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文楽四月公演 大阪遠征の旅行記録


四月公演に合わせて二泊三日で遠征しました。観劇記録は他の投稿を載せてるので、演目以外のことを記録しておきます。


マイレージを使って遠征する飛行機派なので、今回も羽田空港から関空へ。最近はすっかり関空がお気に入りです。関空に降り立ち、荷物引き取り場所に行くまでのエスカレーターは左側に列を作る関東のスタイルなのが小さな驚き。

最近お気に入りのホテル日航へ。お部屋が広くて設備が良いのにお手頃価格、そしてふるさと納税の宿泊券が使えます。着物に着替えるのに広いお部屋は有難いです。

しかも、JALのふるさと納税サイト経由だとマイレージも追加されるという…完全にJAL経済圏に取り込まれてます。

初日は三部のみ。和服に着替えて出発。

関空から文楽劇場への行き方は、こちらの動画を参考にしました。Googleマップだといろいろな経路が出てきて土地勘がないと混乱するので、こういう動画は有難いです。

しかも、文楽きってのヒロイン「お三輪」ちゃんがご案内。めちゃ可愛い。語りは芳穂太夫さん、主遣いは吉田一輔さん。地味に豪華配役です。

文楽劇場では、初日以来Twitterで見ていた劇場のしつらえを堪能しました。

若太夫の幟。テンションあがりますね!

弁慶の巨大なかしらと


若太夫さん襲名ということで、サイン入りの本が売り出されてましたので、もちろん購入。

呂太夫時代の本です。
サイン入り。シールは三輪太夫さんに似てると思う…

タイムラインにて話題沸騰でずーっと気になっていた「勘介フリーペーパー」も無事、入手できました!

勘介さんにお姫様だっこされる赤姫ちゃん

技芸員の「こだわりのちょっといいもの」の特集では、織太夫さんがバリスタマップ、藤蔵さんがTシャツコレクションをご紹介。そして勘介さんはご自身のパンチパーマへのこだわりをご紹介(笑)勘介さんのパンチパーマを3つの角度から撮影した写真が「ちょっといいもの」として紹介されてるのが可笑しくて笑ってしまいました。

この日は紬の江戸小紋という変わった着物でまいりました。珍しく展示会に行き、若い伝統工芸士さんと意気投合してしまい、ゴツいお値段の着物を購入しまして…。通常、江戸小紋は型が痛むので紬へ染め付けしないのですが、「変わった事やりたくて」ということで制作した一品。(案の定、型が壊れたらしい) その日伝統工芸士さんがお召しだった羽織とお揃い。唐獅子牡丹という古典柄です。

反物の裏側だけ染めて地色のニュアンスを出してるとか…

触り心地は柔らかくてふんわりしているのに、勇ましい唐獅子が染め付けられてるギャップが好きです。

2日目は14:30からの二部のみ。2日目は大島紬のお着物をのんびりと着付けして出発。

大島紬なのでシャリ感があって軽いです

白大島に総柄で染め付けしてる訪問着。どう考えても高額なお品なのですが、これリサイクル品で激安だったのですよね…カジュアル素材の紬なのに訪問着というのが「どこに着て行ったらわからない」というのと、トールサイズなので書い手が少ないのか、安く手に入りました。

日本全国の箪笥に眠ってる着物が中古で買い叩かれて、リサイクル品として安値で売られている…と着物業界の闇を感じたりしますが、最近こういう「掘り出し物」が意外と多いので宝探しができる昨今です…

そして、ずーっと行きたかったコーヒーショップ「バリスタマップ」ヘ。織太夫ファンならみんなが行きたい「聖地」ですね。

店員さんと織太夫さん関連のお喋りをしながら、コーヒーと珈琲豆を購入。

織太夫さんが「コーヒーにもハレとケがある」とおっしゃる「ハレ」のコーヒー。風味の強さは次元が違いますね。

あまりに美味しくて、写真撮る前に飲み終わってしまいました

自宅用に200gお豆を購入しましたが、値段あんまり見ずに選んだら会計の時にビックリ。お値段の方も「ハレ」のお値段(笑)(言い換えると織太夫価格(笑)でも、自宅で飲んだらレベルの違う美味しさで納得しました。飲み終わった後、じんわり染み入った体感もあり、これが織太夫さんの言ってるヤツか、と。

そして、この日のお楽しみは、吉田一輔さんの人形解説。ぴあ経由でのスペシャルチケットの企画です。

休演者が多いため、一輔さんお一人でお出まし。その代わり質問がたくさんできて充実してました。一輔さんは普段お姫様や町娘など優雅で可憐な芸風ですが、お近くで見ると、手がとっても肉厚なのでビックリしました。やっぱり人形遣いさんって手や腕がゴツいですよね…。

解説後に簑悠さんも合流して写真撮影していただきました!演目「団子売」のお臼ちゃんの人形とともに。

将来お宝になりそうな親子ショット


さらにスペシャルチケットのおまけで、一輔さんのサイン入りの手拭いをいただきました。演目にちなんだ柄だし、想像以上のスペシャル感で大満足…

サイン入りとは想定外
四月公演にちなんだ絵柄

公演後は、若太夫襲名のしつらえの前で若太夫さんと写真撮影していただきました!

若太夫さんのサービス精神には恐れ入ります!

そして最終日。千穐楽です。一部のみ観劇しました。

祝日なので千穐楽に来られました

劇場一階にて、文楽応援団の皆さんが人形と一緒に写真撮影してくださいました。

人形「文ちゃん」のカメラ目線が完璧
お人形さんと見つめ合うとデレデレになります

公演後は展示を見ました。

若太夫襲名にちなんだ展示。

10代目ゆかりのお品の展示
当代11代襲名のお品

豊竹の紋を見るとテンションが上がりますね!

写真撮影はNGだったのですが、襲名披露の写真も見応えありました。知ってる演者さんの襲名披露の写真をマジマジと見てしまいました。

そして帰りの便は伊丹から。ゴールデンウィークだったのでバスが満席寸前で焦りました…。

この便はマイレージを奮発して、生まれて初めてファーストクラスに乗ってみました。たった1時間強ですが、軽いお食事が出ました。これを食べにきたのですが。

国内線でもさすがファーストクラスという感じ

デザート抜きで500kcalとヘルシーなメニュー。シャンパンもつけてくれました。お料理がとにかく美味しくて最高のひととき。二泊三日のお食事はほとんどお弁当かパン屋かコンビニで済ませていて簡素な感じだったので、一点豪華というか有終の美というか、遠征はお一人様なので機内で美味しいものを食べるのは合理的かも。

マイレージ貯めてて良かった!これからも貯めるぞ!と気持ちを新たにしました。

というわけで、半年ぶりの大阪遠征だったので、事前にじっくり旅程を考えてのぞみましたが、とても充実してました。着物も着られて嬉しさもひとしお。二泊三日だと、一日一部ずつ見られるので体力的にも良いペースで楽しめました。

文楽三昧の休日、おひとり様で自分のご機嫌を取るスキルを余すところなく発揮できて大満足、最高の休日を過ごすことができました。

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