品の魅力についても伝えておくと、より訴求力のある写真に仕上がるでしょう。

参考になるラフや画像を提出する
プロに商品の撮影を依頼していても、完成した写真がイメージと違うケースは多々あります。事前にカメラマンの撮影事例を見ておくことも重要ですが、どんなイメージの写真を撮影したいかを伝えておくことで乖離のリスクが軽減できます。

まとめ

商品画像はECサイトの売上を左右する要因の1つです。商品画像にこだわって、商品のよさをユーザーに伝えることで売上は伸びていきます。

また、ユーザーが実際に商品の使用イメージができる魅力的な商品写真を撮影することが重要です。


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