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物語られるのがすき
物語(小説や映画)それ自体を読んだり観たりするのはもちろん好きなんだけど、
ほんとうは、その物語について誰かが語ってるのを読んだり聞いたりする方が好きだったりする。
私が気づかなかった喜びとか哀しみとか矛盾とか、そういったものを「客観的に」じゃなくて
まるで「自分のこと」を話しているかのような
そんなのを聞くのが、読むのがすき。
おじいちゃんやおばあちゃんの思い出話や民話を聞いているあの感じだ。
誰かが朗読するのを聞いてるだけでも良かったりする。
どうしてだろうと、考えてみた。
きっとわたしは
書くことにも、読むことにも自信が無いから
それを誰かにしてもらっている時に安心するのかもしれない。
それを誰かに代行してもらうことで
満足しようとしているのかもしれない。
直で物語に対峙するよりも
ワンクッション、だれか信頼できる語り手を間に挟んで安心感を得たいのだろう。
あと、語っているその人のことを考えるのもすきだ。
その人が感動したところ、許せないところ
同情的に語る人物から
語っているその人についてあれこれと想像するのが楽しい。
だから実のところ
物語それ自体よりも、それを話している人がすきで、その人がその人の視点で語り直す物語に興味があるのかもしれない。
見せられる(show)より
語られる(tell)のがすきだ
相変わらず言いたいことがふわふわしてるなぁ
こんな話を最後まで読んでくれてありがとう。
またね