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明日から母が東京に来る。自分の歌集を見せるかどうか…。

明日から母が東京に来る。母は影山ヒロノブ(アニソン歌手。ドラゴンボールZの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」歌ってる人)のファンで、ライブがてら、ちょこちょこ東京に来ている。
10年ほど前に自分が上京して以来、母もちょこちょこ東京にきている。せっかく東京に来たからにはと、母が来た時には東京のどこかしらを2人でウロウロするのだが、最近はライブ以外の行き先がなくなってきた。

今回もライブ以外の行き先が決まっていない。とはいえ、実は自分には一つ候補が浮かんでいる。本屋さんだ。先日、自分の歌集(短歌をまとめた本)が出版され、豊洲の本屋さんに並び始めた。そこに行くのが選択肢としてある。

自分の作品が売られているところを見せるのは親孝行にもなるだろうけども、正直、ちょっと恥ずかしい。親には短歌を始めたことは言ったが、作った短歌を見せることはなかったし、どんな短歌を作ってるとかも言ってない。
日常をもとに短歌を作っているので、短歌を見せると、親には見せてない自分の一面を見せることになる。特に、恋愛系の話はしてこなかった。今回出版した歌集には、マッチングアプリの短歌とか、元カノのことを思い出して書いた短歌とかがある。この辺を見られると思うと、なんだかなあ〜と思う。母のことだから「マッチングアプリやっとるとね?!」とか聞いてくると思う。思春期ばりに低いトーンで「うん…」と返すしかない。

最近楽器を弾いている動画をSNSにあげると、ありがたいことにイケメンだと言ってもらえたりする。しかし、実際俺はマッチングアプリで特にモテていない。このモテていないことが、歌集を読むと分かると思う。母は、自分の息子がモテていない事実を目の当たりにするのである。「せっかくイケメンに産んでやったんだから活かせよ!」と思うだろうか。歌集を見せることが逆に親不孝につながるかもしれない。

というか、歌集を母に渡す場合、まあ確実に父と妹が見るだろう。
父は「早く結婚して孫を見せろ」とうるさい。息子がモテてないことを知ると拍車がかかるだろう。妹は自分の3つ下。俺と同じSNS世代だ。歌集には自分のTwitterアカウントを書いているので、まあ俺のTwitterに行き着くと思う。シンプルに妹にSNSを見られるのは恥ずい。

あ、てか、他に見られて恥ずかしい短歌はなかったか…?歌集を見返す。なんだか、エロ本をちゃんと隠せたかチェックしてるみたいだ。

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