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介護費用をどこから捻出するか

預金口座凍結は本人が死亡したときだけでなく、認知症になった場合も凍結する場合がある――を知って慌てたよ!というお話です。

今年3月に父が亡くなり、父の銀行預金口座がすべて凍結しました。
解除するために父の原戸籍をすべての役所(東京・鹿児島・兵庫)より取り寄せ、相続人である私や母の印鑑証明もとり・・・なんだかんだと、先日ようやくすべての銀行凍結を解除して手続きが終了しました。

80歳の母の代わりに姉妹で手分けしてやったもののフルタイムの仕事をしている姉と遠方の私では、結局4か月もかかってしまいました。お葬式代は姉が立て替えてくれました。それにしても、解除するって大変だなーと思っていた矢先、舅の認知症が進んで様子を見に行ったほうがいいということになり6月に私が行ってきました。父の悲しみに暮れる暇もなく(涙

口座が凍結してしまったら預金を下ろすことができない。つまりこれから介護にかかる費用や見守り、交通費は家族が負担することになるかも知れない――そうなったら我が家の家計は破綻する。受験生二人!!

お墓やお葬式のこともそうですけど、介護費用についてもなかなか本人には訊きづらいものです。しかも実の両親でなく、舅に…嫁の立場で立ち入っていいのかとこれまで見て見ぬふりをしておりました。まずは兄妹で話し合ってどうするかを決めてほしいとも思っていました。実際、私の両親については姉と私で対処してきましたので。でも、なんでしょうね…なかなか具体的なことが進まなくて(以下略)父の死後の手続きが大変だったこともり、できることは今の内にするべきだと自分で本を読みネットで調べることにしました。

取り急ぎ、みんなで話して舅の見守りや介護にかかった費用は舅に負担してもらうという約束事をとりつけました。そして今後、施設入居の際に家を売却するなどのことも予想されますので、財産管理についても考えなくてはなりません。

認知症などにより判断能力が低下した本人に代わって財産管理をする方法というものがいくつかあるのを知りました。
「成年後見制度の利用」
「家族信託制度の利用」
メリットデメリットを調べて、個人的には判断能力が衰えるまえに家族信託による認知症・相続対策がよさそうだなと思いました。

下記の本のなかで「親の銀行口座からお金が下ろせなくなる前に考えること」という項目があり、とても参考になりました。私の遠距離介護のバイブルです。


また、家族信託については下記の動画がわかりやすかったです。
舅の症状が進む前にこの制度を活用したい思っています。

みんなはどうしてるんでしょう。こういうお金事情はなかなか友達にも話せませんね。
とはいえ、いつ帰省できるのやら…?

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認知症になると不動産が売れなくなったり、預金が下ろせなくなるかもしれません。親の財産をあらかじめ子に信託しておくことにより、財産の凍結を防ぎます。
次のようなときは家族信託を検討しましょう。
・親の自宅不動産に誰も住まなくなったら売りたいとき
・アパートなど賃貸物件を持っている親が認知症になったとき困らないようにしたいとき
・認知症で預金が下ろせなくなるのを防ぎたいとき
・認知症になった後も資産活用・相続税対策を続けたいとき
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