美しいことも楽しいこともつらいことも悲しいことも

えいえんにはならない
忘れていく
花は枯れるし
若さも消えて
みんな生活に倦んで
倦まないように
きれいなものを買ったり
見たり
ひとときの何か安らぎの紅茶とか飲んで
ためになるようで空っぽな言葉にすがって
良さげなものを生産したり
意義あることだと信じて働いたり
虚構にひたったり
いっときの情熱にみをまかせたり
でもいったいなんのために生きているか
虚しくなって
誤魔化して生を価値あるものだと
信じて
命は尊いと思いながら
あの子を蔑んて
その蔑みを憐れみと同情に変えて
誰かのかなしみを
自分のものだと思い込んで
むかしマンモス狩り尽くしたこと
その血が受け継がれてること
忘れて
まだ生きてるから
生きるしかないけど
でも命の終わりの
先に
何かしらの
なんか
べつのもっと違うあり方が
えいえんの良きものなら
この一瞬みたいな
私の命も
いつか笑って
ばかにしたい