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野草食日記 297 梅ジャムのブーンベーカリー・あんずデニッシュ風

梅の木が庭にあるけれど、持て余しているおうちは案外多いようです。
今年はあちらのお宅から数キロ、こちらのお宅から数キロといった感じで梅の実を分けていただきました。

八百屋では、青梅や黄梅はそれぞれの熟し具合に分けられて販売されているのが通常ですが、自然の梅の場合、なかなか自分の望む熟し具合のがまとまって収穫できるわけではありません。

我が家では夫が毎日おむすびを持っていくので、梅干しにできる熟した大梅が希望です。でも収穫したものはほとんどの場合青くて、黄色に変わり始めているものがすこぉし混じっているのです。

そういう時は追熟という手があると知ったのが2年前。
青い梅を段ボール箱に入れて蓋を閉じ、数日置きます。
すると少しづつ梅の色が黄色に変化していくのです。

しかし、蓋を閉じて出来るだけ蒸散を抑えるものの、時間を置くとやはり梅から水分は奪われるため、どんなに長くても5日置くのが限度かなぁというのがこれまでの実感です。
その間に全体が黄色になればしめたものですが、5日経っても黄色くならなかったり、半分青かったり。なかなか思うようにはいかないのですよね。

追熟している間にカビが出るのや、皮の斑点の面積が広く、濃くなってしまうのもあります。
良い状態で梅干し作りまで辿り着く梅の何と少ないことか。
八百屋で売っている黄梅は、特別に選ばれたスーパーモデルのようだとつくづく思います。

そんな梅干しにたどり着けなかった梅たちにも活躍の舞台はあります。
小さいもの、傷がついたものは追熟をせず、氷砂糖に漬け込んで梅シロップ、
追熟後に何かしらの不具合があったものは、今年は梅ジャムにしてみました。

斑点が出た梅をそのままジャムにすると、点々入りのジャムになるそうです。
そこで斑点の部分だけ皮を剥き、アク抜き後にきび糖を入れて煮詰めます。
出来上がりを網でこして種を取ったら、更にもう一度火を通し瓶詰めに。

今年は黄梅で作ったので、良い香りがして、まるであんずジャムのよう。
大きいのがもうひと瓶ありましたが、一人暮らしの母のところへ持っていきました。

さて、茶室の庭仕事の際、お仕事終了後のエネルギー補給に、北鎌倉駅近くにあるブーンベーカリーで時々デニッシュを買って持っていきます。
ここのデニッシュはと〜っても美味しくて、疲労した身体ばかりでなく、心への最高の癒しなんです。

今日はブーンベーカリーのあんずデニッシュをイメージして、梅ジャムと家にあるものだけでその味を再現!
食パンにコンデンスミルクを搾り出し、その合間合間に梅ジャムを載せます。
所々にバターを散らしたらオーブントースターで焼くだけ。
お、結構お店のと近い味。 (自己満この上なし あはは)
大満足のランチデザートになりました。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。