自作サワドーパンが美味しい
ハワイでサワドーパンを買おうとすると、7ドルぐらい。1ドル140円換算だと980円。1000円近くもするパンを買いたくないなぁと、自作することにしました。
元KCC(カピオラニ・コミュニティ・カレッジ)哲学教授、ロビン先生に教えてもらった天然酵母サワドーパン。
これが、捏ねないパンなのです。作るのがむちゃくちゃ、面白い。
この動画の3分21秒からのstretch and foldsのところを見ると分かりやすいのですが、小麦粉に酵母が行き渡ると、小麦粉どうしがくっついて、このビヨーンと伸びる生地に変容する。このビヨーンと伸びる生地をそうっと持ち上げて折りたたむ。これを繰り返すことで捏ねているのと同じ効果が生まれるようで、力が要らない。不思議な質感なんです。この「伸ばしてたたむ」作業、30分おきに2回ぐらいやればいいのですが、ついつい、楽しくて、3回、4回やってしまって。今のところ、それでも大丈夫。
作るのは楽しいのですが、時間はかかります。食べたいと思って、食べるまで2日ぐらいかかる。酵母を起こして、小麦粉に混ぜ、「伸ばしてたたむ」作業のあと、一晩、冷蔵庫で寝かせる必要があるのです。低温でじわじわと酵母が働いて、小さいぷくぷくをたくさん作ることになるのかな。
一晩たったら、次の日の朝、40分ほどかけて焼けばできあがり。全体的に時間はかかりますが、なかなかの美味しさ。ロビン先生が空気中から起こした酵母の特性のせいか、あんまり酸味がないので、食べやすいです。
「そんなに小麦粉取って、身体が重くない?」と言われたりするのですが、それは感じない。パスタを食べたあと、ぐわんと体重が増えることがありますが、このサワドーでは身体が重いとか、体重が急激に増えるとかはない。多分、卵もバターも入ってなくて、水、小麦粉、塩だけだからかもです。
数日ごとにパンを焼きながら、欲しいものが手に入りにくいところでは、お金ではなく手を動かし始めるものなのだなぁと。欲しいものが手軽に買えることや、いつでも揃っていること、お金で何かを手にいれるということや資本主義のことなど、連ねて考えてみたりしているのです。
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