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Some Like It Hot 感想

トニー賞前に間に合いませんでした!笑
残念ながら作品賞は逃しましたが、ニューヨーク滞在中にお気に入りだったSome like it hot(お熱いのがお好き)についてお話ししようかなと思います。

映画見るまで書けないと思ってたけど、忙しくて忘れちゃってもうめんどくさいので、書いちゃいます!
元の映画が相当古いので、今リメイクされた時にどこまで違うのかって比較がしたいのですが。
でも古いコメディ映画って、もう純粋に楽しめない気がして、古い方を批判して終わる安直な感想になりそうな気がするので。見ません。
いつか見れたらまた書くかも?

本作は一言でまとめると
今のTHEブロードウェイミュージカル!
って感じ。

この「今の」がミソ。
誰も傷つけないかつみんなが楽しめるコメディ。
これって凄く大事だけど難しいことじゃないですか?
私は誰かを馬鹿にしたり、いじったり、ジョークにするのあんまり好きじゃないのですが、この作品は誰かが傷つくジョークとかなくて、劇場全体でドカンドカン笑うって感じでした。(適切になったドリフ?って感じ?)

コメディですので、色々特殊で癖の強いキャラクターが登場するものの、決してキャラクターを馬鹿にすることはなく、それぞれの個性を尊重している雰囲気がアメリカらしくて(厳密にはニューヨークらしいかな?)心があったかくなりました。

古めかしさやブロードウェイの良さをしっかりと残しながら、今の時代に合わせた作品。今後の新作ミュージカルは参考にするんじゃないかな?

そして、本作の目玉はやっぱりタップ!!!
各楽曲、リズミカルでキャッチーですが、それに加えて、オーソドックスなのに新しいタップの振り付けがマッチして、ただただ目と耳が幸せ。
一番好きだったのは(ネタバレだけど)二幕終盤のマフィアからホテルの中で逃げ回るシーン。
2人を追うマフィアと追われる2人、関係ないホテルマンと楽団のメンバーみんなでタップダンスを踊りまくりながらも演出のアイディア満載で、色んな小細工にずっと笑い続けるナンバー。太っ腹な運営がそのシーンの裏側をインスタやYouTubeで公開してるのでぜひ。

トニー賞ではどのナンバーをパフォーマンスするのか楽しみにしていたのですが、シンプルにSome like it hotとフィナーレでした。
アンサンブルのパフォーマンスが注目される構成になっていて素敵でしたね。この作品はパフォーマンスの総合レベルと共にアンサンブルのレベルが頭一つ抜けてました。
あの意味わからない動きがかっこいいって何現象が起こさせるのってすごい。
あと私が大好きな推しキャラOsgoodのクネクネダンスも映ってて至福でした。

個人的にはドラマSMASH好きにはピンとくる、ダフネちゃん堪能タイムのLet’s be badとか主演2人のタップ技術を堪能できるYou can’t have me(if you don’t have him)とかでもよかったよなぁって思いました。


また主演男優賞にJハリソンジーが取ったことは本当に良かった!
何度も言ってるけどあの唯一無二のダフネちゃんを演じきってるからこその受賞だと思います!
ただ、あまりにも彼/彼女の完成度が高すぎて、後任キツそうと正直思いました。
すでに北米ツアーも決まってますし、世界各国での上演もあり得そうな本作。
日本公演が来る日も近いじゃないかと勝手に思ってます。(日本もキンキー人気だし)

オリジナルが強すぎるのもいままでにない難役ではありますが、この役で素敵な役者さんがたくさんは輩出されるといいなぁと思います!



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