見出し画像

野草食日記 167 椿の花の甘酢漬け

2月に行われる山菜研究会で料理アイデアのご依頼があり、今回は丁度季節の椿はどうかなと思っています。
天ぷら、ジャム、酢漬け。
調べるとこのような料理があることがわかりました。

ところが椿の花びらはえぐいという情報もあちらこちらで見かけます。
天ぷらにするともしかしたらえぐみは緩和されるのかもしれませんが、ジャム、酢漬けは一体どうなのでしょうか?!

特にジャム。
そのまま煮詰めたら、えぐくて食べるのに躊躇してしまう代物ができてしまうのでは?!
不安が心に広がります。

そこでまずは酢漬けからチャレンジし、椿の花びらとの付き合い方を探ることに決めました。

えぐみを抜くのに、一番手っ取り早いのは茹でて水に浸ける方法です。
でも、茹でてしまったら折角の綺麗な色が失われてしまわないだろうか?!
そこで更にネットで情報集めをしてみます。
するとサザンカで酢漬けを作っている方のブログを見つけました。

茹でて流水で一昼夜水に晒すと、一旦色は抜けるけれども、甘酢に漬けると鮮やかな色合いが戻ると書かれています。
その投稿に勇気をもらい、さっそく椿を収穫。

一枚一枚花弁をはがし、水洗い。
30秒茹でたあと、何度か水を変えながら(流水だと水道代が嵩むので) 1日置きました。渋味が程よく抜けています。

画像1

色は紫がかったマゼンダ色。

水気を取ったあと甘酢にイン!
漬け始めは紫色ですが徐々に鮮やかな椿の色に戻っていきました。

後日、更に椿を収穫し下処理のあと瓶に足しました。
前に漬けたのと色味が違うのがおわかりいただけるでしょうか?!

画像2


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。