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XF14mmF2.8で撮る冬の多摩川河口・羽田

多摩川河口の羽田はとても好きな場所で時々出かけます。

羽田といっても空港がある羽田ではなく、かつて猟師町と呼ばれた多摩川の堤防に沿った川沿いのエリア。

冬場は訪れる人も少なくのんびり河口の風景を眺めながら散歩するのにちょうど良いところです。寒いですけどね。

広角レンズは引きが取れない狭い場所で使うのが効果的というセオリーがあって、たしかに"持ってて良かった”と思えるシーンがありますが、やはり広い風景を広く写してしてこそ広角。写真の出来映えは別として、使うことが純粋に楽しいのも広角レンズの魅力です。

多摩川を神奈川県側から大師橋で渡って川沿いに河口まで歩きます。レンズはFUJIFILM XF14mmF2.8、カメラはX-PRO3です。データは加工なしのJPEG。

大師橋から水面

大師橋は車道の上下線とも立派な歩道がありますが、多摩川を広く見下ろせるのは上り車線側です。川の中心部は船が航行できるくらいの水深があります。F8 ±0

大師橋から

橋の上から撮る被写体はいつも水面か空。構図もほとんど同じようなものになりますが、天候や時間帯によってまったく趣が変わるので何度撮っても飽きません。F8 ±0

大師橋アーチ

歪曲収差がまったくないといわれるXF14mmF2.8も少し煽れば超広角らしいパースを効かせることができます。ファインダーを覗くのが楽しくて、ついこういうアングルの写真を量産しがち。 F8 +1

大師橋遠景

橋を渡って東京側へ移動。堤防の外側を歩きます。F5.6 +1

船着き場

船着き場。F5.6 ±0

冬は太陽の位置が低いので逆光のシーンが多くなります。14mmは超広角なのでとくに太陽が画面に入りやすいですが、”そういうもの”と割り切って気にしないことにしています。フレアもゴーストもOK。しかし水面に映っているふたつの光の球は何だ?

停泊する船

係留された船。 F5.6 ±0

川岸には釣船や小型の漁船が係留されています。羽田には今も漁業協同組合があり、アナゴ漁などが行われています。

対岸

河口に近いだけあって川の流れはゆるやか。対岸にはマンションが並んでいます。F5.6 ±0

手前に草

中流域に比べたら河川敷は狭いですが散歩するにはちょうど良い感じ。F5.6 +0 

堤防への階段

堤防と河川敷との行き来は階段で。F5.6 +1/3

五十間鼻

羽田第一水門の先から水際を進んで海老取川が左から合流してくると散歩コース終点の五十間鼻です。F5.6 +1/3

五十間鼻には亀の甲と呼ばれる水制施設の沈床と水面に突き出たお堂があります。沈床は潮の満ち干によって水没したり現れたり。五十間鼻については以前にブログに書いたことがあるのでよろしければこちらを。

空港方面には2022年3月に開通する多摩川スカイブリッジが見えます。

多摩川スカイブリッジ

五十間鼻から見る河口と空の風景。F8 ±0

多摩川スカイブリッジ3

ドピーカンの日はこんなかんじ。F5.6 ±0 空の写真はまだたくさんありますけどこのくらいにしておきます・・・。

五十間鼻

散歩のシメはいつも弁天橋の先の旧穴守稲荷大鳥居です。神社がない鳥居に手を合わせる人は少なくて、ジョギングやサイクリングの起終点にしている人たちの休憩場所になっています。写真は左上が18mmでの撮影。他の3点は14mm。

寄っても引いても撮影が楽しい。14mmは難しいけれど使いこなし甲斐があって奥が深いレンズです。

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