さようなら工務店
本記事の想定読者
この記事のメッセージは強いと思います。賛否両論というより否定が多いことも承知してます。
Twitterの家アカは高性能住宅、工務店好きの人が多く、HMの実務者でTwitterをやる人はほぼいない(会社の看板もあり担当者レベルが実名でがやることは考えにくい)、施主もTwitterよりはインスタが多いためです。
メッセージは強いですが、基本的に事実を述べているだけです。
そして考えてもらいたいのです。「HMはモデルハウスや営業マンのコストがかかっている」「HMの広告費が高い」と断定することが正しいのか。
別にこの記事に書いていることすべてが正しいとは思ってません。違う角度からの意見、こういう事実があるよという”ファクトをもとにした意見”ならお聞きしたいです。
記事を公開して多くの人をブロックしました。その結果「自分で是々非々と言っておきながらできてないじゃないか」という意見も多い。
厳に意見が異なっていた人が後から出ますが、別にブロックしてません。
家アカをやっている目的はアウトプットすることで違う意見を聞き、考えを深められるから。見る専や、自分で考えずに他人になびく無思考伝言マシーンになるよりも「自分の言葉で表現」することで成長することができます。
ではなぜブロックしているか。
内容に対しての意見ではなくこういう誹謗中傷を投稿したり、それにいいねやリプライで「こいつ馬鹿ですね!」と言ったり、否定するけども中身がなく「負け犬の駄文」と書き捨てているからです。
別に駄文と受け取ったなら私の力不足なので仕方ないのですが、何が駄文なのか教えてほしいんですよね。それを「バカ!」と言われただけでは何の意味もありません。駄文というのは簡単ですが、何が間違ってるのか説明するのは難しいのでしょう。
考える癖がない、言葉にする力がないのだと思いますがいずれにしても批判的な意見が言えずに誹謗中傷しかできない人をブロックしない理由がありますか?
この手の「中身ゼロ発言」をしている人の他の投稿を見ても、申し訳ないですが有益なことをつぶやいている様子はなかったのでそういうことだと思います。この記事があろうがなかろうが交わることは無かったでしょう。
誹謗中傷、中身のない否定が多かったのでブロック祭りになっているだけです。本来はこのような結果は求めてませんでした。
ただタイムラインは自分の意見を持ち(私に賛成、反対関係なく)、誹謗中傷をしない人、誹謗中傷の投稿にいいねして誹謗中傷に加担する人が激減したので逆に良かったかもしれません。
本題に戻ると、「HM批判の何が問題なんだろう」「モデルハウスって本当に無駄なの?」という小さな疑問を持っている人、知的好奇心がある人だけ読んでください。それで感じたことが何かあれば私は嬉しいです。別に肯定してもらいたいわけでもなく、自分を賢いと思ってもいません。
多くの人がこれが正しい!と思っていることに疑問を持ったので自分の言葉で書いただけです。ぜひ自分の言葉で賛成、批判してみてください。
一方、「モデルハウスはコストに決まってるじゃん!」という宗派の人を改宗するつもりはありませんからそういう人はぜひ現状維持を続けてください。
※色々追記して5万字になってしまいました。この点を一番反省してます。スマホで読み切るのは辛すぎるので可能ならタブレットやPCで見てください。
高性能住宅界隈への違和感
影響力があるカリスマと信者の暴走
私は住宅に関する勉強を22年8月、家アカを23年3月に開始した新参者です。
1年の勉強、半年SNSで施主や実務者と交流してどういう人がいるかよくわかりました。
大きくハウスメーカーと工務店の立場があり、それぞれに実務者と施主がいます。(細かく言うと中間にローコストHM、ビルダーがいます)
「ハウスメーカー vs 工務店」の構図は話として盛り上がることもあり、過激な意見も散見されます。(HM側から話が提示されることはありません。起案者はいつも工務店と工務店施主です。強いて言うならハウスメーカーから独立したインフルエンサーが工務店下げの動画を投稿しているのは知ってますが、施主については本当に見たことがありません。いるよというなら具体的に教えてください)
私自身は工務店と地域ビルダーを比較検討した結果ビルダーで家を建てることになり、ハウスメーカーははじめから検討していない(モデルハウスにも1社も行っていない)ので、工務店寄りの立場です。YouTubeでもお世話になりました。
なのでSNSでも工務店側の意見に共感する部分もありましたが、半年このコミュニティにいるとむしろ工務店(及び高性能住宅、耐震や断熱の局所的な部分を推進する人)が嫌いになってきました。
一言でいえばその人間性です。工務店や高性能住宅が好きな実務者、施主に辟易しています。
ぼったくりとされるハウスメーカーで家を建てる人よりも、人様の家やこれから建てようとする人を常習的にバカにしたり、性能や知識マウントをする人は人間としてレベルが低いです。
これだけははっきり言っておきます。
また、情報の裏を取らずに「工務店は素晴らしい」「HMはモデルハウスでコストがかかっている」というデマを拡散する施主も社会人として恥ずかしいです。
家アカを開始したときは「プロ施主はじめ、フォロワーが多い施主は確かな知識で理論武装しているからフォロワーが多いんだろう」と思ってフォローしていましたが、経過を観察すると根拠不十分な高性能系実務者のポジショントークを鵜呑みにして拡散するマシーンのような人もおられました。
私はポジショントークにまみれた住宅業界の真実を知りたくて勉強をしています。いい家を建てたいから、(遡れば学生の時から)インテリアが好きで家とインテリアに時間もお金もかけてきたからです。家を建てるから仕方なく勉強している人がほとんどだと思いますが、それとは違うということをハッキリ書いておきます。
そのため根拠を大切にしますが、そのようなツイートにはいいねをせず、根拠不十分なツイートにはいいねや賛同する様子を見て、フォローしあっていた人もいましたがブロ解しました。(後述:ブロ解をした人全てがここに該当するわけでは無かったです。単純に絡みが全くなくてのフォロワー整理、当人の荒れたツイートが多いというケースもありました)
相手からしても私のような手放しに高性能住宅を賛歌しない人は鬱陶しいだろうと思ったからです。是々非々ではなく高性能住宅のカルト信者化している人とは一線を置きました。(ある意味住宅YouTuberの被害者とも取れますが)
SNSでは個人の発信も情報の信ぴょう性が重要で、プロではなくてもフォロワーが多い人は自分が拡散する情報が正しいのか考えてSNSを利用するべきだと思っています。
それが情報社会に生きる最低限のルールでしょう。(災害時などに回ってくるフェイクニュースが社会問題になっているのはご存じのはずです。
悪意、意図が無かろうが間違った情報を流布するのはダメ。最近はコミュニティノートという機能がつきましたね)
そういうことを考えていないのか、
モデルハウスがあるから大手は余計なコストがかかる、工務店は家に予算を割けるからお得
高断熱住宅は元が取れる、一種換気は元が取れる
G3は資産価値がある(中古で高く売れる)、G3を目指すべき
構造計算は必須、品確法耐震等級3は危険、熊本地震でも耐震等級2や3が倒壊している
ヒートショックは交通事故の4倍起きている
高断熱住宅だと寿命が延びる
(ド田舎の準防火地域ですらない便の悪い資産価値0の子供すら住みつがなそうな土地に建てておきながら)100年住宅
という「デマ」を発信する実務者と工務店施主の多いこと多いこと。
それが全然フォロワーがいない人が言っているならいいですが、施主でもフォロワーが多い人や実務者でもフォロワーが多い人が平気で発信しています。
高性能住宅や工務店関連のフェイクニュースに対して前から違和感を持っていて時折問題提起をしてはいましたが、一定の遠慮はしていました。
何より私自身の家づくりで動画やツイートで勉強をさせてもらった人でもあり、数年動画やTwitterをやっている先輩なので多少間違ったことを言っていてもリスペクトは必要だと思っていました。
しかし、今回のモデルハウスの件でもう配慮する必要はないなと感じました。
私に粘着した人の影響も大きいですが、工務店業界でも影響力が最も大きいオガスタ相模氏は私への反対意見(大手はモデルハウスがあるから割高、営業マンコストが大きい)を投稿し、同様の意見を言う人にいいねをしています。
※念のため。schiebeさんとは有意義な意見交換ができたと思っているので気を悪くされないでください。相模氏が「ハウスメーカーはぼったくり」という立場を示すために掲載しているだけです。
今までは絡みもあり尊敬する部分もあったので日常的にハウスメーカーをバカにするような発言も見過ごしてきましたが、もうお互いフォローを外したので遠慮は不要ですね。
相模氏に個人的な恨みは無いですが、この記事では相模氏の情報が多く出てきます。
それは相模氏がフォロワー7000名超と工務店経営者では恐らく一番フォロワーが多い(施主にも実務者にも)影響力のある存在で、工務店に対して講演と高額な有料の経営指導行い、工務店業界で大きな賞であるエコハウス大賞を取り、アカウント名にも「住宅革命の震源地」と名乗っているからです。
このような「大御所」が間違った情報で議論誘導していることに気づき、指摘しないわけにはいきません。(信じてもらえないかもしれませんが、相模氏に対しては怒っていません。ただ間違った情報が拡散されていること、HMやHM施主に対するいわれのない暴言を止めたいだけです)
また、今まで違和感を持っていた彼以外の工務店側の情報も一部取り上げます。
この記事を書くきっかけはモデルハウスの議論で腹が立ったというのは正直ありますが、内容としては「人の家をバカにする風潮おかしいよな。。」とかねてから思っていたことです。
誰に向けて書いているかというと、日ごろ工務店や高性能住宅の実務者、施主から嫌がらせを受けているハウスメーカーの実務者、施主に対してです。あなたたちは間違ってない、工務店や住宅YouTuber、高性能住宅のカルト信者が100%間違っているということを伝えたい。
工務店、高性能住宅の実務者が変わるとは思ってません。いい歳した大人が単に「価値観の違う人」をバカにし続けるわけですから。ある意味そこまでしないとスーパー工務店にはなれない、社長がカリスマ化して一部の信者から高額な建築費用を徴収するビジネスモデルなので変えられないのかもしれません。
自社に来る客は素晴らしくて、自身に反論する人は変な客と言い切っています。周りもイエスマンで固めているんでしょうからこのままの芸風で行くのだと思います
ただ、工務店、高性能住宅支持者の施主について、少しでも良心が残っているなら投稿内容を考えてもらえたらと思います。実務者が展開するいじめ、フェイクニュースに加担していたら同罪ですよ。知らなかったでは済まされません。家は建てたら後戻りできないからです。
この記事を公開してもハウスメーカーに対して陰湿な投稿が0になるとは思いませんが、少しでも減ると書いた甲斐があります。
そしてこういうくだらない言い合い、化かしあいは終わりにしたいです。
これからは純粋に家の話を楽しくさせてください。ただそれだけです。
地鎮祭と上棟
※このパートは今まで工務店の実務者や信者がしてきた嫌がらせの一部を取り上げているだけなので興味ない人は読み飛ばしてください
HM批判だけではなく、工務店界隈は定期的に人の価値観を踏みにじっています。
今年話題になったのは私がした地鎮祭の話と、某人の上棟でしょう。
私は以下のツイートをしました。
これに対して賛否ありましたが、モヤっとした反応を載せます。
以下はツイート後、1週間後に配信されたスーパー工務店である鳳建設の森社長によるメルマガ(23/6/17)
整理。
地鎮祭はやった方がいい。理由は外野の声。(岐阜というド田舎にある鳳建設では)依頼主全員が地鎮祭をしている
地鎮祭をしなかった人に不幸が起きると親が掘り返して文句を言ってくる
隣近所も地鎮祭をやらずに建てたことを知っている
職人は地鎮祭をやってない現場にはいきたくない人がいる
神主さんが儲けるのが嫌だという意見について、神主を絶滅させたいなら分かるが神主はつつましい生活を送っていて、初詣とかでお賽銭を数十円しか入れずに神社にタダ乗りしている人が神主の儲け云々を言うのは世の中の仕組みを知らなすぎる
数字に対応して反論を書きます。
地鎮祭をやる比率は地域によって大きく異なる。ド田舎ほどやるし、都市部ほどやらない。私の地域ではやらない人の方が多い。住んでいて近くに新築が数軒経ったが、地鎮祭をやらないことで私はネガティブな印象は持たないしそんな人は少ないと思う。「外野」のことばかりを気にしないと生活ができない岐阜という地方僻地の村社会のルールを外に当てはめないでほしい
親に土地や資金の援助をしてもらっているなら親の意見は大いに尊重すべきだと思うが、私は援助一切なしで夫婦で建てているので金を出していない人に「意見」ならともかく、「文句」を言われる筋合いはない(親もだが、あなたにも)
そんな非科学的な隣人相手にしません。岐阜ほどの村社会じゃないのでそういうことを言われる可能性は低いと思います
うちは大工一人だけで、設計時からその人に依頼すると決まっていたようです。ツイートに書いているように、大工さんのモチベーションに影響しないのかは工務店にちゃんと確認していて、それは無いと言われています。少なくとも私の依頼先では関係なくて、先ほど同様村社会に住む鳳建設が依頼する大工の話ですよね。なぜローカルルールを外の社会に当てはめてしまうんでしょうか。自分の世界が全てだと思ってるんでしょうか
元のツイートをまるで読んでないですね。登場人物は施主、建築会社(設計、営業、大工)、神主ですが施主と建築会社は不要と判断すると消去法で神主のためにやることになるから不要と「私は」判断したという話です。神主が儲けることを否定していませんしやりたい人はやればいいと思います。そもそも地鎮祭は1軒5~10万でそこから神主に数割入る程度の小さい仕事。注文住宅の数も減っているわけで、地鎮祭収入に頼る神主なんているんですか?主収入は他にあるでしょう。
全体的に「岐阜ってこんな気持ち悪い村社会だよ」という紹介をしてくれたんだな、というのが正直な感想です。住むことは無いでしょうが、機会があっても絶対に住みたくないなと思いました。
私の地元は田舎でもここまで村社会では無かったですが、こういう世間体ばかり気にする習性が嫌で田舎出たんだよなと再確認できました。
(伝えたいニュアンスと違う受け取り方をされることが多かったので追記修正します。原文消すのはずるいので残します)
これを読んで思ったのは「岐阜は大変なんですね」という感想です。要は施主がやりたくないと思っていても、外圧(親、隣人、大工等)が強いので嫌がらせのようなことを受けないために地鎮祭をやるということですよね。施主が思い出を作りたいというようなポジティブな目的ではなく、保険商品のようにリスクヘッジのために行うと。
私は岐阜に行ったことも無いのでいい場所なのか悪い場所なのかすら判断つきませんが、少なくとも提示されたリスクヘッジは私が住むエリアでは不要です。全国的にそういう場所もあるわけで、岐阜のような地域が日本全国に広がっているわけではありません。
つまり、ド田舎におけるルール、マナーとしては地鎮祭は必要という意見は分かりましたが、それ以外の地域に住む人の方が人口比率では多いわけで、一律ド田舎基準で必要という回答をされているのが疑問でした。
「地鎮祭はド田舎には必要」という意見があることは理解しましたが、では都市部や都市郊外では?ということです。
※(追記)岐阜の話で不快に思わせてしまい申し訳ありません。岐阜には行ったこともありませんし、岐阜出身の友人が1名いるぐらいでどういう地域なのかは存じ上げません。本心から岐阜をディスるつもりはありませんでした。
ただ、もし鳳建設が言うように地鎮祭を自分達の思い出作りなどポジティブな目的ではなく、親・隣人などに文句を言われないためにしなくてはいけない、ということが事実なら感想に関しては変わりません。またあくまで自分が住宅会社、家族と決めたことに対して文句を言われたということあっての言葉ということは理解ください。何もなければこのような言葉は出てきません。
「森さんは自分の意見を言っただけじゃないか」という反応も見ました。言われた当事者としてはっきり言いますがそれは違います。私からすると家族、住宅会社と地鎮祭についてきちんと協議し、やらないという判断をした後に「やらないのは尊重するけど、~~」という前置きをしてから数千文字、実際に会話をすれば10分以上やらないデメリットをまくしたてられたわけです。どこに前置きしてるだけで10分以上反対意見を言われて「否定はされてない」と受け取る人がいるんでしょうか。意見の範疇を超えていると思います。
この記事を読む方は注文住宅をやることに決めたんですよね?注文建てると決めた後に「注文ねえ。いいとは思うけど、10年ごとに100万ぐらいメンテ代かかるし、庭も最初はいいけど面倒だし、近所づきあいも大変でもしご近所ガチャに外れたら引っ越すこともできないし、マンションより耐震性も弱いしゴミも毎日捨てられないし資産価値も低いから中古では安く買いたたかれて、賃貸みたいにその時々で場所を変えられないし、・・・(以下数千文字)」と「赤の他人」から言われても自分を全否定されていると感じない人が多いということですね。これが多数派なら私の器が小さいだけなのですみませんでした。
ちなみにあすなろ建築工房もこのタイミングでメルマガを出していて、やった方がいい派でしたが、8割方「やるとこういうメリットがあるよ」というポジティブな内容でした。鳳建設のメルマガは不安商法であり、地鎮祭をしない人に対し「別やらなくてもいいけど、こんな不安ごとがあるよ、大丈夫?(以下数千文字)」と彼自身が余計なことを言うまさに近所の登場人物の一人であったこと、地域差について何も加味せず自身の施工エリアが全てのような考えだったのでこのような表現になりました
メルマガのネタにするのはいいですが原文を精読してもらいたい。
特に「初詣とかでお賽銭を数十円しか入れずに神社にタダ乗りしている人が神主の儲け云々を言うのは世の中の仕組みを知らなすぎる」と馬鹿にされた点は言葉がありません。
ちなみにスーパー工務店数社のメルマガではこの件を取り上げていて、軒並み「地鎮祭をやるべき」という論調でした。
スーパー工務店は都市部、都市郊外ではなくド田舎にあることが大前提にあります。そりゃ周りの目を気にしないと村八分にされる田舎ならやった方がいいと思いますよ。
こちらは新潟ですがサマーウォーズの世界ですね。こんな古き良き日本が残っているんだなと思いました。昭和で時間が止まってるようで。
これだけのド田舎に家を建て、餅まきすれば人が大勢集まるなら私もやりますよ。近所付き合いは嫌いでもないし軽視してないし、むしろ自分の年代の割には大事にしている方です。でも世間はド田舎だけではないのです。
工務店は横のつながりが強い。自分達の商売する田舎というエリアと、そこを飛ばしてもまた別の都道府県にある田舎の工務店経営者との交流をしているわけで、関わる人はイエスマンしかいない。
「うちのエリア、うちの施主は地鎮祭は全員やるし、スーパー工務店経営者は同じ意見」というのは同じ属性の人としか関わりを持っていないから反対意見が出ない。
後ほど紹介しますが、スーパー工務店の労働環境はよくないですがそれでも働く人がいるのは社長の信者と言っても過言ではありません。(それがいいとか悪いという話ではなく)。周りをイエスマンで固めているから、世間の総意と勘違いしてしまうだけでしょう。
世の中にはスーパー工務店しかいないわけではありません。
むしろスーパー工務店以外のビルダーやHMで建てる人が大多数なんですが、世の中の仕組みを知らないのはどっちなんでしょうかね。自分が関わらない人間は存在していないのでしょうか。
私がリアルで付き合いをしている人で結婚をしているのは15組ほど。
うち3組が持ち家を購入、残り12組は賃貸。
賃貸に住む人も買いたいけどそんな余裕が無い、買う勇気なんて出ないという話で別に狭くて住設が貧弱な賃貸を好き好んで住んでいるわけではありません。
3組のうち私含めて注文が2組、1組が中古マンション。これが現実。
昔は結婚をすれば結婚式を挙げて、ハネムーンで海外に行き、新車を買い、マイホームを建てるのが当たり前でした。それが今のスーパー工務店の経営者や私たちの親世代です。
でも違うんですよ。今は2023年、令和です。まずここ大丈夫ですか?
中古の持ち家すら買えない人ばかりです。結婚式は3組に1組しかしない時代です。コロナもありますが、最近のハネムーンは国内旅行している人ばかりです。
注文住宅なんて考えている人いないですよ。いうまでもなく右肩下がりのお先真っ暗な業界です。
そこでなんとか家を建てようとしている人に対して、昔の価値観を強要するのはどうなんですか。なぜ、ただでさえ狭い門をくぐる人を攻撃するんでしょうか。
注文住宅の良さを広めるどころか、「めんどくさ」と手のひら返されて市場縮小に拍車をかけていることに気づかないんでしょうか。気づかないんでしょうね。イエスマンしかいない狭い世界で生きているから。
その他の化け物も供養しておきます。
そこに住むのは「私と私の家族」なんですが、その当事者がなぜ必要ないと判断したらいけないのか。誰に決定権があるんですか?
費用が無駄なんて言ってません。1000円だとしてもやってません。価値が分からないものにお金を散財する習慣は無いので。
家が数千万だから数万なんてはした金、捻出できて当たり前って典型的な高額商品購入時の金銭感覚麻痺ですね。(実務者だから分かってて言ってるんですよね、数万が安く見えるって。こういう人が担当じゃなくて本当によかったです)
地鎮祭をやる意味は知ってます。結局、一言で言えば「宗教行事」なわけで神道への信仰心がなければやらないという判断は正常だと思いますが。
日本人ならクリスチャンでもないのにクリスマスを祝ったことが確実にあるはずですが、教会に行って十字切るんですか?洗礼受けました?宗教行事をつまみ食いするのが日本なのに、なんで神道の地鎮祭だけは強要されないといけないんでしょうか。
「地鎮祭をやらない理由はどうでもいい」といいながら、人の価値観を否定していますね。どうでもいいなら喋らないでほしいです。
必要、不要を判断することは「倹約家自慢」だそうです。きちんとやるやらないを営業と設計の方に相談したうえでの判断なのに倹約家自慢になるんですね。
この方は実務者だと思いますが、地鎮祭カットを要求したらサービス内容を他の客と変えると言い切ってます。こんな会社に絶対依頼したくないです。
私が依頼した営業と設計の方が情けないと言われています。なぜ見ず知らずの人にそんなこと言われないといけないんですかね。
その後の「地鎮祭をしなかったことは竣工するまで他に言わないでください」は失笑。
もうそれ自分達の評判のためにやってほしいということだよね。じゃあ君が出しなよ10万。
なんで施主の金で自分たちが不利益被らないようにするための宗教行事に使うんだよ。
次に上棟の話。
いつも余計なことしか言わない彼ですが、この件だけは同情しました。
「1日手伝い来るやつ」という表現は悪いけど、言ってることは至極真っ当だと思います。
問題は「上棟でご祝儀を出すこと」ではありません。
契約時の資金計画に実務者が入れず、上棟の直前で半ば強制的に追加出費を依頼したこと。そこに尽きます。
単に人を馬鹿にしている人はおいといて、上棟時に元請から払われるのが1万円程度なのか知りませんがそれだけでは足りないという考えのようです。
まともな人間なら「そんなに上棟が大変なら最初から1万円じゃなくて2万円以上になるように資金計画に入れておいてくれよ」と思うわけですが、そんなの関係なし。最初から見積もりに入っていればこんな問題にならないでしょう。
地鎮祭、上棟に共通して「祝儀を渋る客には対応を変える」と明確に言っている実務者が数名います。こういう会社、担当者がいるということを施主は知るべきですね。
鳳建設はじめスーパー工務店は地鎮祭など宗教行事を大切にしていますが、これらの会社もどうなんですかね。
鳳建設なんかは今まで地鎮祭をやらなかった施主はいないということなので、こういう会社で拒否しても他の家のように対応してくれるんでしょうか。意図して手を抜かないまでも担当者との関係は悪くなりそうですが。
後半の「スーパー工務店の労働実態」で明らかになりますが、工務店の労働環境は過酷です。社内外の経費を限界まで削っているからこそ、後出しで「上棟のご祝儀お願いね」と言ってくるのかもしれません。
一生に一度という買い物という特徴に付け入った汚い商売の仕方だと思います。限界経営を施主に転嫁しないでほしいです。
あと上棟の祝儀で気になったのは、現金受け取りのご祝儀を土方の人がちゃんと確定申告してるのか、ということです。
パパ活大学生みたいに脱税して無いですよね。現金受け取りを帳簿につけるって非常に面倒なはずですが、ちゃんと管理しているんでしょうか。申告しないで使えるラッキーなお金なんてこと無いですよね。
工務店はそこまで管理しているのか。脱税業者に仕事を依頼していないのか。非常に気になります。
真意と違うということだったので私の読み違いかと思い、再度確認しました。
まず「上棟の現場に1日入れば、たかたが1万円前後に昼飯くらいじゃ何の足しにもならないことが分かりますよ。それくらいしんどい。しかも当日は当然ながら自身の現場は完全ストップ。」の箇所は主メッセージでは無かったようです。結論から話せない日本人らしいですね。ミスリードして読んでしまいました。
主メッセージは「自分が選んだ会社のやり方は尊重しよう」ということのようです。(これが言いたいことなら最初の文は一文字もいらないと思います。これで「真意と違うんだよな」と言っても説明の問題かと)
面白いのが住宅会社→施主は強制はOKで、施主→住宅会社の強制は不可という点です。この営業さんは住宅会社は施主に強いることはOKだけど、施主は強く出るなよと言っているわけです。
なるほど、こういう考えを持つ営業マンがいるんだなと勉強になりました。
「HMはぼったくり」説の嘘
簡単に言うとこれを言う人はビジネスの素人(社会人とは呼べない)、もしくは詐欺師です。
松尾設計室の表の問題
今回の発端となったのはこの図に対する問題提起です。
私がおかしいと思ったのは以下。
そもそも何を示している図なのか分からない。原価?施主が支払う総額?分かるのは「松尾設計室はどんな会社よりもお得だよ」という根拠不明の主張だけ
一見、住宅を建てるためのトータルコストを表示しているように見えて、漏れているものが多すぎる。コスト=提供価格ではなく(もしそうなら利益0という。。)利益の取り分があるはずだが、さもコスト=提供価格であるように見せている。松尾設計室のように特徴があればコストが少なくても利益を多く取っても頼む人はいるだろうし、特徴がなければ原価ギリギリで提供する会社もある。肝心の提供価格が見えない
グラフの比率を見ると松尾設計室は大手の40%安い、工務店よりも20%ほど安いということなので超ローコスト会社ということになるが本当にそうなのか。なぜ全国の会社に温熱を指導するほどの日本一のノウハウを持った会社が特徴のない工務店よりも20%値引きして住宅を提供する必要があるのか
モデルハウス費用はあるのに広告費はない。大手ならテレビCM、工務店ならSNS広告を出している。工務店が作るYouTubeの動画も人件費がかかる。HPの更新は誰がやっているのか。1棟あたりの原価を表示しているとして、設計と大工工事費よりもモデルハウス費用がかかっている?
大工工事費が同じ意味が分からない。大手はプレカット、パネル工法、間取りの制限等々で現場作業、品質のばらつきを低減している(特に一条ルールがある一条はそれが顕著)。工務店は自分達が散々「大手とは違って造作大工がウリ」「完全自由設計」とアピールしているのにこの図では同じ金額。加えて大手は3ヵ月、工務店なら6ヵ月以上が工期として一般的なのにどうやったら大工費用が同じになるのか
同様に監督費用も入ってない。大手はよくも悪くも現場の掛け持ち数が多い。工務店は掛け持ち数が少なくて細かく見てくれるがコストが同じになるのか
材料費が同じというのも本当にあり得ない。大手は一条に代表される工場で現場で使う部材を生産してしまう製造業であり、建設業ではない。なぜ材料費が同じなのか。なぜ年間10棟未満の工務店と数千~1万棟クラスの会社の仕入れ値が同じなのか
松尾設計室の営業人件費どこいった!?松尾設計室では完成見学会をやっているが、社員誰も案内しないということ?契約前の会社説明や設計提案は誰がやる?
とんでもな図だなと思います。
しかし
同じ仕様で家を建てたらとは?底辺エンジニアのたらればの話はいいので具体例を出してもらいたいですが、「工務店に積水と同じ仕様で建ててくれれば、近い仕様で建ててくれます」と言っています。
近い仕様って積水と同じじゃないじゃん。「同じ」と「近い」という日本語の違いも分からないようで。
あなたは本物じゃなくパチモンの中国商品でも満足するタイプなんだろうけど、世間は本物と偽物は区別しているわけで、住宅でも新建材と本物素材の議論も散々されているんだから近いとか勘弁してください。
工務店の積水っぽい家で満足する貧乏人と、積水で建てる本物の人を一緒にするな。積水関係者全てに失礼だわ。
他の例。住友不動産という会社があって、ここは不動産ディベロッパーが本業。タワマンやオフィスビルを開発しています。
タワマンのような高級感を住宅デザインでも取り入れた贅を尽くした家が特徴ですが、これを松尾設計室ができますか?工務店ができますか?
見てくれだけじゃなく、キッチン設備もタワマンで大量に仕入れているキッチンがあるからハイグレードでも他社より安く採用できる強みがあるけど同じものを年間1軒しか入れないような会社に依頼して本当に材料費は安いの?
住友不動産のPREMIUM.Jと何から何まで同じ仕様を松尾設計室に依頼して見積もりだしてもらってください。
あの図だと比率的に40%は安いようなので、住友不動産が5000万なら松尾設計室は3000万でこれと同じ家ができることになるはずですね。
もしそうなら2000万も高い住友不動産に依頼する人はいないと思います!
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あまりにも無知だと思う。工務店なら大手基準のデザイン、設備をどんなものでも安くできると思っている世間知らず。
どれだけ工務店に夢を見ているんだろうか。少々可哀そうになってきた。
工務店が「なんでもできますよ。HMと同じ仕様を安くできるからHMなんてゴミです」みたいな営業トークを純粋に信じている少年なのかもしれない。
工務店ができるのは大手の真似、もしくは大手ができない工務店ならではの家づくり。お互い真似しようとしても偽物以上にはならないということも分からないんだろうか。
積水のシャーウッドで使われるベルバーン、一条のハイドロテクトタイルのように自社開発した特徴ある商品があるが、これを工務店でどう真似するのだろう。同じものは使えないけど見た目だけ似ている違う商品を使う?
机上の空論とはまさにこのこと。
あと彼の考えだと「家の本体」にだけ予算が割かれていると思っているよう。
総額予算は家づくりに関わる全てのサービスである。
HMだと打ち合わせ中に高級な寿司が出てきたり、打ち合わせ場所で一人1000円以上のお茶を出してもらったりする。打ち合わせに置いてあるウェットタオルからいいものを使っている。
ミサワホームはインテリアコーディネートに強く、単に箱物を提供するのではなくカーテンタッセルのような細かいインテリア選びまでしてくれる。
住友林業は契約前の設計提案で模型を作っている。工務店では模型どころかパースすら作ってくれない会社も多い。
HMは初期保証の期間が違う。
このように実際に建つ家以外に色んなコストをかけて集客、顧客満足度を上げている。
先に挙げたのは一例だが、契約前後で工務店とサービスのクオリティ、ボリュームが違うのが分からないだろうか。牛角と叙々苑を比べていることに気づかないのだろうか。
住宅会社に支払うのは全てが家に費やされているわけではない。家だけHMの真似をしてもその他のサービスまで同じクオリティにはならないので、工務店でわざわざHMの模倣をするのは家、サービス含めて全てが下位互換になる。
合ってるかどうかも分からない、比べる意味が無いのにセールストークとしては使っていいんだそうです。
合ってるかどうかも分からない根拠をもとにセールストークしていいならなんでも言えますね。
住んだら年収が上がる家とか、子供が早慶以上の大学にいける家とか、資産運用がうまくいく家とかいいんじゃないですか。
ここが一番おかしいところ。
この人の中では世の中のサービス、商品は「原価積み上げ方式」が全てだと思ってるんですよね。プライシングという仕組みが分かってないんでしょう。
原価が安ければ総額(提供価格)は安くなる。もうこれは社会人として恥ずかしいです。鳳建設の言葉を借りるなら「世の中の仕組みを知らなさすぎる」ですね。
その後もこんなことを言ってます。
ナチュレホームは低価格で高性能を謡っているコスパが特徴の会社で、鳳建設はスーパー工務店。金額は知りませんが、その辺の工務店よりも高い、基本的にHMクラスの金額のはずです。
「他社の模倣をするのはお金の使い方として悪手」というのが説明下手なだけで要は設定している客単価が違うからその金額では受けない、ということが趣旨です。
やろうとしたらできるでしょうが、自社が設定している利益率に満たないし、客単価も減る。年数棟しか建てない会社で利益率も客単価も低い仕事を受けずにできるだけ高価格で利益を出すことに何が問題があるのか。
このエンジニアの人月単価は20万ぐらいだと思いますが、仮に「他社では10万円でやってくれる会社があるので、同じ内容で10万円でやってくれますか?」と言われて「その単価では受けられません」と言ったら回答になってないと怒るんでしょうか。どの会社も受ける仕事は選んでいると思いますが。
叙々苑に「牛角と同じ値段、品質の肉出してください」と言って「できません。それができたら牛角さんの存在意義はありませんよね」と言われると「全然回答になってないのやばいな」となるのか。
フルオーダースーツ専門店にAOKIのスーツ出してください、高級ホテルに東横インと同じグレードと価格の部屋泊まらせてくださいみたいな?
ふざけて言ってるようには見えなく、本気で誤魔化してるとか言っているのが怖いです。クレーマーともまた違う。モンスターですね。
ブランドのおべんきょう
(大手ハウスメーカーはぼったくりだと思っている)あなたに質問です。
以下のブランドの商品を購入したことがありますか?
Apple
バルミューダ
マクドナルド
コカ・コーラ
スターバックス
Asahi
KIRIN
無印良品
トヨタ
ホンダ
NIKE
Adidas
ルイヴィトン
グッチ
シャネル
ロレックス
これらに共通するのはなんでしょう。
ブランド力です。圧倒的な。
AppleのiPhoneを取り上げます。
iPhone(iOS)がAndroidとできることは全く変わりません。どちらもスマホであり、通話、SNS、ブラウジングができます。ガラケーとスマホは明らかに別物ですが、スマホはiPhoneしかないという時代はとうの昔。
でもなぜiPhoneは高額で、それでも買う人がいるんでしょう?
ユーザーがブランドのストーリー、世界観に共感してるからです。
Appleへのブランドイメージは「先進的」「かっこいい」といったものです。所有欲を満たすから高いけど手を出します。それが贅沢品というものです。
円安の影響もありiPhone15は税込124,800円します。それでも24回、36回払いで買う人はいるでしょう。中には子供に買い与える人すら。
Apple製品は世界的に見ればマイノリティで、日本市場はユーザーが多い国です。
それでも同じことができるAndroidではなく数万高いiPhoneを選ぶことに対して、ぼったくりと思うかどうかは人次第。
人が好き好んで使うiPhoneに「それぼったくりだから中国製のスマホにした方がいいよ」と思っても人に言うのは人間として間違ってるでしょう。(仲がいい友達家族ならともかく、他人に言うのはあり得ない。まあ友達に言うのもナンセンスですけどね。人が稼いだお金を何に使おうと自由でしょ。文句あるならandroidスマホをあなたが買ってプレゼントしてください)
別の話。
ハウスメーカーがぼったくりだと思っている高性能住宅推しの施主、実務者はまさか砂糖水のコカコーラなんて飲んでないですよね?
マクドナルドも食べて無いですよね?
味じゃなく圧倒的なブランド力で商売してる会社ですよ。
例えばマクドナルドはハッピーセットを提供していますが、小さい頃に食べたものが大人になっての好物になるという人間の特性を考えてのサービスです。
子供のころに好きになった味は大人になっても食べ続けます。これは一般常識として知ってる人も多いでしょう。
大人になって初めてマックを食べたなんて人聞いたことがありません。少なくとも私の周りには一人もいません。
でもマック好きはたくさんいます。収入が増えてもあの味が好きで、なんなら高級店よりもマックに行きたいという気持ちすらあります。
これはなんでなんでしょうね。マックが圧倒的に他の飲食店よりも旨いんでしょうか。私には到底そう思えませんが。
なんなら大人になって美味しい料理を食べて舌が肥えたらバーガーもポテトもまずいぐらいだと思ってます。マックのロゴが入った袋でマックの店舗で食べなかったら、あのへにゃへにゃなポテトを美味しく感じると思いますか?あの肉もバンズも薄いバーガーがおいしいですか?
そんな私でもマックは好きなんですね。年間5回以上は食べているはず。年間5回行く飲食店なんて10店舗もないですが。なんでなんでしょうね。原価率が高い(商品にコストをかけている)んですか?笑
別の話。
あなたはなぜNIKEやadidasを履くんでしょうか。大きな要素として「ロゴがかっこいい」という理由では無いですか?逆に靴の性能でNIKE選ぶ人います?ソールの厚み、クッション性、靴の形がいいからNIKEにしてる?
もうその時点でブランドになびいているということですよ。靴の色、形以前にNIKIを履くということがステータスになっているわけです。
三井のアウトレットにいけばわかりますよね。NIKEの店舗はアウトレットでも明らかに一番の集客を誇っています。
NIKEは特別安いですか?一日中歩き回っても疲れませんか?やっぱり、原価率が高いんですか!?笑(もうなんなんだよ、原価率が高いって)
そんな特別な特徴はないはずです。
見た目はかっこいいですがNIKEじゃないとやっていない配色なんてありません。スニーカーはどれも似たような形をしてます。
でもなぜNIKEを履くのか。考えれば分かりそうなものです。これはロゴが強いブランド全般(シャネル、グッチ等)に言えることです。
ブランドになびかないという人は、当然ながら婚約指輪や結婚指輪も無名のブランドを送ったんでしょうね。ティファニーとかカルティエなんてクソくらえですよね。ブランドに価値はないんですから。
ブランドに価値が無いという尖った考えの人が、結婚相手にブランド好きの平凡な人を選ぶわけは無いですよね。(それとも無名ブランドの指輪では振られてしまうから、泣く泣く有名ブランドの指輪を送ったんでしょうか。尖った価値観を守るのは大変ですね。。)
別の話。
ビールの銘柄は何が好きですか?選んだ理由は味だけですか?
あなたが好きな銘柄を飲んで美味しいと感じるのもテレビCMによって刷り込まれた効果が0と言い切れるんでしょうか。
「いや俺は味だけでAsahiを選んでるんだ」と言い切る人もいそうですが、それは土台無理な話。
今まで生まれてから家にテレビもスマホもなく、広告に触れたことがないという原始人なら信用しますが、企業のマーケティングに触れる環境でそれを言うのは嘘です。
企業が何のために高額な芸能人を起用して、電通に高額なCM制作料を支払ってマス広告を作っているか1から勉強してください。子供のころからテレビで見ている広告がなんなのかすら分かってないんですから。
家の話に戻します。
人が購買を検討し始めたときに、そのカテゴリーにある商品、会社名を知っていることがどれだけ購買行動に影響を及ぼすか考えてください。
住宅を購入するのは人生に一度、今まで購入したことが無いのに「積水ハウス」という名前を知っている人がほとんど。これがどれだけすごいことか、どれだけ営業に有利かまともな社会人なら分かるはず。
購買行動の最初は「認知」。知っているかどうかがまず大きいです。
「オーガニックスタジオ新潟」と聞いても99%の日本人は知りません。
積水ハウスは18歳以上なら80%以上は「聞いたことがある」と答えるでしょう。聞いたことがあるどころか「高級」「いい家を建てている」という具体的でポジティブなイメージすら持ってますよね。ブランドマーケティングに力を入れているからです。
仮に家を建てたとして人にどこで建てたの?と聞かれたときに「積水ハウス」と答えたら十中八九「すごいね」「いい家建てたんだね」と言ってくれるでしょう。
これがブランドというものです。人によってはそんな世間体どうでもいいと思う人もいるでしょうがそれは少数派。褒められて不快に思う人はいません。
親から援助をもらう人がいますが、どこで建てるのか聞かれるはずです。
その時に無名の会社を言うのと「積水ハウス」と答えるのでは反応が違うと思いませんか?
今の50代以上は時代からしてガチガチの大手主義の年代です。そこでよく分からない工務店の名前を出したら「ちゃんとした家を建てられるのか?」「倒産しないのか?」と矢継ぎ早に不安を口にするはずです。
人は生活してるだけで企業のマーケティングコミュニケーションに触れざるを得なく、意識せずともブランドの情報が蓄積されていきます。
iPhoneを持ち、NIKEを履き、(安心とされる)トヨタ車に乗り、マクドナルドやコカ・コーラを飲み、カフェはスターバックス、バルミューダでトーストを焼いていて婚約指輪はティファニーという人がハウスメーカーを否定しているとしたらどれだけ滑稽か分かりますよね。
ハウスメーカーというブランドを否定することは、有名ブランド全てを否定すること同義だからです。
社会人になればそのぐらいのことは分かりそうなものですが、仕事をしているはずなのにビジネスの基本も社会の仕組みも分からず、狭い視野で人の家や購買行動をバカにしてしまうのはかわいそうな人です。
自ら「私は社会人だけど社会のことは何もわかりませーーん」と言っているのと同じです。こどおじです。
いいんですよ、仕事をしていてもビジネスの素人でも。ビジネスのことが分からなくてもお給料はもらえる仕事はたくさんあります。
ですが、自分の無知ゆえに人を不快にさせるのはやめましょうよ。
一方、ハウスメーカーを選んだ人で「ブランドで選んだわけではない」と言う意見があります。
たしかに「ブランドだけで」選んでは無いと思いますが、積水や一条といったブランドに対するポジティブな印象が全く購買行動に影響していないというのは違うと思います。
無意識下でのブランドへの印象も含め、ハウスメーカーが行っているマーケティング活動が意思決定に大きく影響しているのは間違いありません。
それが影響しないなら高額なマス広告なんてやりません。費用対効果が明確だから大企業はテレビCM等に大量の予算を投下します。
そもそも消費者は何を重視して住宅会社を選んでいるのか。調べた限りn数が多かった2つの調査を紹介します。
あれ?原価はどこ?
2つ目の調査では「企業・担当者への信頼感」が堂々1位です。2位は知名度というのも入ってますね。
調べるまでもなく企業、担当者への信頼は大切ですよ。自分の35年分のローンを支払い、一生の住処になる家を建ててもらうんですから。建築中に倒産したら終わりです。
そこを重視した人がHMで建てると思いますが、それの何が間違っているんでしょうか。
最後に。これも誰も言わないですが、スーパー工務店に依頼する人こそブランド重視のミーハーですよ。企業としてのポジションが違うだけで、HMに依頼する人と何が違うんでしょうか。
スーパー工務店はSNSやYouTubeで情報を発信し、ブランド価値を高めています。最近、スーパー工務店はYouTuberだと思うようになりました。
相模氏も供給量が少ないことでプレミアム感が出ると言っています。
スーパー工務店は供給量が少ないですから、問い合わせをして打ち合わせまで1年待ち、完成まで2年待ちは普通です。
日本人は行列に弱いですよね。ラーメン屋等々、行列があるところに人だかりができます。相模氏はそれを意図した発言、経営戦略でしょう。
正しいですよ、ビジネスのやり方としては。
あるスーパー工務店では30坪の建物・諸経費・外構・税込み4000万~5000万は必要です。HMと同じ予算感です。
それだけの高額な予算と時間を消費してまで依頼するというのは、スーパー工務店への依頼が目的化しない限りあり得ません。
いい家は作っているはずです。ですが、他社工務店やビルダーよりも高く、下手するとHMよりも高い坪単価で1年待つことに対する合理的な説明ができるでしょうか。住宅ローンの支払い(返済完了)が1年遅くなる、家族子供と住めたはずの快適な家での生活が1年遅れる機会損失。何よりも1年分の資材高騰で総額予算が10%は上がってしまうというデメリットを考えてください。
最近はこんな記事がありました。
1年も待てばこのようなことが起きているはずだが、当然スーパー工務店側からはそのような情報は発信されません。
そうなってくると個人の価値観になってきます。どうしてもスーパー工務店に頼みたいという人しか依頼しません。
いいんです。スーパー工務店が目的化してもそれで満足なら。人が何にお金を使おうと自由です。
でも自社で建てる施主がYouTubeやSNSの発信を介したマーケティングによるプレミアムブランドに共感したカルト的信者でありながら、HMに依頼する人を揶揄するのはおかしいと思います。
建ててる家の特徴が違うだけでマーケティング手法は全く変わりません。
使ってるのがテレビCMとYouTubeの違いだけです。
モデルハウスがこの世から無くなっていいの?
これらの発言って「モデルハウスは(無駄な)コスト」という前提がありますよね。
この問いかけに感じた一番の違和感はそこです。
だってモデルハウスが会社選びに必要ならコスト負担しても割に合うので、「私の家一棟あたりいくらのモデルハウス負担をしてるんだろう。。」なんて発想にはならないからです。無駄だからコストと感じ、削減できると考えます。
ではモデルハウスは何のためにあるのか。ここが本質です。そこを抜きにして、施主が建てる一棟当たりの計算を始めたり、「モデルハウスは負担だろ!」と言い捨てること自体意味が分かりません。いくらかかってようが必要なら必要です。
ざっくり以下の存在意義があると思います。
施主
気軽に住宅の一次情報を取りに行ける。標準仕様、会社の強み、営業担当者の特徴など一番知りたい情報を得られる(ネットとの大きな違い。また完成見学や構造見学はハードルが高いし、立地も住宅展示場よりも悪い)
会社によっては泊まれる(当然ながら完成見学の他人の家に泊まることは不可能なのでモデルハウス以外にない)
あまりにも担当や家の雰囲気が合わない場合、切ることができる(なんとなくではなく、体感して納得したうえでの判断ができる)
シンプルに楽しくてワクワクする(子供含め)
上記理由で多くの会社の一次情報を得たい人はモデルハウスを回ることが効率的。絞り込めてない段階で多くの会社の構造見学や完成見学に日程調整することは困難。これは小さい子供がいる、妊娠中、建設地が遠いなどの状況によってはより難しい(全国展開するHMは建設地ではなく、居住地のモデルハウスでも見学、営業を受けられるので工務店には無い大きなメリット。当然ながら、HMを除外すると建設地付近の工務店やビルダーに足しげく通うことになる)
住宅会社(営業マン/現場サイド)
自社の標準仕様やハイグレードな仕様を体感したうえで説明できる。現物がないオフィスで紙の資料で説明して良さを伝えるのは不可能。実物大の家でこそ意味がある
立地が良く、大抵知名度があるので待っていれば勝手に見込み客が来る。営業マンの能力が低くても立って待っているだけで営業として成り立つ(カウンター営業)
楽しいイベントにかこつけて、良くも悪くも家づくりという人生をかけた買い物の心理的ハードルを下げて営業できる(購買意欲を高められる)
単純に各支社に配置する従業員のオフィスも兼ねる。モデルハウスが無かったところで従業員がいるならオフィスは必要になるため、そこがただのオフィスではなく自社のモデルハウスであることは合理的(逆に言うとモデルハウス無駄論者がモデルハウス代としてだけ勘定することが大間違い。数千名いる営業マンがいる会社ならどのみち大きなオフィスが必要だから、モデルハウスが無かったところでその費用が0になるという考えがおかしい)
住宅会社(経営サイド)
営業マン全員が優秀ではなくても自社の看板、CMなどのマーケティング活動を通じて大量の見込み客をモデルハウスに送ることができる(大量販売には不可欠)
営業マンに自社の特徴を体感したうえで説明させることができる
定期的な建て替えを通じて最新のデザイン、性能を訴求することができる
(場合によっては)年数経過後売ることも可
実際の反応。
あれ?なぜモデルハウス否定派の人がモデルハウスを利用しているんでしょう。あなたが行くせいでHMで建てる人のコストが上がってしまうのでは?二枚舌もここまで来ると天晴です。
そこは置いといて、このような反応が実際にあるわけですよね?モデルハウス否定派の方見ましたか?
ここまでの「事実」を踏まえたうえで、モデルハウスは不要ですか?無駄なコストですか?
考えてみてほしいんです。
モデルハウスが無かったら、泊まって家の良さ、気になる箇所も分からないし、子供が興奮することも無いし、何社も巡って体感することはできないわけです。モデルハウス否定派すら引き付ける魅力があるわけです。
この体験に意味が無いと判断するならコスト計算していいと思いますよ。
でもこの体験には意味があるというか、無かったら誰も得しないと思うのは私だけでしょうか。
住宅会社を知り、担当者に出会う。そこは一期一会の出会いがあり、近い将来家を建ててもらう人が待っているわけです。
それを「コスト」呼ばわりするって。。ビジネス感覚が狂ってるとしか思えません。
相模氏はモデルハウスの恩恵にあずかることなく、指名相談だけで新規顧客を獲得していたんでしょうか。今のように営業マン紹介サービスもスマホも無かった時代に?自分はモデルハウスを利用してて、独立してモデルハウスがなくてもいい規模の中小企業を経営する立場になってから不要というのは面白いです。HMで営業していた時から言ってたなら分かりますが。
冒頭、ネットが発達したらオンライン住宅展示場ができてモデルハウスが無くなる、という意見がありました。無いよりはマシですが、本当にそれ便利ですか?モデルハウス代替できますか?
ネットがどれだけ発達しても空気感、素材感を得ることは不可能です。仮想空間に映像があるだけで物体に触れることはできません。(いや100年後とかを想定すればそれも可能かもしれませんが、まず30年後を見てもそんな時代は来ないでしょう)
モデルハウスに行く前に簡単に仮想空間で見学する、というのはあり得ますがそれ以上の体験をしようとするとモデルハウスが無くなるとは思えません。
まず泊まるということは不可能ですよね。いくらネットが発達しても自分の住んでる借家が一条の性能にはならないでしょ。それはファンタジーの世界です。
いやそれでもモデルハウスはコストだ。無駄だ。というならそういう意見もあっていいと思います。
言いたかったのはコスト削減目的で計算するなら削減する必要がある無駄なものなのかを考えてくださいねと言うことです。目的なき計算は無意味です。
プライシングのおべんきょう
利益をたくさん取っているからHMはぼったくりという意見です。
相模氏もプライシングを知らないんですかね。
企業が商品の価格を決める方法は色々あります。底辺エンジニアと相模氏が言っているのは次の1番目です。
実際は1つだけを採用するのではなく、それぞれの要素が絡み合います。
価格を下げすぎても競合ともに疲弊するだけなので、牛丼チェーンやスマホのキャリアのように「これ以上下げるなよ」という価格で競合同士が同じ金額で止まることもあります。
HMの話に戻ると、まずHMはどういうポジションかというといわゆる高級商品です。先に紹介したブランド力があります。
高級商品でコストベースプライシングを取る会社なんて無いんですよね。
GUCCIと書いてあるTシャツが3万で、ユニクロのTシャツが1000円。原価に30倍の差があるんですか?小学生でもそんなわけないって分かりそうですけど。。
HMは上の3番目、バリューベースプライシングを取ってます。要は顧客のお財布を見定めて「これぐらいまでなら出してくれるだろう」という予算を踏まえて価格設定します。
当然、それができるのはブランド力、信頼があるからです。それが無い会社が真似をしても誰も契約しません。
ようは高級商品において原価はどうでもいいんです。なのに底辺エンジニアや相模氏は「原価ガー」と騒いでいます。(以降、原価星人)
原価星人は食べ放題に行くと「元を取らないと!」と言って、原価が高いトマトとかを大量に食べるんでしょうね。貧乏くさくて一緒に食事に行きたくないです。
ん?まだ分からない?
頭を柔らかくするために説明してあげますよ。
他にも原価を考えたらぼったくりになる買い物は以下のようなものがあります。
コンビニ商品全般(同じ商品がすぐ近くのスーパーで安く買える。同一商品の中身に差は無いので違いは立地のみ。コンビニで買おうがスーパーで買おうがカップヌードルは同じ)
自販機
ペットボトルの水
映画館の飲み物
山小屋の飲食物
祭りの的屋(特にカキ氷)
ディズニーランドの飲食物(ミッキーの絵が描いてあるだけでパンケーキが1500~2000円)
原価星人はこれらの商品にも手を出さないんでしょうかね。生きづらそうです。
自分だけならまだしも、自分の子供にも原価星人の教えを守らせたらグレそうです。半ば虐待じゃないでしょうか。
世間一般の幸せは与えてあげてください。
でももう1つ不都合な真実があります。スーパー工務店もバリューベースプライシングを取ってるんですよね。
工務店は原価が安いと言っておきながら、「スーパー工務店」というブランドを作って信者に高く売るというビジネスモデルです。(信者ビジネスがダメとは言いませんよ。お金をどう使うかは人の自由です)
自分達も同じことをしているのにHMに皆の敵意を向けさせる。ここまで来ると感心してきます。商売がお上手ですね。
この話は後段の「スーパー工務店の労働実態」で触れてます。
根本的に商売は需要と供給なので、買い手と売り手が合意すればいくらでもいいんですよ。アートの世界だって「こんな絵が10億?」ということもあるでしょう。
積水に4000万、5000万の価値があると思う人もいるし思わない人もいる。判断基準は原価なんていう簡単なものじゃない。
粗利を出すことはできない
そもそも粗利を考えて買い物をする人はいないということを説明してきました。
乗っかる必要のない議論ですが、この記事を書くときに私もHMの粗利を出してみようとしました。
結論、調べる意味が無いんですね。HMはIRが見れますが、結局そこから見れるのは戸建て事業全体の数字であって、一棟あたりの原価、販管費を出すことは不可能です。
このように言ってますが、
そもそもHMは営業マンの営業成績が年収に直結していないのに、直結する前提で計算がされている
営業成績が年収に直結するのはオープンハウスのような営業会社。他の業界では保険代理店のようなフルコミッション営業
大企業は会社全体で収益を上げているわけで個人に依存した経営ではない。一人2億の受注が小さかろうが積水全体の売上には影響しないし、そういう仕事ができない人でも高年収でホワイトに働けるビジネスモデルが素晴らしいわけで。一人の営業マンに住宅価格、コストが依存する前提で話している時点で大企業のビジネスモデルがが分かってません
と、中小零細企業とはビジネスモデルが違うのにたらればの話をしています。
過去にこの手の議論は繰り返されたようですが、納得感がある人の意見を載せておきます。
一番納得感があるのは「ボッタクリ企業(大企業) 対 ブラック企業(工務店) の利益率の比較に何の意味もない」という言葉。
これ以上に住宅業界を表すものは無いですね。
「HMは営業マン人件費が高い」説の嘘
まとめると以下のようになります。
HMで長年営業をしていた
HMは営業マンが多い。成績が悪くても年収700万以上、販管費も同額かかるから販売価格に上乗せになる
工務店を起業した際、HMとは違い営業マン0での経営をチャレンジした
この投稿にいいねをしている人がたくさんいます。
ここで、彼が投稿した2015年の記事です。
はい。おかしくないですか?
まずこの記事のおかしい点ですが、工務店の生産性向上施策に留まる話を「住宅営業マン」とHMも含めて業界全体の話に広げています。そう混同するような記事タイトルにしています。
施主、素人からすると「住宅営業マン」と聞いて年数軒しか建てない工務店の営業マンを想起する人はいません。(そもそも「オガスタには営業職を置いてません」とえばるようなことではなく、工務店ならどの会社でも社長が営業をしてます。中小零細企業だから営業職はいらない、雇えないとも言い換えられるでしょう)
普通は営業マンをたくさん抱えるHMやビルダーの営業マンを思い浮かべます。
一般消費者がこのタイトルを見たときに思うのは「HMの営業マンってやっぱり無駄なのかな?」です。
それで中身を見てみるとびっくり。
年20棟以下のオーガニックスタジオや工務店で営業マンは削減できるよ、という話だけがあるのみです。中小企業なんだからそりゃそうでしょ。
「HMは大量販売だから営業マンを無くすのは難しい」と注釈に書かれてます。
その後の文、会員登録しないと見れないですが無料なので引用しても問題ないとの判断で掲載させてもらいます。(無料とはいえ会員登録しないと見れないものだから引用は許可できない、ということなら修正しますのでご連絡下さい)
改善前と後の人数がとても分かりづらい文章ですが、整理します。
ある工務店では営業マンが集客、広報、接客、設計、工務の5つの仕事を兼務している
仮にスタッフ8人体制(営業4名、設計1~2名、監督1~2名、総務1名)なら6名に減らせる(営業2名、設計1名、設計補佐1名、広報1名、監督1名)※前提条件であるスタッフ8名のうち、営業以外の構成がはっきり書かれてないので設計か監督が2名、片方が1名と想定
ここに書いてあること自体は理解できます。
しかし問題は
結局、営業は必要。しかもスタッフ6名のうち2名が営業マンなので、従業員6名の工務店すらその33%を営業マンのコストが占めることになる
一般的に営業、設計、監督、総務の職種が社内にある場合、住宅会社は営業が強いので営業が一番給与が高いはずで、全職種の給与が同じということはあり得ない。一般的に一級建築士資格を持っていても設計士の給料は安いし、監督はじめとした現場サイドは弱い、総務はいわずもがな。人数比率33%は、給与比率換算すると40%~50%になるはず(この数字で営業マン不要と言える?)
そもそも工務店のビジネスモデルの話。年3棟が7割を占めるという工務店において、営業マンが多く必要とされるわけが無い。最小なら工務店は社長一人で経営できるが、唯一営業のアウトソースだけはあり得ないので社長が営業して監督や大工は外注という会社も多い。営業を社長がやっているだけ
(相模氏自身が言っているように)この話をHMの営業マンに当てはめることは明らかにおかしい。タイトルは「工務店の営業マン不要論」か「工務店の生産性向上方法」にすべき(「住宅営業マン」というワードを使うのは絶対に間違っている。タイトル詐欺を意図しているとしか思えない)
ここでまた話を戻しますが、直近の投稿では「住宅営業マンコストを投入しないで経営できる」と言っている。
コストは従業員だけを指しているのだろうか。
相模氏は今も顧客対応をしているようだし、起業当時であればまず間違いなく初回相談や設計提案は自分がしていただろう。
ここで「営業マンコストを投入しないで」という部分が引っかかる。
年数棟なら営業マンを雇わず社長が営業すればいいと思うが、社長のリソースはコストではないのだろうか?
役員は固定の役員報酬をもらうし、会社員のように残業という概念もない。長時間働こうが人件費には影響しないが、中小企業においては社長のリソースが最も重要。
中小企業は売上、受注こそ命なので社長の仕事は営業に多くのリソースを割くことになる。
それをコストとして見てないということであれば言い換えると「社長である私がタダ働きしているから大手より安いですよ」ということに他ならない。
同様の指摘は家アカの実務者、施主含めて最も信頼がおけるフエッピーさんも発言している。
HMはモデルハウスでコスト高い、工務店は割安という話が出た際にフエッピーさんを召喚すれば全員黙るだろうと思っていたが、言い分を聞こうと泳がせていた。
ちなみにこういう話は他の工務店経営者も発言している。
なかなかこういう数字は表には出てこないが、ほとんどの工務店経営者がこういう働き方をしているのではないだろうか。
従業員はともかく、自身も9~18時勤務という工務店経営者がいるのだろうか。何かしらの犠牲のもとで成り立っているという側面は否定できないと思う。ある意味身を粉にしないと満足してもらえない、仕事がもらえないのかもしれない。住宅業界は典型的な斜陽産業なのでHMよりもブランド力が無い企業なら尚更。
もちろん、本当に家づくりが好きで仕事=人生という人もいる。フエッピーさんの言う通りで、別にそれ自体が悪いわけではない。
しかし、工務店側の犠牲を隠してHMが高いというのはお門違いで、HMは必要な対価をもらっているだけとも考えられないだろうか。
このように整理すると、HMの人件費を敵視するのは工務店側の苦労自慢に聞こえてくる。
苦労をするのは勝手だが、効率化している人の足を引っ張ろうとする様子が「楽して稼ぐ人が許せない」という日本社会の陰湿なカルチャーを象徴している。
スーパー工務店の労働実態
フエッピーさんはこのようにも発言しています。
整理。
ハウスメーカーが販管費にコストがかかっているというのはビジネスモデルの違い。再現性があり、従業員は休みを多くとれる
工務店は105日しかない場合があり、単に人件費を削っているから住宅を安く提供できるともいえる
この話、疑問に思っていた人は多い気がしますが誰も検証していないんじゃないでしょうか。
調べました。そして驚愕の結果になりました(ある意味想定通り)。
HMの労働条件
HMからは積水ハウスとアイ工務店をピックアップしました。
積水はHMの代表的存在なのと、アイ工務店は急成長している反動から顧客トラブルが散見されるからです。
まず積水で公式HPの求人で営業と監督がありました。(以降全て中途採用の募集を掲載)
大事なのはフエッピーさんも指摘している休日日数です。
どちらも「完全週休2日制・祝日」とありますね。この時点で120日以上が約束されることになります。
エリアによっては正社員の募集もあるかもしれませんが、公式では監督は契約社員のみでした。しかし契約社員ですら完全週休二日制であることは注目すべきです。
積水ハウスと直接の雇用関係にある場合、正社員でも契約社員でも120日は休めるということ。
月給は思ったより高くないですが、オープン〇ウスほど売らなきゃドヤされるということはないでしょうから住宅営業の中ではまだ人権を保ったまま仕事ができる気はします。
ぷんは求人のメッセージからして怖いです。
しかもせこいのが、公式HPでは月給33万と書いてあって積水よりも上だと思ったところ、dudaを見たら「固定残業代42時間分、8万200円以上を含む」と書いてあってそういうところだぞと思いました。
33万円-8万200円=24万9800円なので積水の方が若干高い給与スタートですね。
しかし、恐らく積水はできない社員も含めて賞与はそれなりに出る、ぷんはできる社員はガッポリ、売れない社員は雀の涙なのかなと思います。これはどちらが優れているというよりはカルチャーの違いです。
年間休日は110日。法定の105日よりは取れるようです。積水のが休みは多いですね。
完全週休2日制じゃないので、週に1日しか休みが無いこともあります。
ちなみに募集こそ無かったですが、積水の求人の職種には「生産(工場)系」というものがあります。
これを見るだけでも工務店とはビジネスモデルが違うと分かるんですが、製造業と建設業を意地でも比較したい人は不思議ですよね。工務店が「打倒トヨタ!」と言っているわけです。
続いてアイ工務店。
営業
監督
どちらも完全週休2日制ですが、祝日は休みではない。年末年始の有給を除いた休みと創立記念日との合計で114日。年末年始は14日予定とのことなので、有給5日追加して119日休み。
給与は営業は未記入、監督は25万以上。
気になったのは営業の「※みなし残業代(40時間分)を含みます。40時間超は別途「時間外手当」を支給。」という点。
法改正でみなし残業は廃止され、固定残業という仕組みになりましたがみなしという言葉を使ってます。
40時間超過は時間外手当とありますが、それなら最初から固定残業代と書くべき。実際に40時間超過して支払っているならいいんですが。
アイ工務店施主のアカウントでは「監督から連絡が全くこない」というツイートをよく見かけます。
これは募集要項からは読み取れませんでした。
大手を3社見て、休みはちゃんととっているということが分かったと思います。特に積水はホワイトで素晴らしいですね。
とはいえ、あくまで募集要項であり実態がどうなっているのかは中の人じゃないと分かりません。
募集要項通り休めない、休日も電話が鳴りやまないし対応してもいちいち打刻していない(タダ働き)ということも考えられます。
ですが、募集要項の時点で完全週休2日制を出せるかどうかが大きいです。
休みが取れない会社、従業員の労働時間が長い会社なら完全週休2日制で募集もできません。
スーパー工務店の労働条件
その辺の工務店を調べても仕方ないので、日本でトップクラスで稼いでいるはずのスーパー工務店を調べました。
樹々匠建設
公式HPに設計、監督の募集があります。
下限が低いのと、「年間休日115日程度」が気になります。
休日日数は「程度」表現していいものではありません。完全週休2日制+祝日休みなら120日なので祝日も一部出勤するということかと思います。
ただ、中小企業としては完全週休2日制なのも嬉しいですし、著しく休みが少ないという日数ではありません。(115日ならば。これが実際は110日となると、中小とはいえまあまあ働くなという印象になります)
ちなみにこんな数字も載せていました。
注目すべきは「営業は全て社長が行います」でしょう。
営業専任はいない、もしくは営業スタッフはいてもノルマは社長が持っているということです。
営業にかかる人件費は役員報酬のみ、ノルマのために無理に契約を取ろうとするインセンティブも働きませんが、営業コストを社長に転嫁しているという点でフエッピーさんの言う通りですね。
大木さんに何かあれば会社が終わる、施主は途方に暮れるという見方をするのが自然でしょう。(工務店に限らず中小企業全般そうですが)
求人ではないが、他方こんな情報も。
なんでも、樹々匠建設は2012年に高性能住宅に舵を取り、当時で坪100万円、2022年には坪150万円という高価格帯で提供しているんだそう。
相模氏からは「エクセレントビルダーの日本の代表」というお墨付き。
あれ?エクセレントビルダーって高級商品という意味だと思うんですが、HMのブランド商売と何が違うんですっけ?
2年待ちの会社がコストベースプライシングをするんでしょうか。大木社長が聖人でもない限りあり得ないと思いますが。
続いて、日本一の工務店と言われるシンケンスタイル(株式会社シンケン)。
HPには求人はありましたが条件が全く無かったです。
困ったところ転職サイトにそこそこ口コミがありました。
働き方について全体的に残業が長い、ワークライフバランスは悪いという意見が多いです。
働き方以外の面についてネガティブな投稿ばかりではありませんので、企業としてどういう言うつもりはありません。
ただ、少なくとも労働環境がいいとは言えないのかな、シンケンスタイル(及び社長)が心から好きという人じゃないと続かないのではという印象です。
恐らく年間休日日数は樹々匠建設より少ない110日、下手すると105日でしょう。
日本一の工務店ですら年間休日日数120日を確保できないのは残念ですね。
次にメルマガを登録している人も多い鳳建設。
大工は置いといたとして、監督と設計も募集している。
出ました。休日日数100日。
募集要項の上部には相模氏が他社を揶揄する際によく使う「ポエム」が書いてありますが、労働実態は非常に厳しいものです。
私の認識では105日以下は違法だと思っていたのですが、36協定を結ぶと法定以上に休日日数が少なくてもいいようです。
確実に36協定を結んでいるでしょうから、違法ではありません。違法では無いですが、そこが論点では無いですね。
正直、正社員向けの求人で100日は初めて見ました。(普段建設業の求人を見ることは無いからかもしれませんが)
フエッピーさんの発言を再掲しますが、彼も工務店が人件費を最大限削っても105日想定なので100日には驚くんじゃないですかね。典型的な人件費削減によるサービス提供だと思います。
面識も無い施主と、その施主が家族と一生懸命相談して契約した依頼先の担当者をバカにする暇があったら、ぜひ目の前にいる社員を大切にしてもらいたいですね。
最後にオーガニックスタジオ新潟。
HPで現在は大工だけの募集です。
気になるのは年間休日日数が105日というところ。
個人事業主が多い大工なら、社員だとして特別少なくはないと思います。ただ、HPの書き方からして募集していない内容について文章を削除することなく取り消し線を使っています。
つまり募集していない設計、監督の募集の際も大工と同じ105日なんじゃないかと思いました。もし大工と違う日数なら書き分けていて、そこに取り消し線があるはずだからです。
設計・監督の求人で「年間120日」というような文章に取り消し線がなく、休日は105日だけ書いてあるのを見ると大工だけではないと推察しました。(これは断定できないので、違っていたら訂正します。ただ、このHPだけを見ると設計や監督も105日と判断するのが自然だと思います)
工務店の労働環境は悪いのか
数社比較しましたが、大手に比べれば著しく悪い(人件費を削っての粗利創出)ということは明らかでしょう。
やはりフエッピーさんの考えは正しく、105日もあれば限界突破した100日という会社もありました。それも名もない工務店ではなくスーパー工務店ですよ。
スーパー工務店の労働環境がこの状態だったら、もっと稼いでない会社は調べるまでもないでしょう。
今回比較したのは休日日数ですが、同じ職種の給与がハウスメーカーより高いということも考えられません。高いならHPに書かない理由がありませんから、記載していないことから給与は書くほどではないんでしょう。
休日日数も少なく給与も少ない。従業員に十分な雇用条件を提供できもしないのに、それができているHMを批判するのはおかしくないですか?
残るのは何か。「やりがい」ってやつですよね。
別に工務店がやりがい搾取だなんて言うつもりもありません。社会は大企業と中小企業がいて成り立っています。どちらが偉いということもありません。
ただ、再度掲載しますがフエッピーさんの話は確からしいですよね。
樹々匠建設ではオーナー社長の大木さんのみが営業でした。オガスタも相模氏が営業のメインなはずです。というかその他スーパー工務店、工務店全て社長が営業しているでしょう。
私が問い合わせたスーパー工務店も普通の工務店も、全員初回相談は社長でしたよ。
先の倒産リスクとも関連しますが、倒産しないまでもオーナー社長に何かあれば会社が傾く、人に依存した組織という点でHMとは安定性が全く違うことは繰り返し書いておきます。
この件について色んな反応があると思いますが、他人をバカにする工務店やその信者と今後直接絡むつもりはないので想定される言い訳に対する反論を先に書いておきます。
「大企業であるHMと工務店の雇用条件を比較するな」
→違うビジネスモデルであるHMを引き合いに出しているのはあなた方です。モデルハウスや営業マン人件費のように自分たちに有利な項目だけ出さないでください。
「地方ならこのぐらいの労働条件は普通だ。全国採用と比較するな/建設業なら普通だ」
→全国採用、全国展開しているビジネスモデルが全く違う企業に喧嘩を売っているのはあなた方です。都合が悪い時だけ言い訳しないでください。私はHMは製造業だと思いますが、引き合いに出しているHMは120日以上確保してますのでできないはずがありません。比較対象としてふさわしくないなら最初から比較しないでください。
「従業員は納得したうえで雇用契約をしている。他人にどうこう言われる筋合いはない」
→特大ブーメランですね。HMと契約する人もメリデメを納得したうえで契約してます。私もメリデメを納得したうえでビルダーと契約しました。あらゆるサービスにはメリデメがあり、完璧なサービス・会社はありません。(スーパー工務店は自分たちが完璧だと思っているようですがね)
皆、資金や人生計画など色んな要素を考えて最適解を悩みながら決断しています。しかし、その行動や価値観を全否定しているのは誰ですか?人の努力をバカにしているのは誰ですか?
従業員が納得しているかどうかは知りません。検証のしようがありません。一つ確かなことは、フエッピーさんの言う通り工務店は命を削って利益を出しているのであって、従業員を大切にするHMを批判するのはお門違いということです。給与はともかく、最低でも休日日数120日にしてから文句言ってください。
「HMの正社員はホワイトでも下請け、孫請けの大工や設備業者を買い叩いているじゃないか」
→入札などで買い叩いてるでしょうが、数字が無いと議論の余地がありませんので提示お願いします(工務店側の大工、業者への発注含め)。元請になる会社のパワーバランスが高いのは何もHMに限らず全産業同じです。下請けが嫌なら元請の会社に転職する、自分が元請の立場になればいいだけです。それをする能力が無いから下請けは下請けなんです。下請けを好きでやっているのは下請けの人たちです。
そもそもスーパー工務店のオガスタですら社員大工の年間休日日数は105日、給与記載無しなので工務店が大工を買い叩いていないという根拠は確認できません。HMの文句を言う前にまず工務店が買い叩いていないことを証明ください。空中戦はもう十分です。
以前、以下のようなツイートを見ました。新建材と造作の大工どちらが優れているかは価値観の違いなのでなんでもいいんですが、問題は工務店側が優秀だと考えている大工はHMよりも高い報酬を支払っているのかどうかでしょう。本来、優秀な人材ならフィーが安いわけはありません。しかし、仮に造作バリバリの優秀な大工を新建材大工よりも安い報酬で使い倒してたら、こんな酷い話は無いですね。
※あだちの家が酷いんじゃないかという話ではなく、スーパー工務店の総意として自社が依頼する大工には誇りがあり、HM大工をバカにすることはよくあるので引用してます
HM(大企業)の真価
施主目線
家アカをしている人は依頼先の工務店が倒産して地獄を見ている人を知ってますよね。最近もありましたが、別に稀なことではなく定期的にあるはずです。
施工中に倒産していなくても、住んだ後に工務店が倒産した人も数名知ってます。プロ施主なる人の工務店すら倒産しています。プロ施主ですよ。プロ施主。
基本的に施工中に倒産しなければ何とかなります。大切なのは家の作りと図面が残っていることであって、施工精度が高く図面を見せられれば自分が建ててもらった会社じゃなくてもリフォーム等はできます。
でもですよ。先に登場した施工後に倒産した人は運がよかっただけですよね?まさか3年後には倒産するけど、自分が建てる期間は大丈夫だから依頼したなんてことないですよね?(そこまでできていたならプロ施主名乗っていいと思いますが)
これもまた社会人としての常識の話になりますが、会社が倒産するかどうかは内部の取締役以上の人間ではないと絶対に分かりません。
工務店倒産のニュースになると、「こういうの使えば財務見れます」とかいう情報発信してる人いますけどそんなの無駄ですよ。
倒産する会社が外部に出す財務諸表なんて粉飾してると考えるのが普通だし、前年度まで本当に健全経営でも1年(あるきっかけ)で会社が潰れることなんて大手でもあります。
それが年10棟も建てない工務店(工務店の7割は年3棟だそうです)が倒産するかどうかなんてどうやって見抜くんですか?
「いやこの通りやれば見抜けるよ」と言い切るなら、もしその方法を取って倒産した場合はあなたが工務店倒産時の連帯保証人になってくれる契約をしてください。それなら信用します。
どんな規模の会社に依頼しても倒産リスクはありますが、上場企業と未上場の中小零細企業とではどちらが倒産リスクがあるかは明らかです。
これが施主としてHMに依頼する最大のメリットの一つです。工務店にいくらお金を積んでも倒産リスクは変わりませんので、一生変わることのない強みです。
どんな買い物よりも家は高額です。個人として一生をかけてローン返済することになります。
「大手のブランドに金を払うのは馬鹿だ」という意見。
ブランドというのも精神的な安心感もありますが、財務としての安心感もあるわけで後者の方が重要、かつ工務店が逆立ちしても真似できないことです。
拭けば飛ぶような工務店のために完成保証という保険もあります。
しかし、実際に着工して工務店が倒産したら無傷で済みますか?単純な話、何か月遅れで家に住めるんでしょうか。
会社の選定し直し、再契約、プラン作り直し、保険請求手続きと余裕で1年はかかるはずです。
その間ストレスもものすごいでしょうから、家が原因で精神的な病気になってしまうかもしれません。
工務店や非上場の地域ビルダーと契約する人は、住宅という一生をかけた買い物において倒産リスクが高い選択をしている。まずここを理解しましょう。
先の方は1500万円を着工金で振り込んでますが、それは返ってきません。
工務店に依頼するということは大手以上にこういうリスクを抱えているということです。
話は逸れますが、HM批判している人ってHMに頼むほどお金無くないですか?
22年以降なら積水、住林、一条に頼むとして30坪4000万円(諸経費込み、外構抜き)は最低で、希望をそこそこ載せたり外構いじれば5000万でも足りません。
それだけの予算があった上で批判しているのか疑問です。そもそも客になり得ないのに批判しているとしたらかわいそうです。
違う例えで、「都内では車は無駄」という考えの人が割といます。車はなくても生活できなくはない、というのは正しいですが無駄というのは貧乏人の考えです。
公共交通機関が充実した都内ですら車があると生活の幅、QOLが飛躍的に上がります。車を所有すればわかることです。似たサービスでカーシェアもありますが、いつでも好きな時に自分の家から乗れるマイカーとは雲泥の差です。
でも車が無駄という人、都内で所有したことが無いんですよ。車を買う金も高い維持費を払う金もないけど、自己正当化のために「車は無駄」と言い張る。
HMにそもそも依頼できる収入が無く、工務店に頼むしかない貧乏人と同じ構図ではないでしょうか。金持ちへのやっかみ。醜いと思います。
収入の話でいえば、工務店で土地抜き3000万の家を建てる人よりも、HMで土地抜き5000万の家を建てる高額納税者の方がよっぽど社会に貢献してると思います。
Ua値とC値でバトルしている皆さん、第3ラウンドでは年収でバトルしてはどうでしょうか?
他にも「高断熱住宅は寿命が延びる!」と言っている人たち、第4ラウンドでは健康診断結果でバトルいかがですか?
さぞ健康体で、誰もが羨む体形なんでしょうから。(あれ?でも工務店経営者の人は体形崩れている人も見るような・・着ぶくれですかね?)
HMで建てる人は賢いから不用な争いとかしないと思いますけどね。いつも喧嘩を売ってるのは工務店経営者とそこで建てる信者だけです。
社会目線
住宅会社より割安!と言うのは結構。で、従業員の給料は?
積水なら1.5万人の従業員に対し平均年収834万を払ってます。
1.5万人の裏には家族がいるわけで、数十万人の生活を一社で支えてます。
工務店のお給料は?何人雇ってる?年間何日休ませて家族との時間を作ってあげている?
法人税いくら納めてますか?
大企業に勤めると本人のキャリアにもなるし、ローンの金利も最安に近くなりますよ。工務店従業員の給料、勤め先の信頼性で大企業勤めと同じ低金利組めるんですか?(第5ラウンドは従業員の住宅ローン金利バトルでしょうかね?)
たった20棟以下の家を田舎の僻地で建てている中小企業と、日本経済を支えている大企業を比較しないでくださいよ。
右肩下がりの日本経済において、雇用は圧倒的な正義です。
スーパー工務店は着工件数を増やさないことで品質の担保をすると同時に行列を発生、自社の特別感を創出しているので雇用を大きく増やすことはありません。
あるスーパー工務店経営者は「当分採用を増やすことは無い」と言ってましたね。
ある意味すがすがしいですが、ド田舎のたった年間数世帯、地域の中では収入が多い人にしか住宅を提供しない会社がHMを批判するのはやめましょうよ。
実際、明日積水ハウスが倒産したらどうするんですか?年1万戸の供給をどこができるんでしょうか。
一条工務店が倒産したらどうなります?全国で圧倒的に高性能住宅不足になると思いますよ。
あと相模氏はHMで40歳まで営業していたんですよね。(新卒からなのか分かりませんが)
HMはぼったくりという話を常々していますが、あなたがHM時代に引き渡しを行った施主にはぼったくっていたんですか?HMで散々施主を不幸にしていながら、工務店の立場になったからといってHMを批判するんでしょうか。虫が良すぎると思います。
「HMは利益50%、建てる人は知ってるのかね」というツイートをHM時代に相模氏に担当してもらった施主の方が見たらはらわた煮えくりかえるでしょうね。当時そんな気持ちで仕事をしていたのかと思うと悲しくなります。
HMにも問題はある
HMにもいろんな問題あります。怪しい広告も出してます。
最近はこんな話題がありました。
こういうおかしな情報や営業トークをしていた時に批判するのはいいと思います。
途中で紹介した下記記事のように、ボリュームディスカウントができて、坪単価が高いHMが性能の低いアルプラを使うことに対してぼったくりとは言っていいと思います。
でもそれを超えてHMに依頼する人は原価率分かってないとかいちゃもんをするのは人として間違ってます。
やっていいこととダメなことの区別をつけましょう。いい歳したおじさんに言うようなことでも無いですが。
自分の会社が行列ができる状態なら人の家や他社をバカにする必要はないはずです。
なぜ経営が順風満帆なのに余裕が無い人の行動をとってしまうんでしょう。よほど強いコンプレックスがあるように思います。
まとめ
もう住宅会社が出す他社比較は全て信じない方がいいと思います。ハウスメーカー、工務店問わず正しい他社比較を見たことがありません。
ハウスメーカーが工務店のことを言ったり、工務店がハウスメーカーについて発言することもまず信じる必要がない。(前者はあまりなく、後者だけなのだが)
自社はこういう特徴があるよ、とだけ説明してる会社を信頼しましょう。
住宅YouTuber、スーパー工務店。オワコンだと思います。
高性能住宅が認知された今、もう役目は終えました。
ド田舎で年数棟しか提供できないスーパー工務店の供給量を待っていたら私たちの子供世代ですら高断熱住宅には住めません。消費者ニーズが高ま多t今、もう一条はじめ大手がやってくれるので大丈夫です。(とっくの昔から一条は高性能住宅を日本に提供してくれてましたがね。量的な貢献は圧倒的に一条です)
いつまでも年寄りが居座って若者に引導を渡せないのが日本です。
せっかくの功績を自分で泥を塗らないために身を引かれてはどうでしょうか。見ていて痛々しいです。
せめて常識がある人にSNSの運用を任されたらと思います。
たしかに知識は凄いのかもしれませんが、その情報を得るメリットを上回るデメリットがあります。
注文住宅って何のためにあるんですか?抽象度を高めれば「家族と幸せな暮らしをするため」という言葉に集約されます。
その家族と考えた依頼先や家の中身をバカにするのは幸せを増やす行為なんですか?私にはそう思えません。
自分達の年間数棟しか建てない僅かな家庭を幸せにしている一方で、その数十倍数百倍の家族を不幸にしていたらプラマイゼロどこからマイナスです。
そんな情報に触れないといけないなら関わる必要はないと思います。
もう既に多くの施主が知識を付けました。僅かながら、人を馬鹿にしない実務者もおられます。
そういう知識と品性を持っている人たちとだけ私は関われれば十分です。
自分が建てた会社を全肯定するのではなく、変な広告を見つければこれはおかしい、と正直に言える健全な批判的精神を持っている人と私は関わりたいです。
今までありがとうございました。
反対意見に対して
Twitterで投稿するのはTLを汚してしまうので、記事内に追記します。
松尾設計室や工務店の情報では、HMと工務店を比較しています。スーパー工務店と無名工務店を比較してません。
年間休日100日も従業員に提供できない大多数を占める無名の工務店が存在するのはお互いの共通認識ですよね。
社長も従業員も共に人件費を削り、休みもなく働くことで成り立つのが工務店。120日以上、週休二日、中には祝日も休んで従業員が仕事以外の時間、家族の時間を持てるようにしているのがHMです。
別に工務店が100日も提供できないのは構わないですが、ホワイトなHMを人件費が高いというのは弱者のやっかみだよねということを記事では申し上げています。どちらが適正なのか。どちらがあるべき姿なのか。
あなたはどれだけ賃金が安く、休みも無い状態で働いてくれる方が消費者としてはラッキーなんでしょうが、私はそれがいいとは思いません。
特にHMの人件費を問題視するなら、同様に工務店の劣悪な労働環境を見て見ぬふりをするのは卑怯。
私が知ったかぶりでも何でもいいですが、工務店が100日も休めてないということにお詳しいならそれを許容するのはどうかと思いますけどね。
これだけ言ってて見返りは感謝。金は最小限。知識があったところで「大工さん大変だな。でも安く家たててくれてありがと」と自分は工務店の過酷な労働の恩恵を受けているわけです。その人がHMを批判するのはどうなんでしょうね。
面白いことを言いますね。
フルオーダースーツやフルオーダーシャツの製造委託を受けている工場に頼んだら安くなるということですが、これはご自分が実際にやったことがあるから言ってるんですよね?妄想による空中戦ではなく。
どのブランドから委託を受けているどこにある工場で、いくらで作れたか、調査・交渉にかかった時間がどのくらいか、どう調査・交渉したかぜひ教えてください。実体験なら普通に興味があります。
私は個人として工場に一着の服を作るために注文をするということをしたことも聞いたことも無いですが、もしそれをするなら以下のような工程になると思います。
店舗運営企業から製造委託をされている工場の調査
工場へ出向いての交渉(主に1着から作ってくれるかどうかの確認)
採寸、注文・支払い
仕立て後の採寸(通常フルオーダースーツやシャツは仕立てができたら最終調整で2度訪問する)
納品
まず1が面倒すぎますね。なぜ店舗にいけば3まで1日で終わるのにこんな面倒なことをしないといけないのか。時間もお金と同じですし、趣味でもなければこんな大変なことはしません。そもそも特定ってそんなに簡単でしょうか。
工場を特定できたとして、個人にたった一着の注文を受けてくれる工場なんてあるんでしょうか。サービスとして確立していないと価格や保証なども全て交渉することになりますが、カットできるコスト以上のリスクがありませんか。というか、工場は地方にあるので都心部に住む人が工場に出向いて採寸する往復交通費でシャツ代ぐらいかかってしまうと思いますが。。
「丸投げ」に対して非常にネガティブな考えを持っているようですね。
丸投げがダメならスーパーで魚を買うのはもったいなく、自分で釣ってきた方が安いですよね。野菜は全部自家栽培ですか?
あらゆるサービスが分業化され、そこに対価となるお金を支払うことで便利な社会が成り立っていますが、貨幣社会を否定されてるんでしょうか。
別に原始人とか共産主義的な生き方が好きなら否定しませんが、多くの人は楽をしたいし、そのために働いているのでいちいち原材料や下請け工場を探すというのは特殊な嗜好か、よほどの貧乏人でないと選択しません。
正直に申し上げますが、ブロ解した根拠が不十分な方です。
ポジショントークの定義が分かりませんが、工務店を選んだ人が工務店のいいところを並べる、お勧めすることをポジショントークというならそれは構いません。
しかし、違う領域の会社であるHMよりも優れてる、HMが劣っているというなら根拠を持って説明してほしいということです。
HMがモデルハウス、営業マンがいるから高い(劣っている)と下げるなら、工務店には同じように原価・販管費で劣る項目が無いのかを説明すべきです。
この方は営業職のはずですが、営業の場で自社に有利なトークしかしないというスタンスなんですね。実際にそういう営業の人はいますが、一般的に自社商品のメリットしか並べない人は信頼されないというのがビジネスでは常識としてあると思います。メリットしかない商品なんて無いからです。
営業をテレビショッピングと勘違いしてるんでしょうか。普通はデメリットも顧客は知りたいはずです。
恋愛の例え話に乗っかると、付き合うタイミングで自分の弱みを知っているかどうかは正直どうでもいいです。付き合うことは遊び目的もありますし、一世一代の決断ではないからです。これは例えとして適してません。
契約を伴う高額商品、中でも最も高額な住宅ならお付き合いではなく結婚が妥当でしょう。
基本的に一生に一度しかしない経験、失敗・後戻りできないことという性質から全て酷似しています。お付き合いに制限はないし、結婚のように契約でもありません。(なぜお付き合いで例えようと思ったのか見当もつきません。例えればいいってもんじゃないと思いますよ)
さぬきペンギンさんは結婚する前に相手の弱みを全く知らず、自分の弱みも全く見せずに結婚したんでしょうか。芸能人のような出会って3日で結婚、のようなケースもあるのかもしれませんが非常に珍しいです。普通は相手を品定めして、悪い部分も見たうえでこの人なら一生添い遂げられると判断しないでしょうか。
家の話に戻ると、別にモデルハウスに初めて訪問したときに自社のデメリットをたくさんは話す必要はないと思います。しかし何が得意で何が不得意かはその後の期待値コントロールを考えてもするべきでしょう。
得意だけを並べられても商品の理解は進みません。デメリットを理解したうえでそれを上回るメリットがあるかどうか。そしてデメリットにも閾値があるはずで、その閾値を提示すべきです。
HMに意匠を期待していくも、性能は最低限ほしい。最低限というのがC値1.0、これを切りさえすれば依頼したいけど、切れないなら依頼できない、という人がいるとします。(妄想ではなく、実際にこういう人は多いはずです)
モデルハウスに行ったら営業マンに「このタイルはうちのオリジナル商品で~」「この外壁は汚れに強くて~」と、質問しなくても矢継ぎ早にメリットを押し付けてきます。
それは情報として意味があると思いますが、この人の重要な判断軸の一つはC値を達成できるのかですよね。そこについてどう回答するかが重要です。
「私の担当物件では達成したことが無いけど、他支社では達成しているようなのでできる部隊を担当にします。それで数回測定すれば1.0は切れると思います。ただ、測定ごとに費用がかかるので工務店さんよりも気密測定にかかる費用は上がってしまいます」と、正直言ってくれるなら性能に強い工務店よりは期待できなくても依頼しようとなるでしょう。
このようにデメリット、HMでいえば性能が弱いというものがありながら、どう対処するのかを説明、体制を提供してくれれば決断はできます。
だからメリットだけを並べる営業なんていらないんです。こと個人が体験する一番大きい買い物でメリットしか並べない会社、担当者なんて信用に値しません。
施主は職業、年収、家族構成、人生計画など個人情報の全てを担当者に渡します。裸一貫で一世一代の買い物に来ているわけです。
それなのに担当者がかっこつけててどうするんですか?完璧な会社なんてありもしないのに。
これはまた長い話なので割愛しますが、悲しいかな、実際にはさぬきペンギンさんの考えで住宅会社はビジネスをしています。一生に一度の買い物だからこそ、契約させたら勝ちだからです。業界の大きな問題だと考えています。
リピート買いが無いこと、消費者との情報の非対称性が非常に大きい(住宅に詳しい消費者はほぼいない)ことを逆手に取ってメリットだけを並べる営業トークをしています。
この要素が今回の記事にしたような不当な他社下げやエセ科学の情報が氾濫しています。
今回はそのうちの1つのテーマ、「HMはぼったくり」という点について疑問を投げる内容でした。
答え合わせ。オガスタは自社、及び施主に不利益なことは何も言わないそうです。彼の情報を必ずしも鵜呑みにしたらまずいことが分かるので、ここまで正直ならいいかと思います。
中身聞いて無いですが、この記事後の9月22日にペンギンさんと相模氏でスペースやられてましたね。同じ標的に対して悪口言ってスッキリしましたか?同じ意見の人間と「俺たち悪くないよな?あいつが悪いよな」と自分達を肯定しあう。
支持者集めて傷をなめあう。反論があるなら面と向かって言えないんですかね。ダサい。
今回のように一線超えるようなおかしい情報発信したらまた記事にしますね。
匿名だから好き勝手言っているつもりはありませんし、直接面と向かって言えることだけ書いてます。
私のスタンスはどこまでいっても是々非々です。相模氏やペンギンさんがされてきた活動全てを否定してませんし、多大な貢献をされてきたと思っています。
いいことはいい、悪いものは悪いと言っているだけです。後者についても私の意見であってそれが必ずしも正しいとは思ってません。
もしお話したいならスペースでお話しましょう。陰でコソコソやらずに。
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