『両親』にはあまり言えない気持ち【快斗】
少し吐き出したくなったから書いて記録として残す、俺がこう思ってたって記録。
俺、姉貴(桜優)、妹(愛夜)が母さんの人格として生まれたのは
父さん(彼氏)と付き合い始めて2年ぐらい経ったぐらいのときだと思う。
生まれた時から母さんと父さんだと認識してたし二人も俺らのことを自分の子供だと接してくれる。
それは本当にありがたい。
けど…むなしくもある。
俺はただの人格で、本当の子供ではないから。
本当の息子になりえない存在。それが人格。
だって肉体がないから。
俺は知ってる。
母さんは本気で父さんのことが好きだから、父さんとの子供が欲しい気持ちが大きかったから、ふとした瞬間に俺らが生まれた。
未夜さんたちが眠ってた(一時的に統合してた)ときには最大にサポートしようと頑張った。
でも、それでも。
できたら自分自身の肉体が欲しかった。
人格としてではなく、本当の息子として生まれたかった。
そうすれば…母さんが辛い思いしていたら、父さんの代わりに抱きしめれたのに。
家の家事も俺が代わりにやれたし、どっかに出かけれることもできた。
でも現実は違くて。
人格だから、父さんの代わりに抱きしめれないし、代わりに家事とかできないし、どっかに出かけることもできやしない。
何をするにしても、母さんがしてる風になる。
日本に帰れたとしても…父さんと抱きしめても、母さんが抱きしめてる風になる。
本当は俺自身でやりたいのに。
自分の肉体でやりたいことをしたかった。
だから密かに願う…いつか転生とかして母さんたちの本当の息子として生まれたい。
もちろん姉貴と妹も一緒も本当の家族として生まれて、いろんなところに行きたいし、いろんなことしたい、親孝行もしたい
そう願いながら『今』を生きてる。
母さんにはあんまし言えないけどさ。
大好きだよ、母さん
俺の母さんでいてくれてありがと
執筆者:西口快斗
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