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Walk on by

昨日、父の四十九日の法要と、納骨をしてきた。
気分的にこれで一区切り、というわけにもいかないのだが、子煩悩だった父のこと、いつまでも子供がめそめそしていては、天の御国で安らかに休む気にもなるまい。

黙っていても、夜は明けて、朝はやってくる。
否応無しに明日は始まるのだ。
Walk on by。
自分の人生を、歩き続けなきゃ。
父のためにも、家族のためにも、自分のためにも。

だんだんと、自分の意欲みたいなものは、戻りつつある。
先週と今週の週末は、買ったばかりのスニーカーを履いて、概ね10キロ近くのウォーキングをしてみたりとか。
体のことを考えてということもあるけれど、前々から考えていた「フルテン!」の続編をそろそろ書きたくなってきたということもあって、ロケハンも兼ねて(←自分としては小説を書く時は絶対やるんですよ)、ね。

ストーリーの膨らませ方とか、若きキャラクターたちの恋愛模様や、人間としての成長、そして何よりキャラクターたちに演奏してもらう曲を考えたりしながら、川沿いの、テラスに整備された堤防をぼんやり考え事をしながら(←ああいうところは歩行者しかいないので、ちょっとぼんやりして歩いてても事故にならないのが良いんですよ)歩いていると、だんだん体や心の力が入らなかった部分に、何かが戻ってくるような感じがして。

川風に吹かれながら、こんな曲を聴いてみる。

METAFIVE、幸宏さんはもちろんYMOのオリジナルメンバーではあるのだけれど、他のメンバーはほぼほぼYMOチルドレン世代だけに、音作り、というよりも個々の「音色作り」からして、YMO世代ならつい反応してしまうような、良く出来た「それっぽさ」があるというか。

この曲にしても。

METAFIVE、おそらくYMOに影響されて音楽を始めたというような人にとって、「ああ、こういう曲を演りたかったんだよね」という模範回答を演ってくれてるような気がするのだよなあ。

私もその、「いつかは演ってみたい」と思ってたクチだけど、ここまで完成度の高い模範解答を出されちゃうとね。絶対に超えられない壁。当たり前か。こっちは趣味でやってるだけだしね。

簡単に超えられないからプロなんだ。それも当たり前の話。どんな仕事だって、それはそうなはずで。私の仕事も、この記事を読んでくださっているあなたの仕事も、また。

「夕暮れ時、赤く染まる」か。
いろいろな事があった年に、この曲がリリースされたのも何かの巡り合わせかもしれないね。

「何となく気分が ちょっとだけ晴れてく 変化する景色や 環境と心理」
良き音楽が、人を救うこともある。
明日から少しずつ、「日常」に戻っていこうと思う。
乱文失礼。

(了)

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