一番大切なこと

道を進んでいく途中で、どこに進もうか迷ったり、良く見えるものに目が眩んだり、競争心という感情に舵をとられたり、いろーんなトラップがあるけど、私はいつもこの『初心』に帰るようにしているし、これからもそうしたい。
そんな大切なことをここに記録しておきます。

[今の仕事を始める前のこと]
今の仕事を始める前、私には人生の大きな転換期があった。
母が癌の闘病を経て他界した。
この時に起きた自分の心の中の気持ちを咀嚼して言語化するのに、未だに時間がかかっている。

そのくらい、私にとっての母の死は、複数の認知の書き換えが起きるきっかけになった。

・「人は死ぬ」ということ
・その時には、物質的ものは一切持っていけないということ
・家も、集めた小物も、宝石も、家具も。

だったら、何のために母は一生懸命頑張って生きていたんだろう。

自分の人生を幸せにするため?

幸せそうに見せるため?

愛を探していた?

それらが道の途中で終わったら、それはいったい何だったんだろう。

その理不尽な人生を受け入れるには、私の心の器が小さすぎる。

という具合に、そんなたくさんの疑問が交通渋滞を起こしてなかなか答えが出せない中ではあったけど(今もそうだけど)、私がその時点で人生の意味として掴んだ答えは

「幸せに生きること」

だった。

だとすると、私の幸せとは何だろう?

ちょうど母の闘病が始まる前に、7年勤めた会社を辞めた。
「一生懸命やっていたあの仕事を何で私は辞めたんだろう」と考えた。

途中で、その仕事がつまらなくなったんだ。

何でつまらなくなったんだろう。

喜びがなくなったから。

それなら、私の喜びはなんなのだろう。

私の喜びは、お客様を喜ばせること。

それが、査定やノルマや昇給や昇格を意識するあまり、損なわれてしまっていったんだ。

だから、つまらなくなってしまったのか…..。

ということは、「幸せに生きる」ために自分の喜びを知り、それが「人を喜ばせること」なのなら、ただ「毎日お客様を喜ばせる!」
それだけでいい。

それだけしてたら、私の人生は幸せなんだ。

だから、これからは忘れないようにしよう。
「今日、お客様を喜ばせること」
「今日、周囲の人の役に立つこと」

これがすり替わった時に、私は幸せではなくなるのだということ。

そんな気持ちを持って私は次の人生を再開した。

周りの人を喜ばせる。
周りの人を幸せにする。
そのために、今日できることを100%する。
そのトラップになるのは、「目標」
その落とし穴になるのは、「目標」
その幸せを見失うのは「なりたい自分」「理想の自分」

そうではなくて
「今日、幸せだった」
を毎日つくっていくこと。

これが、いつ来るか分からない死と隣り合わせな私たちが後悔なく毎日を幸せに生きる秘訣。

つづく





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