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菜園料理の記録 18 普段の延長線上にあるお正月

2024年が明けました。
新年明けましておめでとうございます。

我が家の今年のお正月は、家族が元旦から仕事ということもあり、おせち料理的なものは殆ど用意しませんでした。何故か夫も私も、普段の延長線上にお正月があるのがいいね、という心境なのです。
今、手元にあるものを見つめ、自分達で消費できる程よい分量の料理を作るのが気持ち良くて。

30〜40代の頃は、おせち料理はデパートで11月頃にお重を注文、年末になると車に乗って三浦まで刺身を買いに行ったり(夫の役目)、家族の集まりのために張り切ってご馳走を仕込んだり(私の役目)したものです。
どの料理も沢山あって食べきれず、何日も何日も鍋や冷蔵庫が空かないのは気鬱でしたし、毎年食べ終わったおせちの箱の処分も心が痛みました。

今年正月料理として用意したのはお雑煮とお煮しめ、紅芯大根と青首大根、金時人参の3色なますのみ。
きんとんや伊達巻き、ごまめは外で買うと甘すぎます。
かと言って、家で作っても夫があまり食べないのでいつも残りがちです。

作るのが少ない分、お煮しめとお雑煮には手をかけてみました。 
人参と大根は飾り切りに。
そしてお煮しめは全部一緒に煮込む筑前煮ではなく、炊き合わせに。

畑で収穫した里芋の親芋は白さを残した含め煮。
干し椎茸は戻し汁とお出汁で甘辛の含め煮。
金時人参は濃いめのお出汁で甘く炊きあげました。

この春近所の八百屋で買った大きめの里芋を3つ畑に埋めた。
12月初旬、沢山収穫できた小芋と親芋は
これまでもう何度も食卓に登っている。
滑らかな食感で本当においしい。
なますはゆず風味。
ゆずは近くの方のお庭で採れたものを冷凍しておいた。

ごぼう、こんにゃく、蓮根、ネマガリタケ、鶏肉は同じお鍋で筑前煮風に仕上げて、一緒に盛り付けるという寸法です。
ごぼうは今年自分で育てた大浦太ごぼうです。

ネマガリタケは6月に秋田の山菜名人から送って頂いて、塩水漬け保存をしておいた。

夫が食べたいという昆布巻き、マグロの赤身、コハダの酢締めは自分で見繕って買ってきてもらいました。
あ、そうそう、今回鶏肉はちょっと奮発して逗子の鶏肉専門店鳥一さんのにしてみました。ここは店頭で焼き鳥も売っていて、それがとても美味しいので大船で焼き鳥を買わなくなってしまったほど。

仕事が済んで、昼過ぎに夫が帰ってきたら、お酒と煮しめで一杯やって、締めにお雑煮を食べることになっています。

お雑煮の青味用に育てた正月菜。
正月菜というだけあって青々として、ここだけ春がやってきたみたいだ。
切りみつばはあまりにも高いので買わないことにした。
庭にヤマミツバはあるけれど今は葉が固い。

12月18日のワークショップでワタワタしていたので、恒例になりつつあるキムチ作りも年末にスライドしてしまいました。
赤いから、めでたくていいか(笑)

昨年買った韓国のキムチ専用容器が便利。
玄関にキムチの匂いが充満しない。
エビ茶色の容器、初めは微妙と思ったけど、
容器が唐辛子の色に染まっても目立たないからだということに
後になって気づく。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。