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マネーフォワード ビジネスカード デザインの裏側

マネーフォワード Pay for Businessのデザインを担当している松永です。この度、2021年9月21日に「マネーフォワード Pay for Business / マネーフォワード ビジネスカード」をリリースすることができました 🎉

「マネーフォワード Pay for Business」は、カードやウォレット払いなど、多様な決済手段を通じてキャッシュレス化を促進し、バックオフィス業務の効率化を実現するキャッシュレスプラットフォームです。

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そして「マネーフォワード ビジネスカード」は、ウォレット残高からカード支払ができるビジネス向けプリペイドカードです。

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カードデザインの特長
・出張や会食でスマートな印象を与えるシンプルなデザイン
・お財布に収まりやすく、使う際はサッととり出せる凹凸のない券面
・カード番号は裏面に記載。任意で会社名や屋号の刻印が可能

今回の記事では、「マネーフォワード ビジネスカード」をデザインしたプロセスをご紹介したいと思います!

まず、社内アンケートを実施

自分が法人カードというものを持った経験がなく、当初はイメージがわきませんでした。まず社内の営業メンバーを中心にアンケートを実施し、法人カードの利用シーンを調査することからはじめました。

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法人カードのデザインに期待することとして「シンプル」「高級感」といったキーワードに票が集まりました。
自由回答では「人前で出すときに見栄えの良いカード」「使い続けてもこすれが目立たないデザイン」といった希望や、逆に「いろんなロゴがごちゃごちゃ付いているカードはいやだ」といった声がありました。

また、2020年ごろから券面にナンバーを表示しないエンボスレスのカードが登場しはじめました。デザイン観点、そしてセキュリティ観点からエンボスレスのカードを採用することにしました。

デザインチーム内でレビュー会を行う

次にアンケート結果をふまえて複数のデザイン案を作成し、ドメイン横断のデザイナーが集まる場で意見をもらいました。

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「デザインをシンプルにするなら素材感や仕上がりが重要」「端末に差し込むときの方向をわかりやすく」といった有意義なフィードバックをもらいました。

印刷会社と打ち合わせ、色や素材の決定

印刷会社さんにカードのサンプルを見せていただきながら、カードの素材感や仕上がりを検討しました。
表面は、シルク印刷にマット加工を施すことでひかえめな高級感を目指しました。
カラーは法人らしさのある色、かつ他にあまりない色ということで、DICのカラーチップから選びました。結果的に選ばれたDIC516は、マネーフォワードクラウドのロゴの色でもあります。

カラーチップ

ちょっとしたこだわりを取り入れる

今回コストアップしてでもこだわったポイントがありますので2つご紹介します。

ICモジュール端子(ICチップ)
一般的によく見るタイプのICチップはゴールドですが、モノトーンのカードにゴールドを置くとギラギラした印象になってしまうため、コストアップになりますがオプションでシルバーにすることにしました。

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カード素材
お手持ちのカード側面を見ていただければわかるかと思うのですが、断面が白いカードが一般的です。これだと濃い色で印刷をした際に断面が浮いてしまうため、10%コストアップになりますが黒プラスチック素材を使うことにしました。

カード素材

表面の要素検討

カードを構成する要素をどう配置するとバランスがいいか?を検討しました。

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Product Name(Business Cardの部分)
財布に入れたときにチラ見えするために上部に配置。(フォントはDIN)

※ VISAの規定で十分なコントラスト比が必要、最初の文字は大文字にするなどの制約がありました。初回リリースは遅らせられないので入稿直前に安全なデザインに変更しました。

マネーフォワードロゴ
ご利用ユーザーにとっては、言ってしまえば必要のないものであるため、主張しない大きさにしました。当初箔押しを検討していましたが、ロゴのサイズの関係で断念しました。

裏面のデザイン

カード番号を裏面に記載するため、表示義務のある情報は、QRコードを読み込んだ先のページに集約することで極力省スペースになるよう工夫しました。任意で会社名や屋号の刻印が可能となっています(Money Forward Inc.の部分)。

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まとめ

初めての物理カードデザインということで、VISAの規約や印刷の制約のキャッチアップが大変でしたが、ビジネスシーンでスマートに使っていただけるカードが完成したことをうれしく思います。
いつか街中で、このカードを利用しているところに遭遇したいです😄

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