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野草食日記 168 椿のちらし寿司

椿の花びらの甘酢漬けを使って、春らしい色合いのちらし寿司を作ろうと思いました。

しいたけの含め煮と酢ばす、白胡麻を酢飯に混ぜ込み、錦糸卵、菜の花、カニカマ、椿の甘酢漬けを載せます。

彩りは良いのですが・・・。
なんだか味と食感にアクセントがない。
酢ばすのシャキシャキだけでは物足りない感じです。

例えば海老を使えばプリッとした食感で変化をつけられますよね。
ところがカニカマは柔らかく酢飯の食感と同じなのです。

花びらのマゼンダ色は赤梅酢で漬けた紅生姜と色味的に似ているので、無意識にその役割を期待していたようです。
ところが椿は素材自体の味は特になく、甘酢味のみ、しかも歯触りがイマイチ。
生姜が持つ素材自体の個性とシャキシャキ感は、ちらし寿司を引き締め、まとめ役になっていることを今回しみじみ思い至りました。また花びらは平面的なので、盛り付けに工夫が必要なこともわかりました。

椿のちらし寿司は、もう少し熟考の余地ありのようです。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。