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ECサイトのSNS集客術!効果的なSNSマーケティング戦略について紹介

会社や事業の拡大においてSNSの活用は必須となりつつあります。商品・サービスPRから採用PRなど、様々な用途でSNSが利用されています。

しかし、SNSと一口に言っても様々な媒体があります。SNS媒体ごとに抱えているユーザーの特徴や投稿方法が異なり、むやみやたらに活用するだけでは効果は出にくいです。

各SNSの特長や強みを理解し、上手に活用することでより高い売上、宣伝効果が期待できます。

そこで本記事では、ECサイトを運用するうえで、SNSを活用すべき理由やメリットの他、SNSごとの特長や活用方法について詳しく解説します。自社に合ったSNSの活用方法を見つけてみてください。

ECサイト運営においてSNSが重要な理由

様々なSNSが登場している現代では、若者世代を中心に今や多くの消費者にとって生活に必須な存在となりつつあります。

特に、X(旧:Twitter)やInstagram、TikTokといった人気SNSは、日常的に利用されているほかにも欲しいものを検索するための媒体として活用されています。

2019年にアライドアーキテクツ株式会社が行った調査結果によれば、SNSをきっかけに商品を購入したことがある人の割合は76.9%にも上っており、SNSが商品検索等ユーザーが商品と出会う場として活用されていることが分かっています。

このように、ユーザーの購買意欲を刺激し商品・サービスの購買へとつなげるにあたって、SNSの活用は必要不可欠な存在と言えるでしょう。

ECサイト運用においてSNSを活用するメリットは様々ありますが、ここでは主に3つのメリットについて紹介します。

  1. ECサイトの集客コストを抑えられる

  2. ブランドイメージと認知度の向上

  3. ロイヤルカスタマー層の拡大

1.ECサイトの集客コストを抑えられる

ECサイトを運用していくうえでECサイト集客はとても重要ですが、集客コストも多くかかります。しかし、SNSを運用することである程度の集客は見込め、コストを抑えることができます。

SNSでさまざまな情報を発信することで、ブランドや商品・サービスを認知していないユーザーに認知してもらうことができます。また、インフルエンサーと呼ばれる影響力のあるアカウントに拡散してもらえれば、一瞬で何万人にも情報を届けることが可能です。

若者の間では、ファッションや食べ物、エンタメについてSNS上で検索し情報収集するユーザーが増えてきています。そのため、SNSで情報発信を行うことで広告や検索エンジン以外での集客が見込めます。

特にX(旧Twitter)やInstagramといった人気のSNSは利用しているユーザーも非常に多いので、無料で幅広いユーザーに発信できるのは魅力的なポイントです。

2.ブランドイメージと認知度の向上

企業公式SNSアカウントで定期的に情報を発信することで、商品・サービスに限らず企業ブランドそのものの知名度を上げることができます。さらに、商品・サービスのターゲットになるユーザーに対して適切な投稿を行うことでECサイトのブランドイメージを向上させることもできます。

SNSは老若男女問わず非常に多くのユーザーが利用しています。そのため、ユーザー個人が商品・サービスの情報を発信することでユーザー同士の口コミによる拡散が狙えます。

SNSでの投稿は、口コミサイトの投稿に比べても消費者の生の声である可能性が高いため信頼性が高いと認識されていることが多く、見込み顧客へのアプローチとして効果的です。

企業が発信する以外にも顧客が発信したコンテンツ(UGC)によって情報の拡散が見込める点はSNSならではのメリッです。

3.ロイヤルカスタマー層の拡大

SNSを運用することは、顧客とのコミュニケーションの場として活用することができます。

企業と顧客が直接コミュニケーションを取れる場は少ないですが、SNSであれば投稿やメッセージ機能を通じて直接コミュニケーションが取れる他、顧客の生の声や反応も見ることができます。

顧客との接点として上手くSNSを活用することで、顧客がSNSアカウントやECサイトのファンになり、ロイヤリティの高い顧客となってくれることが期待できます。

ロイヤリティの高い顧客は、自らが多くの商品を購入するだけでなく、好意的な情報をSNSでシェアして新規顧客を連れてきてくれます。

6つのSNS媒体の特徴と活用方法

SNSと一口にまとめても、様々な媒体が存在し、それぞれ特徴があります。ここでは主要な以下6つのSNSについて、特長や活用方法を紹介していきます。

  1. X(旧:Twitter)

  2. Facebook

  3. Instagram

  4. LINE

  5. YouTube

  6. TikTok

ぜひ自社の商品やコンセプトと照らし合わせながらご覧いただき、ECサイト運用時の活用の際に参考にしてみてください。

1.X(旧:Twitter)

TwitterはSNSの中でも気軽に利用でき、人気があります。Twitterを利用しているECサイトは非常に多く、ユーザー獲得につながりやすいでしょう。

Twitterの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

拡散力が大きくキャンペーンにも有効
Twitterは「リツイート」という機能で簡単に他ユーザーの投稿を拡散できます。ECサイトのツイートをリツート(拡散)してもらえれば、それだけで宣伝効果になるのです。
リツイートすることでキャンペーンに応募できる、割引が受けられるなどの活用方法を取り入れているECサイトも多いため、参考にしてみましょう。

若年層に向けたアピールをしやすい
Twitterのユーザーの年齢層は幅広いですが、とくに拡散力が高いのは若年層です。ファッションやコスメ、コミック、スポーツ用品、ゲームなど、若年層に人気のアイテムを取り扱うECサイトなら、Twitterの活用は非常に効果的です。

2.Facebook

Facebookは国を問わず利用ユーザーが多く、SNSの中でも利用者数がいちばん多いことが特徴です。Facebookの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

幅広い年代にアプローチできる
Facebookは非常に幅広い年代が登録しているという特徴があります。
日用品や食品など、多くの年齢層に需要がある商品を扱うECサイトには特に有効なSNSと言えるでしょう。
ユーザー同士で情報の拡散がされやすく、宣伝効果が大きいというのもFacebookのメリットです。

信頼性の高さをアピールできる
Facebookは他のSNSと比較しても信頼性が高いため、Facebookページが充実していればそれだけそのECサイトへの信頼度も高まります。

「いいね」の数が多ければそれだけユーザーの信頼度も高まります。 アカウントの認知度を高めるためにFacebook上で割引や限定プレゼントなどのキャンペーンを実施している企業も少なくありません。

3.Instagram

InstagramはFacebookや Twitterと比較すると登録ユーザーの数は少ないですが、それでも世界中で人気が急増しているSNSです。
画像や動画を共有することをメインとしたSNSで、いかにインパクトのある画像を用意できるかがポイントとなります。
ユーザーの関心を惹きつける画像や動画を意識して活用しましょう。

Instagramの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

画像で商品を分かりやすくアピールできる
Instagramの最大の特徴は写真、動画がメインという点です。そのため、見た目を重視するアイテムを販売するECサイトには非常に力強い味方です。
若年層、特に女性のユーザーが多いため、ファッションやコスメ、グルメなどを扱うECサイトに人気です。

そのまま商品購入ページに進める
Instagramでは、そのまま商品購入ページに進めるショッピング機能があります。気になる写真をタップすればすぐに商品の詳細、価格などが把握できるようになっています。
ユーザーが直感的にショッピングを楽しめるため、売上アップにもつながります。スムーズに購入に進めるようにECサイトも分かりやすくデザインすると良いでしょう。

4.LINE

メッセージツールとして人気のLINEです。日本での普及率は非常に高く、SNSが苦手でもLINEだけは使っているという方が多くいらっしゃいます。
意外にもLINEはECサイトの運用に有効なSNSなのです。

LINEの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

クーポンの配布などをしやすい
LINEは、メッセージを送信するだけで直接ユーザーに内容を届けられます。そもそも友達登録をしていなければチェックされないというデメリットがありますが、ECサイトや商品に興味がある人が集まるということでもあります。
的確にターゲットを絞って宣伝でき、メッセージ内でクーポンの配布、キャンペーン情報を知らせることが可能です。

メッセージをチェックしてもらいやすい
LINEは他のSNSとは違って1対1の密接なコミュニケーションが可能です。ECサイト運営側から一方的に情報を送るだけでなく、ユーザーの声に合わせた返答もできます。
また、スルーされやすいECサイトの投稿も、LINEであればメッセージとして届くので、開封してチェックしてもらいやすいという特徴もあります。
友達登録でクーポンを配布する、割引対象になるなどのキャンペーンを行って登録者数を増やしましょう。

5.YouTube

YouTube(ユーチューブ)はGoogle社が運営するユーザーが動画を投稿・閲覧・共有できるオンラインプラットフォームです。世界中のユーザーに利用されており、ユーザー数は約23億人といわれています。

YouTubeの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

動画の長さを自由に設定できる
YouTubeは他のSNSと比較しても動画に特化したプラットフォームのため、動画の長さを自由に設定することが可能です。ショート動画と呼ばれる短い動画から数時間単位の長い動画まで自由に投稿できる点が特長です。
特に着用動画を掲載するようなアパレルを取り扱うEC事業者等におすすめのプラットフォームです。

ジャンルが豊富
YouTubeはlineなどと同じく老若男女問わず利用しているプラットフォームであるため、投稿されている動画のジャンルも豊富です。
訴求したいターゲットに合わせてサムネイル画像を作成したりタイトルを考えることで、幅広くユーザーにリーチすることができます。

6.TikTok

TikTokとは、中国のByteDance社が提供しているSNSで、数秒から数分の短い動画を不特定多数に向けて発信できる動画プラットフォームです。
他のSNSと比べてもトレンドや流行を作り出す力が強く、TikTokの投稿で商品がたちまち有名になったり、企業の認知度が上がるということも珍しく無いメディアです。

TikTokの特徴と活用方法・活用がおすすめのECサイトは主に以下の2つです。

フォロワーが少なくても認知の向上に活用しやすい
TikTokは「おすすめ」という欄から、TikTok側がおすすめした投稿を見るユーザーが多いため、投稿がアカウントをフォローしているユーザー(フォロワー)以外の目に触れることが多いSNSです。

そのため、ハッシュタグや投稿の内容を工夫することでおすすめ欄に乗ることができれば、アカウントを作ってすぐであっても多くの人の目に触れることができます。
自社の投稿がおすすめ欄へ掲載されるよう、トレンドをキャッチアップしながらハッシュタグの付け方や動画の内容を工夫して活用するのがおすすめです。

クリエイティブな投稿が可能
TikTokは音楽やエフェクトを活用することでクリエイティブなコンテンツを誰でも発信することができます。
そのため、自社の商品のコンセプトやブランドイメージも投稿に反映させることが可能です。

アパレルや化粧品といった、商品やブランドのイメージを押し出したいEC事業者にはおすすめのSNSといえるでしょう。

ECサイトでSNSを活用する際の注意点3選

ECサイト運用においてSNSの活用は重要ですが、注意しなければならないポイントがいくつかあります。SNS運用するうえで注意すべきポイントを3つ紹介します。

1.効果出るまでに時間がかかる

SNSを活用する際にまず注意しておきたいのは「効果が出るまでに時間がかかる」という点です。

SNSは無料で利用でき効果も高いですが、一朝一夕で効果を出すのは難しく、継続的に続けていくことで効果を出すことができます。

そのため、効果が出ないからとすぐに更新や運用をやめてしまうのでは無く、長い目で見て運用を続けてみるのがおすすめです。

2.運用・管理の体制を整える

SNSを運用するために特別なコストがかかることはありませんが、管理・運用する担当者は必要になります。

とりあえず全てのSNSアカウントを作って活用しようとしても、管理や運用をする担当者がいなければ運用を続けることはできませんし、本来別の業務をするべき担当者がSNSの対応に追われてしまうということも起こりえます。

社内で担当者やリソース・運用体制を確認したうえで、自社に合った活動量・活用方法を見つけてみてください。

3.炎上には注意する

企業がSNSを運用する上で特に気を付けなければならないのが「炎上」です。SNSは拡散力が高いため、いいことだけでなく悪いことも拡散されてしまいます。

企業としてSNSで情報発信をしている以上、コンプライアンスに反するような投稿は炎上の対象となりかねませんし、SNSで炎上をしてしまうと、企業全体へのイメージにも影響が出かねません。

SNSを運用する上では、担当者を含む関係者のコンプライアンス意識を高める研修を行ったり、投稿前にダブルチェックをしてミスを無くすなど、炎上が起こらない社内体制を整えておくことが大切です。

SNSを利用したECサイトへの集客方法3選

SNSを適切に運用することでECサイトへの集客が期待できます。SNSを利用したECサイトへの効果的な集客方法3選を紹介します。

1.ユーザー参加型キャンペーン

1つ目は、ユーザー参加型のキャンペーンを実施することが有効的です。キャンペーン条件を達成した応募者にプレゼント特典を与える方法です。

例として、企業公式アカウントのフォローや再投稿、いいね、ハッシュタグを付けた投稿、写真コンテストなどがあります。

ユーザーに主体的な行動を促せる効果的な集客やマーケティング施策の一つです。

2.インフルエンサーマーケティング


インフルエンサーマーケティングとは、SNSで活躍しているインフルエンサーに力を借りて、商品・サービスを宣伝してもらうマーケティング手法です。

一般的に、インフルエンサーは特定の分野やジャンルに特化しています。ユーザーに刺さりやすい情報発信を得意としているため、協力してもらうことで新規顧客を開拓できます。

しかし、インフルエンサーにもとくいぶんやがあるため、インフルエンサー選定を間違えると、想定していた効果は得られません。フォロワー数の多さだけでなく、インフルエンサーの印象やファンとの信頼関係、実績なども確認しておくことが必要です。

また、『アンバサダーマーケティング』という言葉があります。インフルエンサーとの大きな違いは単純な広告宣伝に留まらない、金銭が発生しないといった点が挙げられます。

商品の企画からプロジェクトに参加し、機能性や使用感、利用シーンなどアンバサダーのアイデアや意見を取り入れ、ユーザーに受け入れられる商品を開発し、さらにアンバサダー個人のSNSアカウントから新商品を使ったシーンなどの情報発信ができる施策です。

3.ライブ配信

TikTokやYouTube、Instagramなどのライブ配信機能は、ライブコマースとして活用できます。

ユーザーやフォロワーとコミュニケーションを取りながら、ECサイトへの誘導が可能です。ユーザーからの質問にリアルタイムに回答することで、商品購入に一歩踏み出せない不安や懸念点の払拭につなげられます。

また、インフルエンサーにゲストとしてライブ配信へ出演してもらえば、インフルエンサーのフォロワーを巻き込むことが可能です。

まとめ

本記事では、ECサイトにおいてSNSを活用するメリットや各SNSの特徴、活用方法、活用時の注意点などについて詳しく説明してきました。

  • ECサイトにおいてユーザーの購買意欲を刺激するSNSの活用は必要不可欠

  • SNS活用にはコスト面やコミュニケーション、口コミの拡散といったメリット

  • 各SNSの特長を把握して自社ECサイトに合った活用をすることが大切

  • ECサイトでのSNS活用は炎上に注意が必要

ECサイト運営において、今ではSNSは非常に重要なものとなりました。より多くのユーザーを獲得しながら、リピーターを獲得するためにもSNSを活用することは必要不可欠です。

それぞれのSNSの特徴に合わせた宣伝方法を考えることで、より効果的に宣伝、拡散することができます。

本記事を参考に、ぜひ自社ECサイトでのSNS活用を検討してみてください。

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