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ユメモ。夢からさめて一番残る感情は何時だって「切なさ」

目が覚めて「あ…覚めちゃった……」と思う。
そう思う夢を見ていることがある。
けしてすごく幸せではない夢の中で、ただ、その場に在って、見守りたかったと、私の心が言うのである。

何時だって、ずっと側に居たいと思う人とは、居られないのだった。


まず
起き抜けの私のメモをそのまま。

切合 白いライオン 男の人 タロットカード 手を握る意思疎通 本当の気持ち 医療に関して 胸ぐらをつかむ 妊婦 命のおもさ 不思議な鳥 昔に見たもの 8人の死体 私は子供 出会う運命の人    その人になる 代わりにバイト バイト先が不穏 道、を渡って屋敷に近づいて引き戸が開いて見つかるとスタート 猫 真剣 友達のために病院医院長の息子とたたかう 戦いたくない 抱きしめる 「なんかおこってるの?」とほっぺをムニムニしてみると、表情が和らぎ安心した。だから、ふざけた。あっちがほっぺ抑えたまま話てなんかのキャラに似てるってもりあがった。
いっしゅんとうめいだった。

本当にメモ

そもそも、いくつかの夢が継ぎ接ぎのように繋がった今回。
最初は真剣で斬り合いする相手は、とある家に憑いている亡霊と神様の間みたいな長髪の侍と、とある病院の医院長のどう仕様もない息子と、二人だった。
侍の方は、私と仲間とで、討伐に出かけた感じ。
寂れた庭に入ると、引き戸が勝手に開いて、中は灰色の禍々しい空気と目玉のような模様が浮かぶ。
それに見られたら、逃げられない。真剣で斬り合いをして勝つしかない。
私は一回命からがらその場から離脱したが、解決しないので、もう一度挑みにいったのだ。
侍は楽しそうだった。
勝負が好きなんだ。
けれど、真剣。
真剣勝負。
切られれば死ぬ。

勝負は夜までもちこし。
この間は20時半だったと夢の中の私は記憶していた。
それまで、広場で仲間と時間を潰す。
夜には命のやり取りをするのに、どこかおきらくで、これでいいのか?とおもいつつ、剣技など持っていない私は相手の隙を伺うくらいしか策がないので半ば諦めだ。

広場では鳥を見たり。
そう、ポールに繋がれていたポインター2頭が可愛くて、近づいたらライオンだった。双眼鏡でみたときは犬だったのになぁ?あれ?と思いつつも、猫のように擦り寄るライオンを撫でる。どちらもオス。一頭はホワイト。そして首の横に電子的なマーキングがされている。
『この子は……特別なライオン』
腕の下にデカイ頭をグリグリと押し込むホワイトライオンを見ながら静かに思う。
『お前も☓☓☓☓☓☓☓』
ライオンに何か思ったけど覚えていたない。
仲間も興奮していたので、やはり珍しいのだろう。
そのうち飼い主が来て、駄々をこねる柴犬のようにシワシワになりながら連れて行かれた。

ライオンに触れた辺りからだろうか。
なんとなく、死なないために知恵を使おうとし始めた。死ぬわけには行かない気がしてきたのだ。

しかし、あの侍が私が女だということで手加減するタイプでないのを知っている。 
彼は気持ちのいい男である。

病院の方は、何がなんでも勝たねばならない。
賭けてある。私の友達の自由を。
あんなクソッタレには負けられない。たとえ相手が剣以外の凄技できても。

などと考えていると女の子とお母さん。
夢の中の私の知り合い、とても仲の良いおやこらしい。
お母さんは「痩せろって言われちゃった〜」と。
私は「そりゃそうだろ。もうすぐでしょ?そのお腹」
女の子は「きょうだいにあえる♪」
女の子の母親は妊婦だ。しかし、太り過ぎている。適度な運動は大事だ。

そこにやってきた、どうしようもない悪党の病院医院長。あいかわらずの命を軽んじる発言に、私は胸ぐらを掴み怒鳴る。場所はいつの間にか大きな神社の門の手前。古い木の柱と赤い鳥居の間で、私は燃えるように怒りを感じていた。

その後、侍がいるはずの部屋に行く。
時刻は夕暮れ。
病院の医院長の息子とは戦う理由があるが、侍とは戦いたくない。そう思う。
相手と仲良くなればそれもなくなるかもと、部屋を訪ねた。
目に飛び込んできたのはタロットカードだった。
あいつ!占いなんてするのか?!
しかも絵柄を見ると少女漫画風。付録なのか?!付録っなのか!!
しかしよく見るとタロットカードの前には黒髪をウエーブさせて肩くらいまで伸ばした中性的な男が座っている。服も黒。肌は真っ白。
私は彼の手元にある伏せられたカードを覗き込む。
目を擦る。
あれ?開いてないのに絵柄が………あ、視えている。どうして?私にはその手の力はないのに?なんで?
彼がちらりと私を見るが声をかけない。
そのうち、部屋にいた侍が男に「で、どうだ?」と声をかけた。
私は『え?!私いるのに?!結果きかれちゃうよ??』と思ったが、勘付いた。私は透明なんだ今。
でもタロットカードの前の男はそれをわかってるので気づいた私のジェスチャーに頷いた。
そのまま結果を聴いたりした。
見た事のないスプレッドで
10枚くらい上下1列にカードが並ぶ。
途中途中、横に倒されたカードが在ったり、縦のカードに横のカードが重なったりしている。
なんにしても3カードのように流れを読みやすくしているものだと夢の中の私は分析した。

侍はいつの間にか現代の青年になっていた。
熱く誰かの事を話していた。
私はなぜか、それは私じゃないだろうということに、寂しさを覚えた。
男が「君には覚えがない?それもそうか、だってもう一人は重なってないんだもの」的なことをいう。
私を見て手のひらを差し出す。
それを掴むと青年の心の声が聞こえる。
それに恋しい気持ちがわかない私と、恋しくて仕方ない私が存在する。
二つの視点が同じ世界で形になっている。

遠い記憶を呼び覚ます。
赤い可愛い着物に摘み細工の髪飾り。
七五三の三歳の子が着るようなお着物。
大きなお宿。
天井から滴る血とたくさんの腕や足。天井から生えてるみたい。そういう妖がいたかしら?
兄のように大切な友達二人。
「やべっ……みるなっ……8人か…」
怖くはない。
怖くはない。
ただ人が、死んでいる。
雲が灰色で風が吹いていて、
犯人は私の手を引いている友達だ。
こわくない。
きらいにならない。
人殺しなのはきにならない。
チリンチリンと鈴がなる。
そして、お宿から出てきた兄より大人のお兄さんを見た時にわかった。
『あぁ、この人が運命の人か』
彼は私に笑いかけ去っていった。
私はあの人のそばにいきたい。

そうして現実に戻ってきて、あの青年を思い出せば『この人だ!』となった。
気づくと彼は不在で、風呂にでも行ったらしい。
斬り合いなのに?私も清めたほうがいいのかな?
でも、風呂に入ったら切り合う気もなくしてるかもしれない。
お風呂上がりの彼は寝っ転がる私にぎゅっと抱きついてくる。
肌の感覚がわかる。感覚のある夢だった。
筋肉質で、それでいて軟い。
顔を猫のようにスリスリと押し当て、あぁ、このまま戯れていたいと願う。

彼が青い鳥のひながいるから見に行こうと話す。
それは昼間見たものだが、私はうんと返事をする。
私の仲間たちが入ってきて、彼を茶化した。
彼は凄く複雑な顔をした。
私は彼が傷つくのが嫌だ。
だから、そんな顔しないで、私は気にしてないし、鳥見に行くの楽しみだよって気持ちを込めて
「なんかおこってるの?」ときいた。
それは彼に伝わってか、顔を綻ばせた。顔が別人に変わった。中性的なサラサラの髪の人。でも、彼に変わりはない。顔などは重要ではない。
だから連だって鳥を見に行く。
ふざけながら。


そうして、目が覚めた。

切なかった。今も切ない。
たまに見る。
起きても、しばらく切なくて同仕様もない夢。


どうせ、今の地球で会えないだろうと思っているから、夢も切ないのかもしれない。
会ったらわかるのだろうか。
何かわかるのだろうか。

けれど、今の所、そんな人間には会っていない。
そんな私のユメモでした。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。