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共鳴を体感するビジネスセミナー~アートシンキングの学校


(2020年2月20日のイベントレポートです。当時noteをやっておらず、Facebookに書いたものを転載します)

日経COMEMO主催、若宮和男さんのアートシンキングの学校に参加。
オフィスでは視覚と左脳しか使ってないよね…という問題意識を出発点に、山崎阿弥さんという声のアーティストの方のパフォーマンスを通じて「共鳴」を体感する。聴覚を身体から切り離すエクササイズで音の位置と形と響いて戻ってくる感覚を開発した。新しい感覚が開かれると、音がどこに動いてるか、そのベクトルやスピードも感じられるようになった。


(リンク先のインスタレーション見ると意味がわかるはず)

自分が発信したものが、何かを響かせて戻ってくるという作用について考えを巡らせてみると、例えばユーザーエクスペリエンスなんかは、顧客の五感に何かを響かせてもいいのではないかと思った。人間ってそもそも五感を気持ちよくしたい欲求があるはず。そこまで踏み込んでもいいのかも、と。
なので、セミナーに連れてったUX責任者に、「ウェブサイトの好きなところに自分のsandboxを作っていいので、そういうUXを実験して欲しい!」という無茶ぶりをした。。。!


うちのチームはロジカルシンキングとデザインシンキングは一定のレベルに達してるので、その上でアートシンキング的発想で自分が心から良いと思うものを、もっと没入して夢中になって作ってもいいんじゃないかと。私はそうやって出来たものを味わって心動かされたい。そういうのは不特定多数にも伝わると思う。


…という話をしたら「売上が」とか「顧客満足度が」というリアクションだったので、「ああ、そう思わせてる組織になってるなぁ」と反省。彼はクリエイター目指してた人なのに。。。マーケティングってデジタル以前はもっと自分発信だったのに、計測の可視化が極まって自分の想いを打ち消すようになってしまった。顧客に合わせに行くことばかり考えるようになってる。
私が二十代の頃に商品開発をやってた時は、「不特定多数の顧客の共感を得る商品を出す」って意気込んでたのを思い出した。いつのまにか感情を動かすことの優先順位が低くなってる。コモディティを扱う業界だから尚更かもしれない。。。


彼がどんな実験をしてくれるか未知数だけど、いずれにしても窮屈なマーケティングからは少しでも離れていきたいと思う。

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