場面緘黙症.

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)
という病気を知っていますか?
簡単に説明すると、
家ではお話する事が出来るけれど、
外(学校、職場etc)ではお話する事が出来なくなる病気です。
挨拶、返事が出来ない…周りからは常識のない人、礼儀がなっていない人、というふうに見られることも多々あります泣

人見知りでは??と思われる方もいるかもしれませんが、人見知りとは違います。
人見知りは時間が経つにつれ軽快するのに対し、場面緘黙は軽快する事はありません。
つまり、治療せずに自然と良くなるというものではないのです。

具体的なお話に入っていきます。
まず、基本的に
場面緘黙症は幼少期に発症すると言われています。
原因は不明ですが、脳の扁桃体が関係しているのではという話もあります。
確率としては、0.2%〜0.5%。数百人に1人と言った所でしょうか。
人見知りにも似ていて、
周りに気付かれないことも多いため、
診断が降りているのは1部で、実際はもっといるのではないかと思います。

では、どのようにして診断が降りるのか、気付かれるのかについてです。
こればかりは、周りの大人や環境によるのですが
私自身、小さい頃は人見知りな女の子、物静か、喋らない子とよく言われていました。
場面緘黙症と知ったのは中学生になってからでした。診断までの流れは追追話します。
私の親や先生も場面緘黙について知らなかったようです。もちろん、私自身も診断を受けて知りました。

(児童)精神科、小児科が専門になるのですが、私としては児童精神科がオススメです。
小児科に通ってた頃、場面緘黙を知らない小児科医の方が多くて「喋ろうね!」「挨拶からやろう!」と
緘黙児に対してNGな言葉掛けが多かったです。
(きっと、病院によると思います。私が行っていた小児科はこんな感じでした。)

小児科医、保育士、学校の先生ですら知らない訳ですから…親が知らなくて当然なのかもしれないです。
それくらい、認知度が低いです。
最近は少しずつ上がってきたような感じはしてますが…それでもまだまだですね泣

まずは、場面緘黙を知らないと
診断にもたどり着けない。救えない。
もっともっと、有識者が増えることを祈っています。

治療には早期発見が重要になってくるのです。
気付かれずに、二次障害を患う方が多いからです。
二次障害とは、うつ病、パニック障害等ですね。
想像していただければ分かると思うのですが、
緘黙の症状を持ちながら生活を送るというのは、
とても大変なんです。
話す場面も沢山ありますし、話せないことでの弊害も沢山あります。
そんな日々を過ごしていると、かなり心と体に負担がかかります。そして、精神疾患(二次障害)を発症してしまうわけです。
二次障害を発症してしまうと、治療が更に大変になります。二次障害を発症しない為にも、本人の心を軽くする為にも、早期発見が重要です。

次回、
どのような声掛けをしたら良いのか
というテーマで書いていきます。
ここまで読んでくださって
ありがとうございました!!

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