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野草食日記 94 アシタバについて 書籍からの情報

先日の山菜料理の会で籠いっぱいの大島産アシタバが販売されていました。

庭に数株植えているものの、移植して間もないからなのか、植えた場所が悪いのか、半月〜1か月に一度くらいしか新しい葉が出てきません。
若い葉を摘んでも、翌日に新しい葉が伸びてくるからアシタバと呼ばれるとどの本にも書かれているのに、これでは「ライゲツバ」です。

こんなに具合ですから、会の終わりに数袋購入し、今週は色々に料理して楽しんでいます。

小学生の頃、三浦半島に住んでいました。
近くの山にはアシタバが自生していて、両親と一緒に摘んだ私にとっては昔馴染みの野草です。子供の頃からその風味が好きでした。
それなのに、アシタバのことを詳しくは知らなかった。

せっかくなのでうちにある書籍にどのように書いてあるのか、調べてまとめてみることにします。

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アシタバ     セリ科  シシウド属     多年草
房総半島、三浦、伊豆半島や伊豆七島、紀伊半島、九州の海岸に自生するが、うまく種をまいたり、移植すれば山の中でも育てることができる。

くせがなく誰にでも向く山菜と言われるものの、特有のかおりを好まない人もいると書いている本もあった

特徴的な栄養成分は、可食部100g中

ビタミンA 5300μg
カリウム 540mg
カルシウム 65mg
ビタミンC 41mg

また、カルコン、クマリンという抗酸化作用の強い有効成分が含まれていて、これらは血栓の予防、抗アレルギー作用、免疫力強化、動脈硬化、ガンの予防、肥満防止、美肌効果が期待できるとのこと。

食欲増進、疲労回復、強壮、強精の効果があると言われている。

カリウムが特に豊富なので腎臓病や腎臓透析をしている人など、カリウムの制限が必要な人は控えめにしたほうがよい。

薬膳的には、血虚、瘀血の体質の人に良く、五性五味は日本固有の野菜のため不明。

一年中採取できるが、おいしい時期は2月〜5月頃。

魚との相性が良い。

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大まかこんな感じでした。
書籍により記述が違う部分は、若干のアレンジをしています。


参考文献
上野明・寺田洋子の 山菜と野草の料理 中央公論社
早わかり 食べられる山野草 主婦と生活社
ヤマケイポケットガイド 薬草 山と渓谷社
野草の料理 甘糟幸子 神無書房
薬草の自然療法 東城百合子 池田書店
薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖 西東社


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。