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「時間を返せ」と言われてもそれは無理な話であって。

頼みたいものは、ネットでポチったら一時間後にすぐ届く。時間がかかるものだとしても、一週間以内にピンポン鳴って、「荷物です」📦と言ってくれる宅配便のお兄さん。それとか、「時間掛かるとしたら1ヶ月以内です」とかちゃんと、期限を伝えてくれる人もいる。

わたし達人間は、こんな便利なもの達に囲まれ生きてるけど、一緒に生きていくってことの「一緒に」の意味をを履き違えているのかもしれない。

あれば便利なものは、なくてもいいもの
なくても大丈夫なものはあったらいいな、程度のもの
ものが溢れるのと同時に、選択肢を迫られ、白か黒かグレーか、みたいに瞬時にどれにするか決めなきゃいけないわたし達。目の前に降ってきたことを片づける作業に追われ、目が回る、回る。

そんなだから「もう、早くしてほしいのに😤」とか「頼んだものが早くきてくれることが当たり前で、本当に届いてほしいものが手に入ったときの幸せを感じにくくなってるのかもね。

 手に入れたいものが届くと、「ありがとう」宅配の人にも「お疲れさま」があってもいいのに「なんでこんなに待たされるの?」と自分都合のものの解釈の仕方になっていませんか?

手にいれたかと思えば、流行り廃りですぐに「いらないから捨てる」「もういいや」まだ充分に使って貰える価値があるのに飽きられてしまうもの達が、可哀想で悲しくて仕方ない。

わたしは、もともとのんびり屋さんで
待つことが得意だった。

それがいつしか
「あれやらんと、これやらんと」と勝手にひとりで焦ってさ。

待つことが苦手になってしまったんだ。
わたしもだから、人のことは言えない。

待つことが苦手になると、こんな二次被害もひっそりと、足音も立てずに「やぁ」。すぐそこまで来ていた。

例えば、ファストフード店のお昼どきに
・待たされてイライラしてしまう
・まだなのか、せめてあと何番目なのか教えてほしい
ひとりひとりが「時間」を意識したいという思い。

特に最近コストパフォーマンスならぬタイムパフォーマンスなんて言葉も耳に入るようになり、“時間は有限、だから切り詰められるところはちゃんとしないと”という考え方が全面に出過ぎてるのでは? とわたし自身は思うのです。

朝の通学通勤ラッシュの駆け込み乗車、ホームドアが閉まると共に聞こえてきそうな「あぁ〜」と落胆の声、ちょっとでも時間を有効活用したいというあなたのその考えのペースは、間違ってはいない。

でも、よくよく考えてみて?
今まであなたが暮らしてきた中で、「待つことで開けること」がなかったっけ?

わたしは和食が好きだから、煮物を例に話をしよう。
筑前煮とか肉じゃがとか、一日目はそんなに味が染み込んでないよね。
だけどこれが二日、三日経ってからのほうが美味しかった〜ってこと、ないですか?

わたしのいう、「待つことができるようになる第一歩」はこういうところに隠されている。

密かな楽しみが待っているのだから、すぐだよ! なんて焦らずにじっくり待ってみるのも手なんじゃない?

#待つ #例え話 #ファストフード店 #のんびり屋さん #自分都合のものの解釈 #スキしてみて

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