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あのブログは消えてしまったのか

不思議スピリチュアルなことは嫌いだって人には向かない内容だとだけ先に書いておく。
それから、それらを上手に躱したり、自分なりに噛み砕いて飲み込めない人も向かない内容だとは思う。



まだガラケーの時代に、そのブログはあった。
私が『呪詛』について調べていた時だ。

別に、誰かを呪いたいだとか思ったことはない。
だいたい、そう簡単に人を呪えてたまるか。
自分で自分に呪いをかけるのは割と簡単だと思うけれど。
催眠も自分にかけるほうが簡単だと思ってる。

詐欺師なんかは上手なんじゃないかな。
自分を騙すの。なりきるの。
敵を騙すには、まず味方から。
これ古からの基礎でしょ?

っと、脱線。

とにかく当時の私は『呪詛』に関わる人間の話が楽しかったし、興味深かった。
それが作り話だろうがなんだろうが、その考えの構造の中に見えるものがとても面白かった。

本当か、嘘か、なんてことは私にとってオマケである。本当か嘘かなんて、上辺に惑わされているより、もっと本質の、名前のつけようのないものを見たくて、私は取り憑かれたように電子の海を彷徨っていた。

そのブログはなんとなくで辿り着いた。
もうだいぶ前に読んだから内容はあやふやで、もしかしたら、私の脳の捏造もあるかもしれないが、とある霊能力者を名乗る者の書いたものだった。

実際には、彼だか彼女だかわからないが、私は彼女と思っている。

それは彼女の母の話であった。
彼女の母もまた霊能力者。そういう家系なのだそうだ。
そんな母が呪詛を受けた。
それは母をライバル視する同業者だったという。
力のバランスは確か互角。
彼女の母はすぐさま応戦したという。
呪詛に呪詛を打ち返す。呪詛返しの話だった。
人を呪わば穴二つである。
それはそれは激しい戦闘であったという。
長い年月をかけ、彼女の母は負けた。
そして病んでしまった。
護りがあるから死なずに済んだのだそうだ。
男は子供である彼女の事も呪おうとした。
しかし、彼女には龍神の加護があり、彼女を護ってくれたのだという。
男は返り討ちにあい再起不能となった。 
彼女も摩耗してしまったという。体調を戻すのに時間がかかったそうだ。

負ければ代償がある。勝っても代償がある。
そういうものなのだと、彼女のブログは淡々と、ただ、淡々とそんな話を語っていた。

心地よい文体で、私は気に入ってそれをちょくちょく読みに行っていた。

ふと、最近思い出して探してみたが、まぁ、埋もれてしまったか消えてしまったか、見つからなかった。

かわりに、なんの力もなさそうな、というか、なんの護りも持たない人間が使ったら危なそうな人達の怪しげなサイトがわんさか出てきて笑った。


呪詛というもの、呪いというものは、相手を蝕むだけではない。己の魂も削るもの。と、私は思っている。

私自身は人を呪えるとは思えないので、やろうと思わないし、呪いをかけられそうになっても、強い護りがあるわけじゃないので、とりあえず鏡で返せる範囲だけでも返そうと思っている。これもおかしな話なのだが、自然と『鏡なら楽ちんだし、それくらいしかできない〜』と思っている。

怪我したら絆創膏くらいの当たり前な感情でそう思う私の脳みそは、その手の話が嫌いな人間からしたら気持ち悪いことだろう。

でも、これが私である。


彼女の他のブログ記事には、家の石置き場(パワーストーン)に小さな龍が遊びに来たことも書いてあった。それをこっそり彼女は見たのだという。
これも淡々と、本当に淡々と書かれていた。


龍が好きな人、憧れる人は多いが、本当に龍がそばに来る人間は少ないと私は思っている。
滅多にお目にかかれるもんではない。

巷には、龍だの龍神だのの話は溢れているけれどね。

彼らは多分、流れ。そのものだから。


どうしてだろう?

家族というか親戚の中で私だけがこうである。
周りのリアルの友人もここまでの子はいないんだよね。

不思議なことに興味が強く、不思議なことを不思議なまま受け入れる。
私が話して、『へ〜』とか『なんか、あんたならそうかなって思う』とか言われる。
電子の海でもそうそう出会わない。


私は縁が薄いからかなぁ。

この、家系的な繋がりのなさも、周囲に集まらないのも『あぁ、やはり星の違いか』と感じる。 
たぶん、種類が違うんだ。
そもそも私は部外者なんだろうさ。
そう感じる。


ならば適応能力なのだろうか。
この不思議な事が当たり前に感じるのは。
いや、そもそも私が33の水瓶座だからだろうか。
生まれの性質だろうか。

わからないが、考えていると何か楽しい。


『辿り着くということは危険である』というのがある。

そういう類の事に潜っては、これ以上踏み込めば壊れると思う位置で憎々しげに見えない線を見る。

こういうことを深く潜った人間は何処かで同じ空気を感じる。
つくった防御壁も感じる。
実に様々である。
潜らない人達のほうが圧倒的に多いと感じる。

私はくらげの形をとっている。
柔らかくて毒がある。
理想的な形。



万物流れがある。

怒りや悲しみ憎しみ。
それらは力である。
人間的な感情をこそげ落として、力そのものにした時に強い。

重くて強い鉄球を投げつけたら、投げつけられた側は大怪我する。近くにいた奴も被弾する。そして、投げた側も丈夫でなきゃ、扱いが上手くなきゃ、怪我する。

そういうもの。


穏やかに過ごしたいもんだ。


これ、別に不思議なことじゃなくてもそうでしょ?そういうの。使えるように噛み砕いてとっておくの。私。

とりあえず。
あのブログまた読みたいなー。

変なこと書いているけど、別にただのkoedananafusi
これもまた私。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。