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知ることからはじめよう~講座編~Vol.4 「感覚過敏」編に参加

みなさまこんにちは。🌞
七香です。

先日、私が所属する 認定NPO法人アークシップ のイベント

知ることからはじめよう~講座編~Vol.4 「感覚過敏」編

に参加しました。✍️

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みなさまは感覚過敏というのをご存知ですか?

私は、感覚過敏について学ぶのが今回初めてでした。


講師の方【加藤路瑛さん】は、なんと高校1年生。
12歳の時に起業し、株式会社クリスタルロードの取締役社長に就任。
「今」をあきらめない社会を作ることをビジョンに掲げ事業を展開しました。
現在は、感覚過敏研究所を立ち上げられ、感覚過敏の方が暮らしやすい社会を実現するべく研究されています。

感覚過敏に対する向き合い方や会社を設立したビジョンを伺うと、尊敬できるものばかりで、たくさん学ぶことができました。🤔


では、私が学んだことを、感覚過敏研究所のホームページを紹介しながら
説明していきたいと思います。

感覚過敏とは?

感覚過敏とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの諸感覚が過敏で、日常生活に困難さがある状態をいいます。

感覚過敏は病名ではなく症状です。
感覚過敏は発達障害の人に多く見られる症状ですが、うつ病、認知症、脳卒中、てんかん、交通事故による脳へダメージ、HSPなどでも見られる症状です。

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引用ページ 【 https://kabin.life/hyperesthesia 】
(こちらのページには、具体的な感覚過敏の種類当事者の声が掲載されていますのでぜひご覧ください。)

感覚過敏は、目に見えないので気づきにくいのですが、おそらく私たちも日常の中で「苦手意識」を持つ感覚はあるのだと思います。

ただ、その感覚の苦手意識が過敏になって、
生活に困難がある人がいる
ということを初めて知りました。


感覚過敏研究所について

加藤さんが立ち上げられた、感覚過敏研究所は、感覚過敏の人が暮らしやすい社会を目指し3つの軸で活動しています。

1、感覚過敏の啓蒙活動
2、感覚過敏のための商品・サービスの企画・開発・制作・販売
3、感覚過敏の研究

1、感覚過敏の啓蒙活動

まず、感覚過敏ではない私たちにとって何ができるのかというと、

感覚過敏とは何かを「知る」ことです。

何か配慮をするということの前に、まず第一に「知る」ことが大切だと伺いました。


啓蒙活動の中で印象に残ったのは、「感覚過敏キャラクター」の作成です。

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視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏の困りごとを可視化し、多くの人に親しみをもってもらえるようにキャラクターを設定しています。

感覚過敏は目に見えないからこそ、可視化されることによって私たちも知ることができ、理解のある社会につながるのだと思いました。

実際に見せてもらった、感覚過敏キャラクターのバッチです。▽

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これらのバッチによって、例えば

イヤーマフ🎧(耳全体を覆うタイプの防音保護具)

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           (写真提供:ダイアログ・ミュージアム

一見ヘッドフォンで音楽を聴いているように見えてしまいます。

 → 「こんな状況でヘッドフォンをつけているの?💢」

という反応が、

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         (写真提供:感覚過敏研究所HP

 →「聴覚過敏のための防止の道具なのですね。」

という理解に変わるのです。

感覚過敏を防止する道具 に注目がいくのではなく、キャラクターに注目してもらえるのもありがたいということでした。


2、感覚過敏のための商品・サービスの企画・開発・制作・販売

先ほど紹介した感覚過敏キャラクターバッチや、マスクをつけられない方のためのせんすマスクなども販売されています。

せんすマスク▽

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せんすマスクは、透明になっていて、
読話(相手の口の動きを手がかりにして話を掴む方法)
を必要とする聴覚障がいの方のためにも役立つ、ユニバーサルデザインとなっています。

こちらは、成田空港のインフォメーションセンターで無料配布されているそうです。👀

セレクトショップのホームページはこちら▽



3、感覚過敏の研究 【https://kabin.life/research 】

◎学校および職場に感覚過敏の合理的配慮を求めるためのアセスメントツールの開発のための研究

◎感覚過敏の特徴的な脳波・感性の発見のための研究

◎VRによる脳の錯覚に関する研究

脳波を観測したり、VRを使用しての研究など、最新の技術を取り入れた本格的な研究に驚きでした。👀


加藤さんの目標


感覚過敏は、「目に見えない」から、

・他人と比べられない
・困っていることを理解されにくい
・自分自身感覚過敏なのかわからない

のです。

感覚過敏に限らず、自分の障がいを表現できるのは10%なのです。


だからこそ加藤さんは、

「困っていることを誰もが表現しやすい社会に」

「自分の感覚を愛し、他人の感覚を尊重できる社会に
=多様性を認め合える社会」

感覚過敏や障がいを才能として、

『「今」を諦めなくていい社会へ』

という素晴らしい目標を掲げられています。


加藤さんのお話を伺い、私も、共生社会を生きる中でもっといろんなことを知りたいと思いましたそして加藤さんのように、「社会のために」「誰かのために」という志を持てるような強い人になりたいと思いました。


感覚過敏について知れる機会と、心の励みになるお話をありがとうございました。😌

感覚過敏研究所のホームページはこちら▽

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私が所属する認定NPO法人アークシップ「真のごちゃまぜプロジェクト」では、このように、《ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(受容)》を目指し、講座やアクションを定期的に行なっています。

次回は、

1月15日【知ることからはじめようvol.5~視覚障がい編~】
(コロナ感染拡大防止のため中止となりました。)

です。気になった方はぜひご参加ください!▽

真のごちゃまぜプロジェクトホームページ▽

認定NPO法人アークシップ ホームページ▽


本日も読んでいただきありがとうございました。🕊


P.S.

講座を受講したあの頃はちょうど、色々うまくいかない時期で、見返りを求めてしまう、そんな自分とは対照に「与える」ことだけを語る 加藤さんがいました。
それからの私は、「与える」ことだけを考えて行動することにしました。🌞


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