結局俺も3回目で告った
2年振りくらいに彼女ができた。はじめてマッチングアプリで付き合った彼女だ。3回目のデートで告り、OKをもらった。会ってから告るまでの期間は自分史上最短だ。
自分がそうしたとはいえ、自分は「3回目で告る」反対派だ。
3回目のデートって、まだそんなに相手のことを知らないだろ、と思う。もともと知り合いとかだったら、3回目で告るのはまだわかるけど、はじめましてから3回目で告るのって、よほど相性が良かったり、会話が盛り上がらないと難しい気がする(それともみんなそのくらいのノリで付き合ってたりするんだろうか。自分がこれまで友達から付き合ったパターンばかりだったから、それで抵抗があるのかもしれない)。
それに、3回目で告るのは、よく聞く話ではあるけど、好きだから告るんじゃなくて、「3回目だから告る」感がある。マニュアルに従ってる感。3回目で告るくらいなら2回目か4回目以降で告れよとすら思う。
そんな自分が3回目で告ったのは、勢いだった(結局、勢いにのまれる程度の持論だった)。3回目のデートで飲みに行った時、静かに「この人いいかもしれない」と言う感覚がやってきて、なんとなく、今告らないともう告らないんじゃないか、と思えてきた。自分は去年、マッチングアプリで好きになった人に、気持ちが固まるのを待って結局気持ちを伝えなかったことを後悔していた。「気持ちが固まった」と判定を下すのは難しい。今回も、伝えずに悔やむんじゃないかと思った。今を逃すと言わないかもと思った。そんな思いと、その場の流れがなんとなく自分の中で噛み合って3回目で告った。
向こうは少しだけ間を置いて、OKの返事をくれた。ただ、その後に「今はまだそこまで好きじゃないけど、徐々に好きになっていくタイプだから気にしないでください」という言葉があった。たぶん、「とりあえず付き合ってみる」ってこう言う感じだと思う。でも、この人の温度感は、自分と近いんじゃないかと思った。だからか、そこで少し安心した。
前に見たネット記事に「最近告白が軽くなっている」というのがあった。マッチングアプリがして、軽いノリで付き合うカップルが増えたとか、そういう内容だった気がする。そう思うと、マッチングアプリで付き合うのは、これまでの恋愛とは違うかもしれない。
「付き合ってる人がいる」という言葉から想像されるほど、マッチングアプリであって3回目に付き合った自分たちは、お互いのことをまだ知らないし、そこまで好きじゃないのかもと思う。思ってもない言葉のかけ違いで、割とすぐ別れるかもしれない。そんな懸念からか、彼女ができたことを手放しに喜べない自分がいる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?