見出し画像

自家製マスクの作り方を英訳・要約したイラストをSNSに載せたら、ディスられた件について。

2020年3月19日木曜日、イタリアのコロナ患者死亡者数が中国のそれを超えました。
人口13億人の中国と、6千万人のイタリアとでは、死亡率がケタ違い。
そこで、ほんの5日前の日曜日にSNSに投稿してみた簡易マスクの作り方を紹介したイラストが炎上した件が痛々しく思い出されます。


市販マスクが圧倒的に足りない


こちら(欧州)でも、このコロナ騒動のまっ只中で医療従事者にすらマスクが行き渡りにくくなっています。

政府から出されている一般人向け勧告は、手洗い・身体的接触を避ける為の外出禁止令が主です。
日本を始めアジア各国では、これに加えてマスクの着用が浸透しています。
でもこちら(私の住んでいるイギリスでも)ではいまだにマスクをつける人は少数派というか、ほとんどいません。
国中の学校が閉鎖され、パニック買いでお店の棚がすっからかんになっている次元になってもです。誰もつけていないので、私も着けられません。
ただでさえアジア系はどんどん肩身が狭い思いになる事件を見聞きするこの頃では特に、下手に目立ちたくないですし。(ラッキーなことに私自身は今のところそういう経験をしていませんが、地域によってはかなり深刻そうです)

というか、お店でもほとんどマスクが売っていません。あって工事現場用のものとかです。

それなら自家製マスク作成


一方日本では、簡単に自作できるマスクの作り方を紹介するページがすぐに見つけられます。
そこで、それを英訳・要約・イラストも統一させて紹介したらお役に立つのではないかと単純に考えました。

画像1

興味なしどころか


自分の絵を展示するSNSのページに載せてみましたが、反応うっすというか、ほぼ皆無。
ガンスルーに近いところでしょうか。
あれれ、いつもと反応が違うのはなんでだろう?
またこのサイトの表示アルゴリズムが変わったのかな?みたいなご都合主義な理由を頭ん中で夢想。
次に、創設時から関わっているメンバー数4千人くらいのアート関係のグループページに投稿してみました。

画像2


すると。
ぽちぽちと入ってきた反応というのが・・・失笑、冷笑、あきれ顔に、馬鹿にするような絵文字やスティッカーの羅列が始まりました。
そして遂にきたコメントが
「なんて無責任で危険なメッセージを流そうとしてるんだ!?」でした。
それを読んだ私は青天の霹靂というか、鳩が豆鉄砲ものになりました。

以下、私と炎上相手二人とのやりとりです。長文になるので要点だけ割愛して紹介します。

わたし:え?なんで?
A:正規のマスク以外を使うことを奨励するなんて無責任にも程がある!
B:そうだよ。そんなことよりも、政府が提示していることだけに従っていればいいんだよ!
わたし:いや、それはそうだけど、個人レベルでの予防も必要じゃないですか?
A:あんた字も読めないのかよ。手洗いして家に閉じこもってろ。
B:こんないい加減な情報を拡散されて信じてしまう人の責任はどう取るつもりなんだ?!
わたし:いい加減な情報って・・・、今は医療関係者にすら十分なマスクが行き渡っていない中で自作できる方法もありますよってお知らせするののどこが無責任なん?
A:あんた信じらんねぇ、アホだね。正規のマスク以外を使ってもなんの予防にもならないんだって散々言われてるじゃないかっ。
わたし:いや、マスクには二通りの用途があって、細菌雑菌から自分の身を守るのと、自分の咳やクシャミからでる飛翔物から周りの人を守るのと。
B:んな用途の違いがあるんならキチンと表記しないと勘違いしてそれに頼りきる奴らがいるんだよ。
わたし:いや、これはただお役立ち情報をお知らせのために描いただけであって、注釈つけまくって防疫学の辞典みたいにするつもりなんてないし。そこら辺は常識的に分かるはずだと思うけど。
A:あんたみたいに嘘情報を撒き散らす奴らがいるから、それを盲信したやつらが病原菌を拡散するはめになっているんだよ。
B:この投稿を削除するようにアドミンに苦情をリポートしたからな。おまえは黙って家に引きこもってろ!
わたし:でも家にこもっていたとしても、もし自分の体調が良くなくても、家に他に面倒を見なければいけない家族がいた場合は、その人に風邪とか移したくないじゃないですか?
A:だから自己隔離するんだよ。
わたし:でも、皆が皆そうやって休んでいられる人ばかりじゃない。咳をしたからって速攻コロナに感染した訳じゃない。それよりも、高齢者や病弱な人をケアしなきゃいけない場合、その人たちに向かって咳して下手に風邪とかを移して相手の免疫力を弱めるわけにいかないじゃないですか。
B:いいからおまえみたいなアホは引っ込んでろっ。

画像3

こんな会話がこの後も延々と続くのですが、もう、自作マスクは百害あって一利なし!の主張で最後には個人攻撃と罵詈雑言になってきたので、アホらしくなって、彼らをブロックして、スレを削除しました。
驚くのは、この難癖をつけてきたのが、20代後半くらいのヤングの男女でした。
それも、一方のパートナーはミラノで医者をしているとのこと。
だから自分の主張は正しいのだって。
それでこの認識力ですかい!?

または、私のプロフィールからアジア系と見て強気のマウントを取ってきたのか?

どちらの着眼点が時宜にかなっているのかは、伝染病の感染率、治療率、死亡率、回復率から測り知ることができるでしょうと思った次第です。

画像4

あ〜ぁ、気分悪い思いをした日曜日の朝の話でした。
ショックから立ち直ってnoteに記録しようと思えるようになるまでに5日かかりましたが、今日、イタリアのコロナ死亡者数が中国を抜いたニュースを見て、書き記しておいたほうがいいかもと思い直して書いてみました。
いろいろ残念。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?