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小1息子の初授業参観。「多動」「摩耗」と子と親と。

なんでこんなに新一年生のピカピカだったいろんな物がすごいスピードで摩耗していくのか……。ライトブルーの筆箱は、初日で黒ずみ、教科書はしなしなに。「???」だったことが、今日一日で謎がとけた。


それは、彼の「動き」のせいだった。
とにもかくにも彼は動く。

よくあんな一定の場所に居ながらここまでもいろんなバリエーションで動けるな、というぐらい。足、手、首、どこかの身体が絶えず動き、振動しているのだ。鉛筆を取るのに、くるくるターンをしながらとるような、そんな感じがずっと続く。そして、動いたり飛んだりはねたり、忙しいのは四肢だけではない。

彼の目。途中意識がどこかに飛んでいるように、目線が宙を浮遊したかと思うと、課された課題をすぐ終わらせていて「え……話聞いてたんや、あんな意識飛んでそうな顔してw」ということもあれば………

「あ、飛んでる……」と、完全にどっかにいっているときもある。

旦那さんに今日のあれこれを話すと「わかるわ、俺もや。講習とかで席に縛られるのほんま嫌い。」と。そういや、旦那さんは公共交通機関が苦手だった。理由は、「俺のタイミングで動かないから」と「席に固定されている感じがする」からだという。

それを聞いてふと思い出したのは自身の大学時代。ゼミの先生に「〇〇さん(私)は、論文はよくかけてるんだけど、いつも紙がどうしたらこうなるのかしら…というような状態なのよね(笑)」と言われていたことを思い出した。

ああ、これは完全に、わたしと旦那さんの子だ。摩耗と、多動の遺伝子は確実に彼の中に受け継がれた。

子の小学校入学と共にいろんな自分の過去「こうだった」が発掘される。一度埋められていたものがザクザク掘りおこされて「うう……」となることもあれば「ぷぶっ」となることも。

あたらしいせかいが少しずつ開いてきたようだ。

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