見出し画像

一人行動が好きな理由

私は一人行動が好きだ。

故にデートはちょっと苦手。
デートする時は相手に全面的に合わせる。
そのほうが楽なのである。

まぁ、一応それとなく、相手側が私の要望を聞いたようにしてるので、相手は「え?何言ってるの?」と思うことだろう。

いいかい。
私の楽しい遊びというはレジャー施設でもないし、夜景でもないし、グルメ探索でもない!!


私の楽しいの基本は「歩く」なんだよっ!!


一人行動の私。とにかくよく歩く。
そんなよく歩いた思い出をひとつ。

あれは、そう、太陽眩しいがまだ海開き前の何時かの5月。

私は納豆県の南から神奈川を目指し朝早く電車に乗った。

私のイチオシ水族館、新江ノ島水族館に行くルートである。
しかし、その日の目的は大好きな江ノ水ではなかった。

通り越して着いたのは茅ヶ崎駅。
初めて降り立った茅ヶ崎駅。

私は携帯を片手に持ち、首からコンデジをさげ、ずんずん進んだ。

そして……目の前には海!!曇りでも!!

「わぁ…海…!!」

カメラによると2013/5だった。見事な曇天。笑


海の近くに住んでいない人間は、海を見るたびに感動してしまうのである。

感動のままに砂浜に降りる。
沈みこむ。
足元は普通のサンダル。

今は無きサンダルで沢山歩いた。因みにこのあと私は親指の爪を失った。今はある。その話はまた今度。

私はそのまま砂浜を江ノ島の方に歩き出した。

これはだいぶゴールが近いときの写真


そう、この時の目的は

茅ヶ崎駅から片瀬江ノ島駅まで海岸を歩く!!

だった。

本当に、それだけである。

何処かに寄るとか、そういうものはない。

約8kmの砂の上を歩く。

人は足跡を撮りたくなるもの

ただそれだけ。

わざわざ納豆県から2時間近くかけて来たのに。
こんなの、誰も付き合わせられない。

しかも、ランチも糞もない。

私は撮りたい景色をとり
砂浜で休む鳩に話し掛けて

そうそう、この鳩よこの鳩「うるせー」って顔してる


塩ビのパイプで作られた笛を吹くおじさんを少し眺め
サーファーに時間を聞かれ答え
波打ち際の鳥を追いかけズボンを濡らし

波間をテチチと移動するシギ。春先はまだいる。



ひたすら歩き続ける。

ここもブロックを降りたり…なかなかの道のりだ


ちょうど半分あたりのコンクリート壁に座って食べだしたのは自宅で握ったオニギリ。
中身は鮭である。
アルミホイルに包まれた飾り気のないそれを
ムシャムシャと食べる。
のんびりはしていない。
本当に補給。

2つのオニギリはあっという間に私の胃におさまる。
すぐに立ち上がり歩き出す。

たまに海に足だけいれて、水と太陽でキラキラと輝く足元を楽しむ。

少し晴れた


誰かがいたら、もっとゆっくり食事の時間をとらなくてはと考えるだろう。休憩も適度に入れるに違いない。

私…一人行動の時はオニギリを素早く食べるだけで、あとは食べないことがとっても多い。そして、ほぼ休憩せず動く。

驚くほどタフである。
友達は私の細い体のどこにそのパワーが?という。
私もわからない。
きっと、他の人もそれくらい動けるはずだよと思っている。が、どうも無理らしい。


そういえば同じように動き続けた京都旅行でも、その場で知り合った健脚でガイドをしていると言っていたオッチャンに「おねえちゃん…タフやなぁ…」と驚かれたっけ。

とにかく歩くのが楽しくて、その地の特産とか目的にしていかないとスルーしてしまいがち。


歩いて、感じるすべてを溜め込んでいく。

海のざわめき、陽の光、人々の楽しそうな声、鳥たちの羽ばたき、何もかも誰にも邪魔されないで、抱きしめる。

外から見ると
地元民感あるらしい。笑
遠出って感じがしないようだ。
おかけで一人行動中は道とかきかれる。

すまない。私もお初の地なのだよ。
なんてこともある。


そうそう。
この砂浜散歩の途中で
サンダルの踵がとれる事件が発生した。

そりゃ、街向けのサンダルで海水に浸かったからね。しかも数年履いて年季の入ったものだった。
 
私は当たり前のようにサンダルを脱ぎ、手に持って裸足で歩く。

柔らかな光が雲の隙間から照らしていた


少しあとで気がついたが足の甲はサンダルの紐型に焼けていた。
笑う。


そうして、大好きな江ノ島水族館の前に着いた。

人が遊んでいる
鳥が魚をとらえている。浜釣りで鯵が釣れるらしい。

私は江ノ島水族館のスタッフに助けを求めた。
壊れたサンダルで納豆県までの道のりはキツイ。

大都会、東京を抜けるにはサンダルをなんとかしないと。


江ノ島周辺はお店がない。というか、土産物屋ばかり。
江ノ島水族館のスタッフさんは優しかった。
壊れたサンダルを見せると驚いた顔をした。茅ヶ崎から歩いてきたと話すと笑って事務所に案内してくれた。
そしてボンドで応急処置をしてくれた。

有難う。
これで大都会を抜けられます。

私は元気よく帰路についた。

都内を抜けて遊びに行くとき
何時も思っていたのは
「せっかく纏った良い気も
都内を通るだけで持ってかれてしまうよなぁ」
だった。

だからカメラにおさめる。
自分の中に残る気を沸き立たせる。
写真の良さはそれだろう。

ぬけきらないよう、通り過ぎる時の都会にはとどまらない。
疲れた顔の人達を感じないように通り過ぎる。

しかし上野駅は別物。
今はあるか知らないが、お気に入りのご飯屋さんが駅のアトレにあった。野菜をふんだんに使ったメニューが美味しいお店。

1人でカレーをいただいた。
ひたすらカレーに集中する。
もぐもぐ。

そして
帰ってからも行けるのに本屋により本を買ってしまう。肩が重い。でも、家に帰ったら読めるという素晴らしさ。

そうして長い常磐線(ギュウギュウ)に揺られ帰るのだった。


こんな感じで詰め込んで歩いてるので一人行動ばんざーいなのである。



因みに夫と旅行とか遠出は、かなりのんびり。でないと、あっちの体力が持たない。大抵眠くなって不機嫌になるので………。
友達と旅行、遠出だと友達を置いてきぼりにしないためにペースは落ちる。
カフェにはいるのだ…それから、知らない道に入りたいが…それは、なかなか…難しい。楽しくはあるけど…でも…


やはり散歩は一人にかぎる。

旅行だって一人のときは、朝はだいたい夜明けの薄暗いうちから行動したいのだから。
そして夜ははやめにお風呂に入り部屋でのんびりする。
お酒のほぼ飲めない体質の私は飲む楽しみはない。一人のときは基本素泊まりにしてしまうので、その辺のコンビニでおにぎりを買って食べる(どっかに食べに行くとかしない。それ目的でない限りは。とにかく明日のためにはやく寝る)おにぎり最強だと思う。

夜空を少し眺め「明日もあるくぞ〜」と大抵思っている。

因みに歩けなくなった時は靴を脱いでその辺の柵に座っていたりする。公園とかあればベンチで足をブラブラしている。
そして少し回復したら歩く。


アスファルトはやたら疲れる。
やはり土の道が一番相性がいい。


なんか…ながくなった。

あなたはどうだろう?
誰かとその場で分かち合うような旅も素敵だし
一人で味わう旅も素敵だ。

私みたいに歩くのもよい。


どれも楽しい。
楽しめばどれも。


まぁでも、私はやはりたまに1人でおもむくままに歩きたいと思うのです。





サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。