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変わらない毎日がしあわせ、そうとわかってはいるのだけど。

朝5:00に起きる。

お手洗いに行き、顔を洗い保湿、マウスウォッシュで口をゆすぐ。とりあえずラジオ体操をする。

こどもの水筒用のお茶を準備し、朝ごはんをつくる。
食パンにスライスチーズとロースハムをのせ、薄焼きたまごを焼く。

小学生の上の子を見送り、年少の下の子を保育園に送り届ける。

毎日毎日、同じルーティンを過ごす。

わたしは、なにも変わってない。つらい、苦しい。

秋晴れの気持ちのいい昼下がりの散歩時、ふとこぼしてしまった。

意識的に、自分を卑下する言葉を発しないようにはしてきた。

そんな言葉を吐くヒマがあるのなら、自身の楽しみや成長につながることをやればいいだけなのだから。

でも、なぜこんな言葉が出てしまったのだろう。

実感しているのは、こころの停滞。

クリエイティブなものに触れたとき、こころは揺れ動いて涙がボロボロこぼれるから、病んではいないのだと思う。

ただ、自分の“好き”がわからなくなっていて、おそろしいほど無表情な自分がいるのがわかるし、どうしてなのか冷静に焦りを感じていたりする。

自分を卑下した言葉を吐露した直後、偶然みかけた言葉がこれ。

うん、わかってる。わかっているんだけれど。

今の自分に思いっきりダメ出しをされたようで、つい笑ってしまった。今のままでいいじゃない、と背中を押されたようにも感じたけれど。

やっぱりむなしいままなのだ。

そんなときふと思い出すのが、フジテレビ系列の木曜ドラマ「SUPER RICH」第5話でのセリフ。主人公の衛(まもる)が現状を変えられないと落ち込む優にこんなふうに声をかけていた。

変わらないってさ、それって悪いことなんかな?
変わりたいって思う気持ち、私もわかる。
もっともっと、なりたい自分に近づきたいって思う。
でもさ、変わりたいって思うことが大事なんやと思うねん。
そう思ってがんばることが大事で、変わること自体はたいしたことじゃない。

そのあと、優のがんばりを認めて励ますシンプルな言葉。

優くんは、じゅうぶんえらいし、すごい。
だから泣かんといて。

ふがいない自分をこんなふうに包みこんでくれたら、勝手に力んでいた何かがゆるむと思う。

がんばっていることが大事。そうか、報われないけれど私も毎日それなりにがんばっているんだよね。

例えば、今の私はごはんづくりが苦で苦で仕方なくて。夕方がくるのが憂鬱で表情までくもってしまう。

私自身は、基本的にごはんをつくることは好きなのに。

子どもたちが偏食で、ごはんの時間におかずをあからさまに拒否している様子が本当にしんどくて。

こっちは時間と手間をかけてつくっているのに。なにをつくればいいのかわからない。

なんでもパクパクにこにこ食べてくれるよその子どもたちがうらやましい。

そんなふうに思ってしまう自分にも嫌気がしてしまう。

がんばれど変わらない日常に報われない自分がいるから、つらいのかもしれない。

好きなことを拒否される。なにをしていいのかわからなくなる。自分って何なのだろう?

じゅうぶんがんばってるし、えらいやん。

そうやって、自分で自分の背中を押して、毎日を過ごせばいいのかもしれない。

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