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田舎と都会【これからの家族のかたち】

私には、田舎の母と都会の母がいる。

人付き合いが頻繁な田舎の母の家は賑やかだ。

しかしもっと自分の時間が欲しいと言う。

自分の時間が存分にある都会の母は、

もっと家族との時間が欲しいという。

自分の幸せの軸は何だろうと考えてみる。

家族との過ごし方で言えば、

心地の良い距離感は最重要で

決して相手の大切な時間を奪いたくないし、

奪われたくもない。

大事な「ツボ」を押さえた付き合いが出来たら幸せだ。

大事な「ツボ」は相手によって変わって来る。

どちらかというと、

相手がうまくいっていない(困っている時)に

声を掛けるようにしている。

都会の母で言うと、

母の通院に付き合っている。

決して母に頼まれたからではなく、

こちらから声を掛けたからだった。

足の悪い母は、電車で通院しようとしていた。

遠方で暮らす家族の誰にも相談できずに。

時々、会いに行っていた時にそれに気付いて、

送迎件、付き添い件、お食事仲間を申し出た時、

都会の母は涙を流した。

都会の母のツボはそこだったのではないかと思う。

通院の前日迎えに行き、

そのまま病院の近くのホテルに一泊するというスタイルにしている。

もし、朝の満員電車に乗ってケガでもしたら、

それこそ老後の楽しみが減ってしまうと思ったから。

心配性でお節介なのは、田舎生まれの私の性分かもしれない。

だけど、それが役に立つ時もあるのかな

なんて思うこともある。

田舎の母で言うと、

行事が近い時に、贈り物や連絡を忘れずにすることを

心がける。

贈り物には現金も含まれる。

物入りの時期というのは、年金だけでは心もとないから。

現金が欲しいなんてとても言いにくい事だから。

何かにつけて、贈り物をする。

「年金支給月じゃなかったから助かった」

それが、私の思う田舎の母のツボ


両者とも、月日が経つにつれてそのツボは変化していく

ものだと思う。

勝手な憶測かもしれないけど、

心地よい距離感を保ちつつ、

相手の今のツボを見つけられる家族のかたち、

それが私の

これからの家族のかたち。








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