ナイトオンザプラネット
Filmarksの特別上映でずっと気になってたナイトオンザプラネット(Night on Earth )を観てきた。
1度見た時からポスターが印象に残っていて、いつかは観るだろうと思ってたけどそのいつかが来るまでに数年かかった。
人はきっかけがないと中々踏み出せないみたい。
そしてそのきっかけは案外小さいもの。
ヒューマントラスト有楽町で、20:25〜のまあまあレイトショーの回。
レイトショーってなんかテンション上がる。
実際観ていても、1日の疲れからかだんだんボーッとしてきて夢と現実の境目が曖昧な気分になりながら映画の世界に入り込めるのが心地良かった。
これがレイトショーの魅力なのかも。
20時ごろ着くと狭い入り口は既に人でいっぱい。
!なんかオシャレな若者がいっぱいいるーー
何系って言うのかな
女の子はみんな同世代(20代半ば)か少し下(大学生ぐらい)が多く、服装は全身黒、髪型はストンとした切りっぱなしボブに伊達眼鏡スタイルのオシャレさん。
男の子はそんな女の子の隣にいそうな感じ。
カップルで来てる人もちらほら居て、趣味趣向を共有できる人が近くにいるのが羨ましいな〜と思った。
私は、「この映画を観に行くんだ〜」「あ、それ知ってる。いいね!」って会話ができる人はいるけど、気軽にこの映画行こうよって誘える人は近くにいないから。
そしてこういうサブカル?系の人たちって、私がこれまでの人生でほとんど接点がなかった(高校の友達の雰囲気とも大学の友達の雰囲気とも違う)タイプで、こういう人たちと出会えたら趣味友ができていたのかな〜。
映画は予想通りとっても面白かった!
大したことのない本当になんてことのない人たちのタクシーでの会話でしかないけれど、たまに、人生についての教訓がわざとらしくなく含まれているのかなと思ったり。
22時40分頃終演。
いつもの帰り道。
すれ違う人たちにはどんな人生があるんだろう。
映画の続きを観ている気分で、街行く人を観察しながら自転車を漕いだのでした。
1日の仕事を終えてゴミ袋を抱えて銀座の裏路地を歩くコックさん
2軒目であろう居酒屋の前で名残惜しそうにおしゃべりしている中年の男女数名のグループ
寒空の下アパートの前に座りこんで深刻顔で誰かと電話しているお姉さん
そこには色んな人の色んな人生模様があった。
そして、嬉しいことも悲しいことも色んな人の色んな思いのすべてを包み込むように、ただ東京の夜が存在していた。
今日も1日が終わった。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?