タミヤM-04S寸で二駆ドリしたら何かが見えてきた話
皆さま日々の業務お疲れ様です。最近雪見大福は1個で満足してしまう方、ななみです。
現在私はタミヤのM-04(L寸グリップ仕様)をとあるTL-01マイスターさんから譲って頂き、そのスタイリングや若干のピーキーさに惚れてしまい、ちょくちょくオプションパーツをつぎ込んで愛でているわけですが・・・。
このスリムなスタイリングが美しい。新品はもう手に入らないので大事に乗ります。M-03はまだ手に入れようと思えば手に入るのにな・・・。
SPICEのM-03用フロントキャンバーマイナス1°アッパーアーム。めちゃくちゃカッチョいいのでドノーマルのM-08のほうがよく走るという事実は見ないことにします。
そうやって快適(?)なM-04ライフを満喫していたのですが、
「もう自分は使う予定無いけどいる?」とシャーシぶった斬り溶着職人のBさんから手渡されたM-04の“S寸”
そう、M-04のS寸は本来存在しないのですが、バッテリー前方をぶった斬ってコテで溶着してホイールベース210ミリに縮めてあるんですよ。いや凄くないですか?
手に取って「普通にグリップ車として走らせるか、いやMシャーシサイズの二駆バギー・・・とあるTL-01マイスターのようにラリーブロックタイヤ履かせるか・・・?」
と色んなアイデアが浮かんでは消えました。しかし発売から15~20年は経過して経年劣化しているであろうプラスチック、せっかくのM-04S寸という素材にあまりムチャはさせたくない。
「作るか、MシャーシRWD二駆ドリ車・・・唆るぜ、これは!!!」
と石神千空のような悪い顔になりました。最近泣きそうになった作品はダントツでDr.STONE。子供に見せてあげたい。いないけど。
はい、というわけで各所解説です。
まずはフロント周りから。二駆ドリはとにもかくにも舵角の確保とアライメントです。ステアリング周りの構造が同じなので、以前作成したMF-01Xの二駆ドリ車の方式でも構わないんですが、アッカーマンが揃わないんですよ。内側はバッチリ切れているのに外側はあんまり・・・だとスピンの要因になるので避けたいところ。
Mシャーシ二駆ドリで一番厄介なのがトレッド。普通のツーリングサイズだと約200mmですが、Mシャーシだと約170mm。片側たかだか15mmずつ縮めるだけなんですが、この15mmに果てしなく頭を使いました。井之頭五郎がランチを決める時に匹敵する勢い。
さらにMF-01Xで二駆ドリした時はTL-01のサスアームを使用してるんでトレッドはノーマルのツーリング幅。なのでそんなにフロントの舵角確保には苦労しなかったんですが、今回はトレッドがMシャーシサイズなんで色々とタイト。この辺の収め方が一番辛かったです( 'ᾥ' )
なのでスライドラック(R31ハウス製)を設置しました。以前作成したTT-02二駆ドリ仕様からもぎとっています。そのうちTT-02の二駆ドリもリベンジしたい。
キレ角とアッカーマンについてはガチのマジで限界まで追い込みました。YD-2SX3で培ったアライメント感覚を今!!!ここに!!!YO!!!
裏側から。スライドラックはミニ四駆用のFRPプレートをシャーシに固定して設置。ちょっと斜めになってるのが痛恨の極み(大岩純一捜査一課長並の感想)
サスアームは毎度おなじみのYD-2用のをカットして、さらにM-04側のバルクをカットしてサスピンで留められるように。この時多少前後させられるように多めにカットしてカラーで調整できるようにしときました✌︎('ω')✌︎このおかげでアライメントに幅が出ます。
調整のためにシムやらスペーサーやら入れまくって「もはや狂気」「どこか一箇所でもズレたら全てが狂いそう」と言われギチギチに詰まったフロント周り。試せるスペーサーは全てと言っていいくらい試したと思います_(:3 」∠)_タミヤのシムスペーサーセットありがたや(3袋買いました)
意外とめっちゃめんどくさくて悩んだのはフロントのアッパーアーム( 'ᾥ' )そのまんまだとキャンバーつけられんし、短すぎるので少しでも長くしてフロントタイヤグリップのピーキー感を薄めたいと思って編み出したのが毎度お馴染みタミヤのユニバーサルプレート。図のように繋げれば一段上側にオフセットできて、さらに前後調整も可能。
普通に独立ダンパーにするとタイヤが当たるんでモノショック仕様にしたんですが、これはこれでレバー比やらなんやらで意外とセッティングめんどくさかったです(さっきからめんどくさいばっかり言ってる気がする)
スプリングは色々試したんですが、スクエアのちょい硬めのスプリングが一番クセが無くて楽チンでした✌︎('ω'✌︎ )またしても頂き物
あとYD-2SX3をいじってる時になんとなく感じてたんですが、ドリフト中の内側のタイヤを路面に外側で設置させるようにしたらイイ感じに転がってスピンしづらくなった気がします。
内側とか外側とか言ってて自分でも分からなくなってきましたが、画像のようにタイヤの外側のエッジを転がすように走らせると引っかかる感じが消えます。しかしどういう理屈なのかワタクシには皆目わかりません!!!
リア周り。
ダンパーは前後共にノンオイル理研ドレッシング。スプリングはYD-2SX3に標準で付属していたもの。
手持ちのYD-2SX3みたいにAXONの0番オイル入れようかと思ったのですが、どうせ柔らかいオイル入れるくらいならむしろ入れなくていいんでは?( ・`ω・´)と思ってオイルは何も入れてません。ちなみに五反田タミグラで追突されてからのダンパー分解してカーペット路面にオイル撒き散らした思い出のダンパーです。その節はやまDさん本当にお世話になりました・・・。
ノンオイルダンパーでも特に問題なく走れてますが、アクセル緩めたときにスプリングがピョコッと戻ってトラクションが抜ける感覚があるので何とかしたいところ。でもダンパーメンテめんどくさいからなぁ・・・。
M-05用のトーインアップライトを使用してアッパーアームをちょこっとハイアッパーにして横グリップを確保。アッパーアームがかなり短いのでキャンバー変化が素早く、アクセル開けてリアが沈み込むとキャンバーが寝てタイヤの内側の角で設置するんで立ち上がりがシャッキリします。
あとM06用のサスピンとピロボールが一体型になってるパーツ、TL-01形やM06以前のマシンに手を加えようとするとめちゃくちゃセッティングの幅が広がるので大好き。もはや効果なんて無視して無意識で組み込んでしまう。
※全てはワタクシの感覚です。
ドリフトでもなんやかんやででけっこう走りに響くデフ。強化ギヤだと素材が硬いのでレスポンスが良くなります( ・`ω・´)しかし走行音がなかなかのタミヤサウンドでしたが、しばらく走らせてるとアタリが取れたのかめっちゃ滑らかに。
その味は甘くてクリーミィで
こんな素晴らしいグリスをもらえる私は
きっと特別な存在なのだと感じました
今では私がおじいさん
孫(M-04)にあげるのはもちろんSPECIAL OPTIONSのあのグリスや例のグリス。
なぜなら彼(M-04)もまた、特別な存在だからです。
吹き替えが秋元洋介さんなんですよね。マスターアジアがドモンに飴あげてると思うとホッコリする。
デフの硬さはかなり調整を詰めて、デフガムとアンチウェアグリスを調整してYD-2の10000番オイルデフと同じくらいか少し硬めに。ホイールベースが短いんで巻かないように弱アンダー気味になってくれぃ⤴︎(まもって守護月天!)って気持ちを込めました✌︎('ω'✌︎ )狙った動きにはなったと思います。
①リア荷重増やしたい
②ロール感が欲しい
③パンチのあるバッテリー使いたい
という利害が一致してひと昔流行ったお神輿マウントバッテリー化。ここでもタミヤのユニバーサルプレートが大活躍。でもMシャーシ用のボディだと意外とルーフに干渉するんで地味にめんどくさかったやつ( 'ᾥ' )
ちなみに元バッテリーホルダーは受信機とジャイロのお部屋にリフォームリフォーム片岡篤史。ここでもタミヤのユニバーサルプレートが( ・`ω・´)どこまで万能なんだ楽しい工作シリーズ
モーターはヨコモの17.5Tブラシレス。M-04のギヤ比って5とか6あたりなんでドリフトにはハイギヤーすぎるんですよね。このあたりのターン数の使っとけばタイヤの回転数がちょうど良くなります。
このヨコモのモーター、最初はツーリング用に使おうと思ってたんですが、めちゃくちゃ軽快かつ素直に回ってくれて一気にお気に入りになりました。
いざ試走。場所はいつものラジコンカー練習場「元気っ子さん」です。
自作マシンを気軽に試走させられるこの雰囲気は元気っ子さんならでは。毎度毎度お世話になります。
「このドリ車を作ったのは誰だあっ!!!」と暖簾をくぐって叫びたかったのですが、アッサリ走ってしまって私の中の海原雄山はササっとご帰宅。
映像ではリアアンプですが、後述するボディに収まりきらなかったのでこの後バッテリーホルダーの真上に移設してます。リアアンプのほうが断然走りやすいんですが・・・。
WARUサーキットさんのPタイル路面でもバッチリなのじゃ( 'ω' و(و"動画撮るの忘れたわ
ボディはActive hobby のTOYOTA bB。FFじゃねーか!ってツッコミ待ちですが「ふたりソロキャンプ」の樹乃倉 巌さんも「かっこいいに勝るものはない」って言ってましたし。
厳さんのこのドヤ顔好き。
こうして振り返ってみると本当に周りの皆様のおかげでこのM-04RWD仕様を完成させられたのだと改めて感じます。
次はフロントモーターのRWD二駆ドリ車作ってみたいですね。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
それでは皆さまも素敵なラジコンライフを。
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