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「地元のお米を食べてほしい」米農家 廻野明倫さんの話 

広島県福山市の東村という地区で米作りをする元消防士の廻野さん。74歳という年齢を感じさせない元気さで、約3町の水田での作業を日々こなしています。3町という広さは、およそ3haに相当します。

昨年はヒノヒカリ・さとのつき・にじのきらめき・恋の予感の4品種を育て、15tを収穫しました。

廻野さんが作る米

「恋の予感」というお米

廻野さんが作っているお米で、
イチオシなのは「恋の予感」という品種。
食味・品質分析では、総合評価Sランクのお米です。


米作りの採算性のこと

新規就農の可能性について尋ねると、
「米はだめだ。」という返事が返ってきました。

その理由をこう語ってくださいました。

米作りで必要な機械はトラクターや田植え機、コンバインなどたくさんあり、とても高価であるということ。
それらを準備して始めるには、およそ1千万円かかること。
だから、採算がとれるようになるには、お金と労力がかかるため、新規就農者にとってはとても厳しいのだということ。

それに加えてこのところの物価、燃料費の上昇。
でも、米は市場で余っているから、値段は上げられない。
以前から米作りをやっているから、今なんとかやっていけているというのが現状だそう。

廻野さんの懸念

それでも作り続ける理由を尋ねると、
「環境保全が一番大切。」と教えてくれました。

「作らなくなったら、水田は荒地になる。」と、
廻野さんは耕作放棄地を頼まれて、作っているのだそう。

東村地区では、後継者の問題はとても深刻。

「採算がとれなくても、農家は一生懸命に米作りを続けている。」
でも、ほとんどが高齢者。
何年か先には後継者がいない水田は耕作が放棄され、荒地になってしまうことが予想されます。

「統合により、東村地区の小学校がなくなったことは大きかった。
学校がなければ、若い世代は住み着いてくれない。
東村と似たような地域で、よい活動をしているところがあれば参考にしたい。」
「荒地が増えることで起きる問題は、農家だけの問題ではない。」
と廻野さんは懸念しています。

私達に何ができるのか

地元で生産される米を消費することだと思います。

「もし、東村の住民が全ての米を地元の農家から買えば、
生産量は足りないくらいだ。」という廻野さんの言葉。
ずっしりと重みがあります。

単純に、今よりもお米を食べる人が増えれば、農家の収入に直結します。
地産地消を選択する消費者が増えれば、地元の農家さんの収入に繋がります。

スーパーでお米は買うものだと思っていましたが、
廻野さんの話を聞いて、
「農家さんから直接、お米を買うことができる」という選択肢が
あることを改めて考えました。

お米を販売します

総合評価Sランクのお米「恋の予感」(5㎏)を
2300円と送料で販売しています。

「よそへ送料をかけてまで、お米を売るのは気の毒な気がする。
でも、欲しい方がいらっしゃれば、販売します」と廻野さん。
ご希望される方は、私が運営する「せとりこオンラインショップ」の
問い合わせフォームからご連絡ください。
https://setoriko.base.shop/(せとりこオンラインショップ)

新鮮なお米をお届けするために、玄米を精米して販売します。
そのため、ご注文をいただいてから発送まで、
最長で3週間程度かかります。
その点はどうぞ、ご了承ください。

サポートいただければ、嬉しいです。まずは本を1冊発行することを目標にしています。その夢の実現につかわせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。