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書道教室


写経を始めた。
字を書いている間はハネはらいとか筆の先を見つめて他のことを忘れる。幼い頃に近所のおばちゃん先生の書道教室に行ってて良かったと思う。
眠くて寝てしまっても寝かせてくれて近所の面倒見のいいおばちゃんみたいな感じで、母が弟にもそういう趣味を持っていた方がいいと続けさせてくれていることはよかったのかもしれない。

和尚さんが「道とつくもの、書道、武道、茶道、などはただ大会に目指して優勝を目的として切磋琢磨し賞をとったら終わりではなく続けていくことでその深みを見出し新たな自分の力となる。どんなに立派な賞をとった人でも格闘技などの場を一旦離れてしまえば、勘や身体の動きは鈍る。細くとも継続をしていく人が若いころには力で補っていた部分が補えなくなることで力に頼らない型を身につけて技が研ぎ澄まされていく。」と言っていた。
その通りだと思った。
ランニングが日課だった頃、フルマラソンで賞を取ったけどあの頃の動きや勘はないし、今はできる運動をしている。また転機があったらランニングを再開したいなと思う。
今は写経や説法を聞くことで心の訓練をしたり継続できるスクワットやヨガで身体を整えていく。なるべく歩く。

夜勤に出勤する前に愛犬の寝顔を見ていびきを聞く時間が好きだ。
丸まった背中が呼吸に合わせてゆったりと上下に動くところやふわふわとした毛が風で少し揺れるところとか。温かい体温を感じながら隣で眠っている存在が愛おしい。
今はただ愛おしい存在を大切にしたい。
いつか先に旅立ってしまうことがわかっているけれど今は一緒にいられる時を大切にする他ないから。その時は私も少し旅に出る。
またどこかで出会えるように、愛犬の生涯が幸せでありますように。

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