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野草食日記 165 キキョウの根(トラジ) のナムル

ここ数年風邪らしい風邪をひいていなかったのです。
体調管理がしっかり出来ているという見方もありますが、風邪をひく体力もないという違った見解もあるようで。

1月2日に微熱と共に体の怠さで動けなくなり、まる2日間、昼は炬燵、夜は布団と場所を移動しながら、ほぼ寝て過ごしました。
文字通り、寝正月。
しんどいなぁと思いつつ、あぁ私にも風邪をひく体力があったのねと妙に安堵したり。

今回の風邪は喉と鼻にきました。
そこで頭をよぎったのが年末に購入していたキキョウの根のこと。
たしか喉に効く生薬だったはず。
だって龍角散に入っているんですものね。

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                         ↑龍角散ホームページより

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少し調子が良い時に起き出して、この切り干し大根のような外見のキキョウの根っこを使ってナムル作りに挑戦です。

本には茹でて戻すとしか書かれていません。
割合太いから結構しっかり茹でたほうがいいのかな?!と5分程グツグツ煮たら、柔らかくなりすぎました。
以前鎌倉の韓国料理店で食べたコリコリ食感とは全くの別物です。
煮えすぎた切り干し大根のよう。

調理するときも水を入れて蒸し焼きする工程があるので、もっと時間を短くしなくては、折角のコリコリ食感を生かせないなと思いました。

それでも出来上がった柔らかナムルを口に運んでみると、トラジの苦味が喉に効く感じがします。
実際、喉に絡みつくようだった痰のキレは明らかに良くなりました。

料理は作ったものの盛り付けて写真に撮る元気まではなく・・・。

そしたら後日、私が寝ている時に、夫が1人酒盛りをするのに、作って持ってきたつまみがこれです。

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トラジ、白菜キムチ、ネギ、三ツ葉の盛り合わせ、彩りもよし!
味見させてもらったら、柔らかナムルにシャキシャキのキムチが食感を補い、また味の相性も抜群でした。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。