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2022年8月「眠り」をテーマにした四人展について
2022年8月のグループ展について。
展示の肌感覚が失われる前に、主催寄りの参加作家からの感触、感想、印象を書いておきたい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85573277/picture_pc_94d11d04f4992031699edd97b67a80c4.jpg?width=800)
今回「眠り」という大きいテーマを共通事項に、眠りについてさまざまな画角から考察し表現し展示している。
関係がそう険悪なわけでもない、むしろ良好に展示が進んだように思う。しかしお互いに無関心な部分を持ち続けているように思えた。
表現や画面に対して譲らぬ自己主張を持ちつつも、かと言って他者を拒絶するわけでもない。
いまいち拒絶し合わないから境界線がぬるりと融合したような、作家のもつ性質同士がゆるく糊付けされたみたいだなと感じた。
作品と作品が隣り合うことを自覚なく許しあってるような。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85643051/picture_pc_a58c8df53aee2c18f780f46d92717404.jpg?width=800)
共感もしないし拒絶もしない。
でも無視してるわけでもなくて、干渉し合わないわけでもない。
それでも弱くない存在感、影響力、熱量というのが今までに知らない経験だった。
眠りをテーマにはしているものの、着地点が未設定の搬入作業だったのでテーマに対してどのような効果を狙えるかわからなかった。
予期せず立ち上がったものは「寝るときに見る夢のような微妙な脈絡のなさ、記憶の癒着のようなもの」だったと思う。
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お互いの本音や心の内を言わず、個の背景を知らぬまま存在を許す状態が妙な快適さを産んでいて、妙なリラックス感がある。
共通性も探し出せるような。物語が結べそうな、結べなさそうな。
それと同時に入眠のときに動悸で身体が揺れる、ビクッとなって覚醒したり、夢に入る寸前の記憶の切り貼りのような気持ち悪さがあるようにも思う。深入りすると酔うような。
心身を調律しながら作品と対話したい。
(乱文なので後で直すかも?)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85572786/picture_pc_f5a13bf420005b7b7b531fef06bbcdfb.jpg?width=800)
4人展 開催概要
「なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな」
参加作家:
石原七生
今井裕基
菊村詩織
幸得冬花
会期:
2022年8/19〜8/29
11:30〜19:00(水曜休み、日曜日、最終日17:00まで)
会場:
枝香庵flat
〒104-0061東京都中央区銀座3-3-12銀座ビルディング7F
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毎日の営みである眠ること。
生命を維持するために繰り返されてきたこと、
睡眠にまつわることを主題に展示します。
展示タイトルに書いた、「なかきよの…」とは最初から読んでも最後から読んでも同じ言葉になるいわゆる回文、回文歌です。
初夢の縁起を担ぐ、言葉あそびを含む歌で宝船と結びついたものですが、歌の解釈には振り幅があり、読めば読むほどまどろみや夢の不可解さが表されるように思えました。
睡眠中に見る夢は結論がないことが多く、この「なかきよの…」の回文を読むと夢と現実を行き来するものそのもののような、
覚醒と眠りの間を行ききする堂々巡りのような、意識と無意識の間をとりもつもの、睡眠・眠り・夢・それにまつわることを表すものとして回文歌から展示の表題にしました。
※歌: なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな)
石原の飛躍ありの意訳:
↓
「冬のような長い夜、深い眠りの夢の中であっても、皆良い朝を迎え目を覚ます、宝船が波を乗り越える音はなんとも心地良く響いている」
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ぜひ手に取ってほしい。冊子のデザイン編集菊村詩織。
¥800
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85572925/picture_pc_05af96f9fd61ac0e4e955f0d3b6b9c1c.png?width=800)
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