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語句レン! SCT

大学院入試においては、専門用語の説明が求められることが多いです。「語句レン!」では、大学院入試の語句説明対策を行っていきます。

●SCT

概要


文書完成法(Sentence Completion Test)と呼ばれる、心理検査の一つです。
基礎的な話になりますが、心理アセスメントは「面接法」「観察法」「心理検査法」の3つに分かれます。また心理検査法は「質問紙法」「投影法」「作業検査法」に分かれます。SCTはその中でも投影法検査にあたるものです。
 よく「心理検査のみがアセスメント」だと思っている方がいますが、それは誤りです。
 質問紙法とは、取得したデータが量的データ(統計処理できるデータ)として得られるものだと解釈されています。SCTも紙に書いて実施するテストではありますが、得られるデータが質的データなので質問紙法ではありません。
 もともとはエビングハウスにより知能検査として開発されたものですが、今日では改良が重ねられ性格的特徴や前意識などを査定するために用いられることが多いです。



内容

文章の一部が書かれており、テストを受ける人は空所に続きの文章を入れてもらい文章を完成させます。精研式文章完成法はpart1とpart2に分かれ各30問、合計60問用意されています。

特徴

全60問とクライエントにとって比較的負荷の少ない検査だといえます。ただし、採点の方法などが細部まで決まっておりませんので、解釈がものすごく難しい検査だといえます。

語句説明回答例

文章完成法(Sentence Completion Test)は、心理検査法の中でも投影法に位置する心理検査である。紙に不完全な文章と、空所が提示されておりテストを受ける人は空所に文章を補充して完全な文章にする。もともとはエビングハウスにより知能検査として開発されたが、今日は性格的特徴や前意識などを知るために用いられることが多い。解釈が検査者の主観になどにもよるところが大きいので、解釈には熟練が求められる。

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