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協調性が無いのはダメなこと?
◇学生時代に友人から言われた一言◇
『お前、協調性ないからなぁ。。』
こんな一言がいまでも記憶に残っています。
学校教育でも、日本では協調性があることが今もなお『良し』とされていますね。
そもそも協調性って何でしょうか?
◇協調性とは◇
ある企業のコラム記事にこのように書いてありました。
《以下引用》
『協調性とは、たとえ自分と価値観や考え方が異なっていたとしても、譲歩しながら最適な関係や答えを導いていける性質のことを言います。
多様化と言われる現代、会社には様々な価値観・考え方を持った人がいます。そのなかで、苦手な人や相容れない人と仕事をするときも、建設的に意見交換をしながらうまく仕事を進めていける性質が協調性です。協調性の高い従業員がいると職場の雰囲気も良くなるため、企業にとっては重宝すべき存在だと言えるでしょう。』
確かに、絵に描いたようにわかりやすく協調性のイメージが理解できますね。
小中学校時代にも上のようなことを先生から常々言われていた記憶があります。
このように、わたしたちは協調性に重きを置く風潮を幼少期から身につくように教育されてきました。
◇日本の学校の風習には3つ特徴がある◇
①制服
日本では特に中学〜高校までは殆どの学校が制服での登校を義務化しています。
今でも多くは、男は学ラン、女はセーラー服ですよね。
そもそも、学ランは『軍服』、セーラー服は『海兵隊』をモチーフにしたものです。
そう、元は軍隊からきているものです。
②学校での習慣
学校では朝礼や集会などの時には必ず
『前へ〜習え!』
『気をつけー!』
『一同、礼!』
など、みんな同じ制服を着て、集団で同じことをさせられてきました(笑)
まさに軍隊ですよね。
そして、その極みが子供たちを一律に置き競わせる『運動会』です。
③集団で同じことを教える
言うまでもありませんが、学校では大抵20人〜40人くらいの生徒たちに一人の先生が教育する体制です。
このやり方は、元々カトリックの宣教師教育をモデルにしたもののようですが、
一人のカリスマ(教師)が特定の集団に同じことを教えることが最も洗脳やすり込みには効果が高いそうです。
スピリチュアルな話になりますが、集合意識を(良くも悪くも)上手く利用した手法なのでは?と思えますね。
◇軍隊と武士道◇
協調性の延長線上には軍隊が関係していたことを述べましたが、私は高校時代に部活で空手を3年間やっていました。
誰でも想像のつくことだとは思いますが、空手のような格闘技の部活はまさに軍隊そのもの(笑)
先輩の顔の見える範囲で挨拶を忘れたり、ちょっとカンに触るようなことをしただけでも、
その本人だけでなく同じ学年の者全員が拳立て(腕立て)100回とか、防具を付けさせられてボコボコにされたりするのが当たり前の世界でした。
いわゆる連帯責任というやつですね。
連帯責任というのも、まさに 『協調性の罠』 です。
武士道精神を重んじる空手道‥
ただの理不尽にか思えないのは私だけでしょうか?
◇学校とは個性を出させない為の前準備◇
日本では昔から武士道精神が美徳とされていますが、私は空手部の経験以降、過度な上下関係や体育会系のグループにとても嫌悪感を持つようになりました。
過度な上下関係や体育会のグループに所属していると、上役から強制的に『個性』を押さえ込まれます。
そして、長らくそのような環境に身を置いていると、無意識に自分の個性を出すことが悪いことのように錯覚するようになります。
これが劣化感の根源となり、学校や会社でのイジメから社会全体の不調和に繋がってきます。
学校での生活も体育会のグループほど極端ではありませんが、
まさに先生と生徒の関係も構図は同じなのです。
◇協調性の長所と短所◇
協調性の長所短所について調べてみると、
『協調性は、チームワークが重視される会社で求められる能力です。 協調性がある人は、コミュニケーションにも優れている長所がありますが、自己主張が弱いという短所もあります。』
と書いてありました。
まとめると↓
○長所→ コミニュケーションに優れている
X短所→ 自己主張が弱い
もし自己主張が弱いことが短所とするのであれば、長所である『コミニュケーション』って何のことでしょうか?
ストレートに解釈すると、
自己主張は極力抑え、相手の意見に合わせる。極端にいえば多かれ少なかれ『我慢』をする、という話になりますよね。
そういえば、空手部のときも怪我をして身体が痛くても、痛い!と『自己主張』すると先輩から怒鳴られるので、ひたすら『我慢』していました(笑)
このように軍隊や武士道の思想を学校教育にも応用し、その中で協調性というフレーズを使って個人の個性を開花させないようにする。
これが『協調性を重んじる真の理由』だと思えてなりません。
◇不登校の子どもは協調性に欠ける?◇
最近では不登校の子どもが増えているようですが、その多くは少なくとも学校に馴染めず協調性の無い人たち、といえるのではないでしょうか?
しかし、この『不登校』という行動はその本人にとって大切な自我や個性を守るための防御反応なのでは?と今までの説明から考察することができます。
こうして俯瞰的に学校や教育システムを見ていくと、協調性というフレーズを巧みに利用し、人間社会の不調和を生み出しているように思えてきます。
◇答えはすべて自然の中にある◇
私は11年前に脱サラし、熊本の田舎で農業に携わってきました。
作物を育てていく中で最も大切なことは、土壌における生態系のバランスと生物多様性だと私は考えています。
土壌微生物や菌類の詳細は現代科学では殆ど解明されていませんが、その生物性が豊かな土壌ほど作物が良く育つことだけはわかっています。
そして個々の役割りは異なり、それぞれがネットワークのように繋がっているのですね。
よく、人も『自然体が良い』とか言いますが、土壌の微生物たちは極自然体で存在していて、例えば納豆菌は決して根粒菌になろうとはしません。
それぞれが、あるがまま存在しているだけなのです。
不登校の子どもたちだって、きっとあるがまま好きなことを学び遊びたいだけです。
そして土壌微生物のように主体的に生きてこそ、その人の個性と本来の役割りが発揮できるものではないでしょうか。
多くの人が自然界の成り立ちに気付き、一日でも早くマスクを外して快適に過ごせる社会が来ることを願って止みません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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