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note、はじめます

楽器を弾くことも、文章を書くことも好きなチェロ奏者、小林奈那子(ななこ)です。

私のお仕事は、音楽にまつわる様々な「表現」です。演奏会や録音などでチェロを弾く、チェロの弾き方を教える、新しく音楽を作ったり、演奏企画を考えたり監修したり、執筆したりなど、いろいろなことをやっています。

音楽周りの表現者だから、曲も作るけど作曲家じゃなくて音楽家です。アイディアいっぱい出す仕事もあるけど、クリエイターでもDでもPでもなくて、いろいろなことをやる音楽家。

ずいぶんと長く様々なSNSも運営してきた私が突然始めたこちらのnoteには、主に2つの役割を持たせていきたいと考えています。

1.チェロを弾けるようになりたい!という方のための、自習支援マガジン(有料記事あり)

「どんな感じの曲なのかを耳で覚えられるお手本があったら良いのに・・」という声を生徒さんから聞くことがあり、1ヶ月ほど前にYouTubeチャンネルを始めました。そこではチェロ初心者さんむけに「譜読み支援」を目的に、教則本に書かれた音楽をひたすら無言で演奏していく動画を配信しています。

小さな頃にトレーニングを受けた経験のある人でない限り、楽譜を読む=譜読みをスラスラできる人は、なかなか居りますまい。楽譜に書かれた音を読み解き、その音を記憶し、楽器や歌で再現する・・それが譜読みの技術なのですが、ある程度の年齢になってから楽器を始めるには、この譜読みが、高いハードルになります。

まず耳で聞いて「こんな感じの曲なんだ!」を掴み、今度は聞きながら譜面を目で追って、書かれた音符が実際に鳴るとどういう音なのか、段々に覚えていってもらえたらなあ、という気持ちでYouTubeは始めました。

これで、譜読みについてはある程度ストレスを排除できるとして・・

チェロを教えていていつも思う。

「家で(自分で考えて)練習してくんなきゃ、上手くならないんだよオオ」

で、多分生徒さんは思っている。

「(やり方はよくわからんけど)とりあえず時間できたから楽器弾こ」

生徒さんと講師の間で、こういうギャップ、良くあるんじゃないかと。

だいたいの人は、チェロを弾きたい弾けるようになりたい(できれば楽して楽しく)だと思います。辛い練習を乗り越えて・・!というのは、趣味の方や初心者さんにはそぐわないんじゃないかとも思います。

正しく覚えれば誰でも弾ける楽器ゆえに、300年もほとんど形を変えずに生き残ってきたわけですが、基礎的なことを習得するまで、大人も子供も、早くても2年くらいは時間がかかります。

そんなに?少しでも早く憧れのあの曲を引きたい。

わかります。
だかしかし時間がかかるのです。

次のレッスンの間まで一度も楽器を触らないとか、レッスン時間が練習時間になってしまうのは論外ですけども、上達するには、自分の頭で考えてレッスンの内容を咀嚼することと、いい音のイメージや正しい体の使い方を感覚で覚えることが大切です。
教える側はそれをサポートするのが仕事で、生徒さんに適したステップで上達を促します。
要は二人三脚みたいなもんです。

教える側の人間にも「とりあえずこれだけは必要なんだよ、やっといてくれよォ」「じゃなきゃもっと時間かかるんだよォ」と思うことがあります。
例えばなんでやらされてるのか分からない音階練習とかね。あれ、ホントやってほしい。お願いだから。

教える立場の私の本音をまとめた基礎練習、段階的自習に役立つTIPS、YouTubeで弾いた楽曲のワンポイントアドバイス、教則本の二重奏用の伴奏部分を弾いて一緒に練習できる音源など、随時配信していきます。

普段のお稽古にプラスして、積極的自習に使ってみてください。

2.音楽にまつわるエッセイやコラム

文章を書くのが好きです。作曲家とその周辺事情とか、楽曲にまつわる逸話とか、そういう背景を知ったときに、情景がぱっと湧いてきて、思わず文を書きたくなります。香りだったり、味だったり、絵画だったり・・様々な視点から音楽を再解釈してみようかなというときに、筆を取ろうと思います。

まずは私のライフワークである「香りの可聴化」ーS.ピエスの「香階」について、少し書いてみてもいいかな、と思っています。なりたい気分別のおすすめプレイリストなども書きたい。

やりたいことができたら、その都度。

気が向いた時の、ゆるっと更新です。



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