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ポートランドの人たちが大好きなもの

放浪の末にオレゴン州ポートランドにたどり着き、住み始めて3年目に突入。映画AKIRAのように荒れるアメリカの情勢の中、日々生きる希望をポートランドでコツコツ集めている。住む街のいいところを見つけることは、わたしの人生のいいところを見つけること。1988年生まれ、鎌倉育ち。


家から歩いて10分の近所のカフェに、ある日洋服ラックが設置された。そこにかかっていたのは、ド派手色のタイダイに染められた洋服たちだった。

気になって洋服につけられたタグを見てみると、ポートランド在住のアーティスト、Chloe Coxさんが、古着を染め直してアップサイクルした、と書いてある。↓Chloeさんのページ

https://www.instagram.com/__chloe_cox__/

古いものや不用品を、捨てずにそのまま使う(=リユース)のでも、素材を一度分解して、新しいものに作り直す(=リサイクル)でもなくて、アップサイクルとは、古いもの・不用品を加工して、さらに価値・魅力あるものに仕立て直すことを意味するそうだ。

アップサイクル、ポートランドに住んでるとたびたび聞く言葉。ポートランドの人は、古いものや不用品を捨てるのではなくて、リユースしたりアップサイクルするのが大好き!

自然に囲まれた都市だから、環境意識が高い。個性やアーティスト性を大切にする街だから、人とかぶらないものが好き。室内で過ごす時間がどうしても増えてしまう、長い冬に耐えるためなのか?手作業・手作りが好き。そんな理由があるのかな、と思う。

Chloeさんの服、最初は、ただ派手だなー、と眺めるだけだったが、何回もカフェを訪れるうちに、わたしにも似合うんじゃ?と思い始めた。そのように、だんだん気になったり、好きになることを、"it started growing on me"(だんだん好きになってきちゃった)と言ったりする。試着してみたら、結構かわいかったので、ちょっとずつ買い集めて結局今4着も持っている!

ポートランドでChloeさんの服を着ていると、
「ねえ、それすっごい素敵ね。」
「なんて美しいんだ!」「その服、最高!」と、
褒められるのが恥ずかしいから着るのをやめようかと思うくらい、しょっちゅう褒められる。ちなみに、普通のおしゃれブランド(DoenとかMadewellとか)を着ていて、そんなに褒められたことはない。

Chloeさんメイドの服を着ていて、しょっちゅうかけられる言葉がもう一つ。「あなたが作ったの?」と、いう質問。「どこで買ったの?」とは一度も聞かれたことがない。その言葉からも、ポートランドの人にとって、「素敵なものを手作りすることは当たり前」ということが分かる気がする。

好きな洋服ブランドの、シーズンごとの新作が出るたびに、クレジットカードに頼って、服を大量に購入するような生活をしていたわたし。ポートランドの人の価値観がとても新鮮に感じるし、ハッとさせられる。

Chloeさんの服、これからもちょっとずつ集めていこうと思ってます。

Chloeさんのチュニック@ファーマーズマーケット

流行よりも個性を大切にするポートランドだから、好きなものを好きなままで生きやすい気がする
★★★★★(☆5つ中5つ)

はじめまして!アメリカに住んで約11年のNanaoです。ポートランドで日々コツコツと楽しみを見つけて生きてるよ。もしよかったら↑のリンクからInstagramも見てみてね。