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鬼滅の刃16巻 感想と考察 無限城編開幕、姉カナエの言葉とは

鬼滅は今まで原作を読まずに、アニメを見てきましたが、今期アニメ終了後の話が収録されている16巻から購入しました。

産屋敷邸が爆破される前後の、圧巻の作画にアニメ制作陣の本気を見ました。
ここから劇場版で三部作なので、クオリティの高さは計り知れません。
だからこそ、先に原作を読み込んでから映画を堪能したいと思い、ついにコミックスを購入。

とはいえ、ネット上でネタバレは踏んでいるので、無限城や最終決戦の結末はもう知っているんですけどね…

産屋敷耀哉と鬼舞辻無惨


一族から無惨という鬼を出したせいで、代々呪われて30年も生きられず短命だなんて。
そこまで重い罪なのかといえば、実際人の世を脅かしているのでそうなのですが、あんまりです。

耀哉の長い話をちゃんと聞く無惨。
辟易すると言いながらも瞬殺しないのは、無惨の根底に流れる同じ一族の血が懐かしさを想起させているからでしょうか。

間に合ったと安堵しかけた不死川の目の前で、屋敷が盛大に爆破。
この爆破シーン、原作でも迫力ありますが、アニメは劇場版というくらい気合いの入りようでしたね。

雪の結晶が熱風で溶けていく様と、最後まで殺意を隠し切り仏のような表情で逝った耀哉。

これ、映画館のスクリーンで観たいと、アニメをリアタイして息を呑みました。

耀哉を演じた森川智之さんは、私の中では「犬夜叉」のラスボス・奈落の印象が強いです。

奈落は理不尽に人を襲い、心を弄ぶ卑劣な悪役で、そんなキャラを演じていた森川さんが、ずっと聴いていたくなるような心地よい周波のお声を出しているのは不思議な感覚でした。


お館様は、欲しい言葉をくれる人。
その上、心地良い声と物腰の柔らかさは、まるで陽だまりのよう。

屋敷に駆けつける前から、柱の面々がお館様を大事に想っていることが伝わってきます。

不死川はあんなに粗暴なのに、その彼が涙を見せるほどお館様を慕っていて、守れなかったことを悔やむ姿が痛切です。

鳴女の鬼に補足されていた隊士はみんな無限城に落とされていると。
もしや、柱稽古を脱落して後方支援に回ると言っていた人たちも、問答無用で?
お館様がこれ以上子どもたちが死なないよう願っていたのに、一般隊士たちも生け捕りにするなんて、残虐です。

しのぶと童磨の対決


しのぶさん、刀を振る筋力が弱いとは?
同じ背丈のカナヲよりも劣るの?
鬼を殺せる毒を調合して倒してきたことで、頸を斬らなくても柱として認められたのでしょうか。

昔のしのぶさんは真っ直ぐ感情を表に出していたのに、今は姉のように穏やかに微笑む。
でも奥底では鬼への怒りと憎しみを滾らせている人。

姉を殺されたのに、殺した鬼がのうのうと生きて人間を喰らっているのに、鬼殺隊を辞めて平穏に長生きして暮らすなんてできない。
それに、そういう当たり前の日常を理不尽に摘み取るのが鬼。

童磨はニコニコと幸せを語るけれど、頭おかしいですね。セリフを読むたびにはらわたが煮えくり返る。
宮野真守さんは何も悪くないけど、これ映画館で観たら演技すごくて、凄いゆえにマモのこと嫌いになりそう。

しのぶさんが感情を押し殺しもせず、羽織を掴んで姉を殺した童磨に怒りを向ける。

しのぶさんの毒をいとも簡単に分解した!
こういうところが鬼滅の容赦の無さですよね。姉の仇なんだから、毒効いてくれても良いのに。
というか、上弦は強さのパラメータがおかしい。こっちは生身の人間なんですよ?

もしカナヲも無限城に来ていると知っていれば、しのぶさん一度撤退して、カナヲと連携して童磨を倒す手もあったのでは?

ついに童磨に斬られてしまった。しのぶさん…!
肺も斬られて呼吸もままならず、致命傷を負い、悔しさや姉の最期を思い出し涙が溢れるしのぶさんの前に、姉の幻影が現れる。

弱音を吐くしのぶさんの心が見せる姉・カナエはしかし、力強く、優しく鼓舞してくれて、愛を感じます。

関係ありません 立ちなさい
蟲柱 胡蝶しのぶ
倒すと決めたなら倒しなさい 勝つと決めたのなら勝ちなさい

しのぶならちゃんとやれる 頑張って

鬼滅の刃コミックス16巻より引用


自分を殺した鬼にしのぶは勝てないという言葉を飲み込んだカナエの最期とは違い、鬼殺隊に居続けてここまで来たならやるべきことを全うするよう信じて励ますの、泣けます。

童磨の頸を狙い、攻撃を読ませない速さで強烈な一撃を喰らわせたしのぶさん!
16巻はここで終わってしまいました。


鬼滅ってジャンプなんですよ。
ジャンプならこれは勝つパターンじゃないですか。

掲載されている17巻の予告を見たら、2019年10月に発売されたんですね。そんな前に…


これから1巻ずつ読んで、noteに自分の感じたことや考えをまとめながら、この激闘を、彼らの誇らしさや生き様を胸に刻みたいと思います。

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