JDだけど『怪物』見た

・ネットの感想を読んでいたが、皆一様に大層な言葉で褒め称えていてムカついてきた。良くも悪くも誤解の余地がなく、正しい解釈を一発で届けてくる優等生映画だと思う。

1.人の印象は視点によって180°変わる
=本質は誰にも(自分にすら)わからない
2.誰もが怪物である
=誰もが善人でもある

みたいなことが共通して述べられていた。私は1の視点には気づかなかったので参考になった。

どうやらサスペンスものとして宣伝されていたらしく、それで怪物探しに気合いを入れていた人が1の視点で驚いていたらしい。私としては、なんかおもろいクィア映画があるらしいとだけ聞いていたのだが。

個人的には2の視点、誰もが怪物であるし、善人でもあるという主張に注目したい。

・視聴直後の率直な感想としては「湊×星川、泣ける……😭」であった。そりゃそうだろ、エロいもん。マジ許せねぇよ、星川くんのクソオヤジめ……❗️

しかし、すごく穿った(※誤用)視点で本作を見るならば、星川くんを虐待していた父親もまた怪物であり、反転して善人でもある。あれだけ悪魔のような男ですら、善人なのだ。

あるいは、現実世界にもいるだろう。コンビニのレジを蹴飛ばす老人、彼もまた怪物であり、善人でもある。それは声にならない叫びだ。

いるか?そんなジジイ いることにします

・一方、友人は本作を便宜上LGBTQ映画と呼称している。彼曰く、まぁ人に迷惑をかけない怪物性を描くならこれ系になるわな、とのことだ。なんとまぁ悪魔的なことを言うやつだ!

とはいえ一理あるのも確かで。母親やホリ先生もまた怪物として描かれていたが、終盤はすっかり影を薄められてしまっている。まぁ、モンペやASDは実際微妙に迷惑っちゃ迷惑だし、真実の愛と比べるとエモくないしな……という構成上の事情を勝手に慮っている。

・LGBTQをよくわかっていない
・ASDはなんとなくわかる
・私はASD寄りで性別違和的なのがあった

以上のようなバイアスにより、正直私は全体的にASDの話として見ていた。まぁアスペは普通にクソですもんね、クィア映画にしてくれていいっすけどね。まぁでも、俺とかいう変な奴は確かにここにいますけどね、ふーんだ。

だからといって俺を主役に据えた同情的な映画なんか撮られた日には、カメラの前で脱糞して全部台無しにするだろう。ぼくはかわいそうじゃないよ〜^^

・汚れた2人が意味不明に叫びながら暴走する(と表現させてくれ)ラストシーンは良かった。あらゆるケガレが漂白されていく世界において、巨大な濁流が全てを飲み込み、誰もが汚れていくさまは最高だ。

我々も濁流にならねばならない。ウー

清潔な映画館の中、氷をバリボリと咀嚼する私の前を、怪訝そうな顔した老婦人がそそくさと通り過ぎていった。

余談

コンビニのレジ蹴るのは流石にやばいし、現実世界でデカい声出せる場所は全部消えました。あと氷も音立てずに食べた方がいい、てか食うな。

でもインターネットでならめちゃくちゃ言うても大丈夫❗️🙆🙆‍♀️🙆‍♂️

見向きもされないクソアニメ。彼らの怨嗟の声を拾い上げてデカデカ叫ぶ、という実践をみなさんもやってみませんか?

文責:だめアニメ愛好会

※女子大生はブブキなんか見ない

自分の属性を名乗る系のタイトルがおもしろかったので導入した るなが何者であろうがなかろうがこの文章変わんなくない? なら好ましい属性のほうがええやんね

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